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キャラクターデザイン作業も中盤戦。
今回一緒に物語を紡ぐ原画家さんは、1を投げると10ではなく15ぐらいで返してきてくれる。
デクや藤丸も素晴らしい原画家であったが、別ベクトルですげえ。
瀬戸口の脚本の中にだけ存在していた人物達がみるみる具現化されていく。
スピードも半端ない。「こんな私服どうですかね?」に対して恐ろしいスピードで「こんなパターン作ってみました!」とレスが来る。すんごい。もっと早く口説いてればよかったw

今回の原画さんは売れっ子だし無理だろうなーと思ってたのだが、脚本もめっちゃ気に入ってくれて、なおかつ私の提案(CFなどを使った資金調達方法とか)も含めて賛同してくれた。正直頭があがらない。

どっか俺に出資してくんねえかな。数百万円でいいんだけど。
そしたら今の予算に足して体験版に「これでもか!」と投資して、初見で見た奴のハートをわしづかみにしてやれるのに。

ちなみに今作は瀬戸口と原画家さんは表には出ないし出さない。なのでイベント等でのトークショーとか座談会は残念ながらやりません。文字ベースでだったら有りだけどね。彼等の作家としてのポリシーを守ってあげたいと思います。

私が言うのもなんですが、あんま作ってる人が前に出るとその人の印象が強くなっちゃうので一長一短なんだよね。
OVERDRIVEの場合、私がスポークスマンでもあるからメディアとか顔出ししてますけど、音楽とかでのインタビューは良いが、正直な所、ゲームに関してはあまり顔出ししたくないなーってのはすこしあります。
メリットもあるけどデメリットもあるんでねぇ。まぁそれで19年以上この業界でやってるから今さらジローなワケですが。


そして深夜に予算表とにらめっこ。
1億円ぐらいあったら、スマホ移植化、海外翻訳、ゲームの内容クッソ充実化。ゲーム本編におまけであれやこれやもつけれて、ライブもなんだったら東名阪でできちゃう。カラオケだって発売日同時スタート。動画にアニメーションもふんだんに使える。楽器だってガシガシ作れてモデリングできちゃう。そんな金額が1億円。


まぁでっかい金額ですわな。8800円のゲームだと大体50%ぐらいがメーカーの取り分なので、単純に2万5千本売らないといけない。今の市場ではかなり難しい数字です。昔数万売ってたメーカーが今は1万本切る事が珍しくないご時世になっちゃってんだよね。


その昔、僕天の時に発売日初日にこれに近い金額の被害を違法DLでやられました。本来だったら沢山いろんな事が出来たはずだったし、スタッフにも充分な給料を払えてたはずだった。


が。


会社立て直しの為に泣く泣く開発陣に独立してもらい、残った私等で必死に借金を返す日々だった訳ですが、この違法アップロードなどでの被害を最小限に抑える方法ってのが長年の経験則から導きだしまして、


◯発売前にペイラインを回収してしまう。
◯日本語、英語、中国語での多言語でのリリース。

もうコレ。様々な情報やデータを見るにこれが一番ダメージが少ないと思われる。
なんで多言語化っていうと中国や米国で過激派エロゲマニアが、自分達でとっとと翻訳してスタンドアローンで動くパッチをバンバン配布する事例が過去にあった。その連中が言うには「海外のファンに対して日本のメーカーは何にもしねえじゃねえか。だから俺たちで広めてやってんだぜ!HAHAHA!!」だって。昔の話だけどこれマジ話だからな。


パッチならともかく、スタンドアローンで動くプログラム配布してくれんなよと思うんですが。

他言語化しとくとコストはアホみたいにそりゃもうかかるんですが、連中もいらん苦労して翻訳してパッチ作ってみたいな事せんでもよくて、おま国を食らわずにsteamで買って遊べたほうが良い訳です。ちなみに1言語で大体数百万円は翻訳コストかかります。そらそうだ。文庫本何冊分の翻訳だって話だからね。


日本のユーザーからは他言語化ってあんまり関係ないように思われるんだけど、実はいろいろな自衛の為には大事な手段だったりします。特にインディペンデントでリリースしてるような私等みたいなメーカーに関しては。


ちなみに翻訳にもクオリティーがありまして、最初簡単に考えてて「配偶者が米国人の日本人」に新聞広告出してバイトで人柱的に「エーデルワイス」を翻訳やってもらったんですが、これがもうネイティブの人達から火だるまになるぐらい「翻訳がクソすぎる!!!」と叩かれまして(笑)


次は「ケンブリッジとハーバードの学生にやらせよう!」って頼んだらお互いがお互いの英語をクソだって罵り合うし(笑)紆余曲折あって「日本に留学経験のあるエロゲ好きな米国人」って鳥取砂丘に5円玉投げて「見つけろ」って言われるぐらい難易度高い人材に出会ってそこからぐんぐんクオリティーがあがっていきました。


MangaGamerという海外エロゲ販売会社をやってんですけど、そういうドラマがありつつ設立10年を迎えて、「お金を出してエロゲを買う」って層を14万人ぐらいまで増やす事ができました。これもこのOVERDRIVEやひいては他のエロゲメーカーの権利を守るのに費やした時間とコストです。


ちなみに全世界でMangaGamerと契約してるエロゲ翻訳者が50人ぐらいいます。彼らのおかげで、少なくともOVERDRIVE作品については被害が減ったとだけお伝えしときます。ちなみに名ばかりの社長で10年給料はほぼまともにもらっとらん。投資投資で人材確保とかに全部使っちまうから私の給料はスズメの涙である(笑)高校生のバイトぐらいかな。


規模が今の倍になったらもらえりゃいいかなーぐらいで考えてます。よって俺には金が無い(笑)

あとこれな。

https://togetter.com/li/1210363


とんでもメッセージが来たのでつぶやいたらめっちゃバズってしまった。
コメント欄で個人的にクソどうでもいい議論が続けられるが、私から言わせてもらうと世の中的に無料!無料!のムーブメントの中で一般層の人まで「ゲームや漫画、音楽やアニメが無料」って意識が広がってしまってる訳だ。特に若年層。


そういう人達が親になった時に、その子供の世代にその親の世代のクリエーター達がどういうマネタイズをしていくのか、「無料」の意識ががっつり埋め込まれた世代に対して、どうアプローチしていくのか、その頃におそらく引退してる私は見ものだなぁと思ってる。

「お金を出さずに手に入るもの」って私の感覚だと価値がうっすいんだけど、10年後、20年後にどうなってるのかはその時になってみないとわからない。時代によって価値観って変わるだろうし。


という訳で今日も日々布団を相手に黙々と虎砲の鍛錬をする私であった。

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そんな哲学的な事を申されても…(困惑)

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地獄BBQでお世話になってる日栄丸さんから恒例のメカブを送って頂いた!!!
オート、日栄丸さん!ありがとうございました!


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早速茹でて、刻んで叩いてメカブ丼にして食ってやりましたわ!
(塩分たかそうだったのでノー醤油で咀嚼)

今年も地獄BBQやりますよ!11月中旬ぐらいでオートと相談してます。
4月1日まではめちゃくちゃ忙しいので1日以降にいろいろやりますー。
ほら、なんせ、OVERDRIVEの誕生日ですから。






本日は軽いMTG。
議題はヒロインクラスのキャラクターデザインについて。
脚本の生んだアイデアに寄せすぎても、売り側の意見に寄せすぎてもダメなのでバランスが難しい。
自分がキャラクターデザインについてOKを出す要素は「華」という非常に感覚的な物なので、ここは時間がかかる。

おそらく今月いっぱいまでこれに費やす事になるだろう。

体験α版用の資金調達もおそらく問題なくできそう。できなかったら泣く。

既存素材のつぎはぎだらけのボロいα版とはいえ、そこそこ素材数を作っておかないとこのコラムを読んでる人はともかく、初見の人からすると「はぁ?」となる可能性が高い。こちらがどう説明したってこの手の物は初見が命である。どこまで詰めれるかがこの夏までの勝負と言えよう。

その勝負ができる期間にケツはあるにしても、それまで会社の運転をできるようにする。
それが今回の自分の最大のミッションなのだ。

twitterの方で書くつったので今回は「声優について」を記載しようと思う。

OVERDRIVEの全体方針として「声優名を前に出してのプロモーション」ってのはあまりしてこなかった。
例外は「超電激ストライカー」の緒方恵美さんぐらいだ。女性声優界のミスター女性声優だし。
ストライカーについては何度も緒方さんと脚本についての会議を重ねて、あの演技とあの脚本が完成したので納得&満足している。セールス数が伸び悩んでしまったのは私の責任だと思ってます。
いずれスマホ化して沢山の人に遊んでもらえるようにするつもり。

で。

極論でいうとキャスティングに関しては「台本読んでもらった時に、うわ!このキャラにはこの芝居しかねえわ!」と思わせてくれる方でしたら誰でも良いってのが正直な所です。ぶっちゃけ「声優名を前に出してのプロモーション」ってあんま好きじゃないんですよ。否定はしないけど。商売としては有りだと思ってるし。

いやね、数千万円かけて借金までして「声優売り出す為」にゲーム作ってんじゃないんだよね。
たしかに「◯◯さん起用」って売りになるかもしれないし、そのキャストのファンに訴求はできるかもしれんけど、それで本当に販売本数の数字がほんとにどれぐらい伸びてるかってユーザーは誰も知らないじゃん。私も知らんけど。

自分達が世に送りたいのは「脚本、背景、キャラクター、BGM、SE、役者による演技、etc」これらを複合した「作品」であって、プレイ後にクレジット見て「あ、このキャラはこの人が演じてたんだ!すげえな!」ってなってもらう方が私は好きなんですよね。結果的に見てその役者の技量がすげえ!ってなる訳だし、役者としての価値が上がると思ってる。

TVのCMとか見てても、必ずCVが記載されたり、声優がアイドル化やタレント化してて、そのパワーや影響なんかも昔と違ってすごいんだろうけど、俺はなんか。。。そういうのはいいかなって。そういう仕事のスタンスを否定する訳ではないが、なんか自分がやりたい事と違うって思っちゃうんだよね。

なので、「MUSICA!」に関してはキャストについては「俺らに任せて!」としか言えない訳です。
とはいえ今回のクラウドファンディングを使ったやり方だとこんなやり方も可能なんだよね。

・体験α版をプレイしてもらう。
・パトロンでコミュニティー会議場を作成し参加してもらう。
(facebookでもなんでもいい、会員制のサロンみたいな感じ)
・「俺の考えた妄想キャスティング」の発表をしあったり意見言いあったり。

自分でいうのもなんですけど数年エロゲ業界離れてて、現在の役者事情とか全然知らねえから皆さんの「このキャラはこの役者じゃね?」みたいな意見で統計取ったらその方向性に近いキャスティングができるんじゃないかなと。
直接「この人使って!」みたいな狂信的な意見はガン無視するけどな!w
なんでお前にキャスティング権渡さなきゃいけねえんだよ馬鹿野郎とw 

お仕事をしたい役者さんはいない訳ではないし、このキャラはこの人だな!って全部が全部決まってる訳じゃない。

なので、こういう部分は皆さんの声を頂いて一緒に作れたらいいなぁとか考えてます。

あとこの「アレな話」シリーズですが、4月入ったら一般公開しようと思ってます。(注釈:もうした)
それまでタグ「#musica_od」でのご意見ご感想をお待ちしてまーす。

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