先日の新聞によると、日本生産性本部とかいう公益財団法人が、新入社員1882人に意識調査を行い、『上司や同僚が残業していても自分の仕事が終わったら帰る』かどうかを尋ねたら、48.7パーセントがハイと回答した、この数字は過去最高とのこと(こんなの、毎年やってるんですか?)。で、この結果を私が購読する反自民党系(と言われる)新聞が報じているのですが、特に新聞の見解はなく、載せっぱなしでした。そうすると何だか新入社員に対してネガティブな記事に見えますよね。このことについては、新聞は何らかの意見を表明してもよくないですかね。政府が働き方改革で残業の上限を設けたりしてるんだから、この新入社員の意識は大いに頼もしいとか、あるいは上司が残業してるのにさっさと帰るなんてけしからんとか、とにかく何でもいいから意見や見解を示してこそ(何なら識者とやらの意見でも載せとけば)月極め4000円の購読料を払う価値があるのでは?と読者としては思います。
とはいえ、そもそもその質問がよくわかりませんよね。例えば①今日中にやらなきゃならない大量の単純作業が仕事としてあったとして、新入社員君がじゃあ5時になったから帰りますね、皆さん後はよろしく〜なんて場面なら、当然彼のふるまいは咎められ、一緒に残業するべきでしょうけど(いや、与えられたノルマをこなしたなら他より手早く優れているということ、それなら帰るかどうかの決定権はむしろ新入社員君の手中に?)、今の日本の会社に、そんな仕事ないですって。あったとしても残業代がつかない課長以上だけでやれってのが今の会社の現実ではないですかね。②上司が何だか帰らないから、顔色うかがい空気を読んで、仕事終わったけど僕も何となく会社にいようっと、なんて非生産的なことはもうやめよう、ってのはもはや国民の総意とすら言っていいでしょうし。③それとも、帰る前に、何か手伝いましょうか?と尋ねるのが望ましいのでしょうか。まともな上司や会社なら、夕方までには部下に残業可能か打診しておいて、その上で残業の指示をするはずです。これら①〜③をふまえると、今の時代は、ハイ帰ります、で良いと私は思いますが。
生産性本部と新聞社は、いまどきの若者はドライで自己中心的だと印象操作したいのかなと勘繰りますが、アナタ達会社の先輩こそが今やってる仕事の意義について本気出して考えた方が良いのかもしれません。時代にそぐわないカビの生えたアンケートやることと、その結果をただ記事にする、それで仕事してる気になってるオジさんたちの方が私にはダメなものに見えます。私も十分オジさんですが、この件はハイと答えた新入社員君の味方をしたくなりました。