今年の2月、私たち夫婦は毎週末、晴れの日も雨の日も小倉競馬場で過ごしました。競馬、好きなんです。私たちと競馬との出会いは2012年の実は私の誕生日(11月25日)、ジャパンカップという日本の競馬のビッグレースの一つをウインズ後楽園という場外馬券売場に見に行ったのが始まりでした。そこに行こうと思ったのは、その年の10月にテレビでフランスの競馬のビッグレース、凱旋門賞に日本から強い馬が出るということで生中継があり、それを夫婦で見たからでした。その馬の名はオルフェーヴル(以下オルフェ)、そしてどちらのレースでも惜しくも2着だったんですよね。その日のジャパンカップは競馬ファンの間では後世に語られる名レースで、ジェンティルドンナという牝(メス)の3歳馬が4歳牡(オス)のオルフェに競り勝った、ただ体当たりした場面があったのでレース結果が確定するまで長い審議が行われ…って競馬に興味がない人にはだんだん何を言っているのかわからなくなってきたと思いますが、なんせもう私たち夫婦は勝っても負けてもドラマチックなレースを続けるオルフェには惹かれましたね。その日から毎週末になると競馬をチェックするようになり、その翌年にはオルフェの引退レースを大観衆の中見届けて…今に至ります。オルフェは今種馬と呼ばれる競走馬たちの父親です。
さて趣味というものは長く続ければ続けるほど面白くなりますよね。趣味が長く続くかどうかは、それは趣味の対象(=競馬)のことを理解し興味を持ち続けられるか、そして趣味の対象自身が人間を惹きつけ続ける魅力や奥深さを備えているかがポイントです。(例に出して申し訳ありませんが)AKB48というアイドルグループがありますが、いっとき日本で多くのファンを生んだものの、やはり底が浅いので人間の興味が続かない、そしてAKB自身が儚い組織なので続かない、よって人間の一生の趣味にはなり得ない、消費されて終わりです。後楽園からも近い秋葉原にあったAKB48劇場ってどうなってるんでしょうか。
競馬はコロナの世の中にあってもその売上は増えており、趣味として競馬をする人も増えているなら私も嬉しいところです。競馬を本質的に理解し面白いと感じること、それは実は大人になることだと私は思うんです。例えば競走馬の名前が好きだからとか自分の誕生日と同じ数字だからとかいう理由で馬券を買ってるうちは子供です。それだと競馬がAKBと大差ない、続かないんです。競馬の世界には膨大な歴史、社会、人間が広がっていることを踏まえつつ、どの馬がこのレースを制するかの理由や要素を見いだし予想しなくてはつまらない、そしてそれなのに結果は思い通りにならないことが多い不思議を味わうのが大人ってものさ(賭け金はほどほどに)…。広くて大きな、整備され清掃の行き届いた競馬場に我が身を置き、細かな字がびっしり並ぶ競馬新聞を読み込んでいると、競馬よ人生よいつまでも続いてくれ、いつまでも夫婦二人が健康で競馬ができれば幸せ、老後も安泰だなんて思うんでありますよ。…そして今週末(も行きます)で小倉競馬場は開催が終わりますが(次は7月)、オルフェの子供たちもいる競馬をアナタもはじめませんか?…でもこれまで競馬に費やした時間(とお金)を考えると私の人生はなんともお気楽でなんだかすみません、もし競馬が存在しなければ人生が違う形になっていたのかな、老後は社会奉仕しようと思います。