日本テレビの枡アナウンサーが退社し研究者になるとか、枡氏は鉄腕DASHというテレビ番組で海で遊ぶときの回に出演していました。私と同じで海の生き物が好きなようで、東京大学の大学院ではアサリの研究をしていたそうです。今後はまたアサリの研究もするのでしょうか。
アサリといえば、私は子供の頃を広島市で過ごしましたが、家から近い八幡(やはた)川の河口で春になると潮干狩りをしていました。アサリなどの貝が沢山獲れたことを懐かしく思いますが、今はアサリは獲れないらしく潮干狩りなどする人もいません、というか日本中でアサリを自由に獲れる河口なんてもはやあまりありませんよね。そんな場所には漁業権なるものが設定されており、海で遊べば密漁者扱いです。アサリすら自由に獲れなくなった現代日本、果たして私たちは進化しているのか退化しているのか、アナタはどう思いますか?
とはいえスーパーに行けばアサリは普通に売っていますが、よく見かけるのは熊本産のもの、それを買えば感じるのはあまり美味しくはないということ、その疑問の答えを先日報道特集というテレビ番組でやっていました。…今の日本のアサリの漁獲量は多い順に愛知、北海道、福岡、静岡、そして熊本と統計にありますが、なんせその漁獲量は減少の一途をたどっています。5位の熊本がスーパーの需要をまかなえるはずはないんですが、なのに私が東京に住んでいたときも北九州市小倉に住んでいる今もスーパーでアサリといえば熊本産です。そのからくりは、中国から輸入したアサリでも海に撒いて、しばらくしてから収穫すれば日本産と銘打ってOKなんだそうです。それを大々的に実行しているのが熊本、産地偽装と言って差し支えなさそうですが、これが今の日本のアサリです。
ここで皆さんに誤解してほしくないのは、中国産だから美味しくないということではありません。遠路はるばる運んで、異国の地にばら撒かれるから美味しくなくなるんです。食べ物は獲れた場所から運べば美味しさを減らす、これは必然です。ましてや、中国産だから危ないとか食あたりするということはありません。ただ問題は日本人が産地を偽っているというその一点です。
産地偽装の罪、まずは美味しい熊本産だとの嘘、そして愛知産など他産地のアサリを市場から排除してしまうこと(熊本産とされるアサリは安い)、そして私たち日本人がアサリの生息地をどんどん狭めた、つまり環境破壊をしてきた歴史を隠すということです。これだけスーパーで熊本産アサリがあるんなら日本ではアサリが獲れるという錯覚を起こしますよね。アサリの漁獲統計を見ればその減り方は顕著です。ただ、漁獲量の減少イコール生息量の減少ではなく、獲れるかどうかわからないアサリをわざわざ獲る漁師が減っているのではないかなとも思います。私の持っている魚介類図鑑によるとアサリは中々しぶとく、人工海浜なんかにも生息していることがあるらしいです。
このアサリの話で考えるのは、日本ではコロナの終息は難しいということです。中国のアサリを熊本産と偽る動機、そこには差別意識があるからです。中国産と表示すれば売れないという日本人の差別意識、差別とは非科学的なものです。コロナの対応に私たち日本人は科学的な根拠だとかワクチン接種の科学的な効果を求めようとしますが、アサリひとつとってみても科学的な現状はそこにはありません。枡氏は研究者になり科学的な話をみんなにわかりやすく説明する人になりたいとのこと、まずはアサリからどうですか、と私は思っています。