もしも食糧難の時代がやってくるとして、あなたは生きていくためにジャガイモかサツマイモのどちらかを栽培するとしたらどちらを選びますか?気候的に寒冷地ならジャガイモ、温暖地ならサツマイモという回答が出そうですが、そこはさておき、私はサツマイモを選びます。サツマイモは日持ちします。ジャガイモは有毒な芽が生えます。サツマイモは火を通せばそのまま食べられます。ジャガイモは塩気がないと美味しくありません。九州の人なら馴染みがあると思うんですが、サツマイモは地上の茎も佃煮などにして食べられますしね。私はジャガイモの方が好きですが、食糧難をしのぐためにはサツマイモが良さそうに思えます。
さて、現代の世の中は食糧難ならぬ人材難とされます。少子化で若者が少ないから当たり前ですが、今日は私の若い知人のY君の話を書きます。彼は普通の高校から地元の難関国立大に現役で合格するというなかなかの頑張り屋で、教育学部で教師を目指していました。しかし学校採用はされず、大阪の民間の学習塾に就職しました。私はちょっと学歴的に勿体無いなと思いましたが、本人が学習塾講師もやりがいはある、社長も凄い人なんだとの話、たしかに公務員として堅実に生きるのもいいですが、塾講師として力をつければ独立もできるだろうし、悪い進路ではないかとも思いました。
そんなY君もそろそろ塾講師として2年半、ちょっと不穏な話なのですが、4年目から社宅として入居している賃貸マンションの家賃負担が発生するとのこと。そして5年経過したら家賃は全額自己負担しなくてはならない、おそらくそれが嫌なら自分で引越し先を探せということでしょう。そして問題は、給料がほとんど上がっていないということ、さらには塾講師の仕事に加えて生徒を新たに獲得する営業をしろと言われていると…Y君、もう辞めて地元に帰ろうと考えているようです。しかしながら、これが今の日本の企業の実態ですよね。結局社長や上司は決して人あたりは悪くない、でも経済的精神的にじわじわと追い詰めてくる、ブラック企業ってパワハラやセクハラみたいなわかりやすい形をしているとは限らないもんですよね。
しかし、しかしです。私はY君にサツマイモになれないかという言葉を贈ります。痩せた土地にも根付き茎も美味しいサツマイモになってほしい、営業もやれと言われて、そんなの僕の仕事じゃないなんて言う前に何か出来ないか考える、営業なんて技術職ではないので誰にだって出来ると私は思います(誰かがやらないといけませんし)。塾講師もやりながら営業もやれる同僚が必ずいるもんです。会社はそんなサツマイモ型社員をどうしても評価します。…そしてあまり知られていないと思いますが、日本国はいま副業を推奨しています(厚生労働省のHP参照)。会社なんて定時で帰って、小遣い稼ぎを個人個人がもっとすれば良いんです。いつしか小遣い稼ぎが本業の給料に迫ってきたら会社なんて辞めたら良いんです。…また、今は株や投資信託をはじめ金融商品の取り引きが個人でやりやすい時代です。不労所得を得て会社の給料に頼らない生き方だって出来ます。月並みな言葉ですが視野を広く持てとY君に私は言いたいです。会社がブラックで、なんて嘆いても残念ながら誰も助けてはくれませんよね。人材難時代に人間に求められるのは根性、食糧難をしのぐサツマイモは根菜です。