毎年10月になると私がする仕事、全国の大病院のホームページをPCでみて、看護部長の個人名を調べてリストにしています。約2000病院くらいが対象で、なぜその作業が必要かというと、弊社作成の商品を広告宣伝するためです。毎年一定数の看護部長は退職したり異動したりするので、毎年調べなくてはなりません。看護部長の皆様に商品案内が入った封書(いわゆるダイレクトメール)を送るのですが、宛名ラベルを作って貼る作業なども行なっています。看護部長の個人名を調べず、一律に「看護部長様」で送付した方が楽ですが、私は個人名で送付した方が効果的、雑に扱われないはずと思いますので、しんどくても面倒でも毎年看護部長名を調べています。2000通の封書を送るのは諸々コストもかかりますが、その出費は必要経費、そして仮にメールという手段で代替できたとして、宣伝や広告のメールなんてあなたは見ますか?弊社の問い合わせ用アドレスにも時々広告メールが飛び込んできますが、それ逆効果ですけどね。お客さんから問い合わせだ!と思ってメール開いたら広告だった、なーんだ、二度と送ってくるな!って感じですから、ここは紙の勝ち、デジタルの負け。
その看護部長名調べですが、おそらく日本中で私しかやってない、私にしかやれないと思うと、やる気も出るんですよね。仕事に必要なのはある種のアイデンティティ、自分がやらなければ誰もやらない、他人にはできないというある種の優越感はやる気の原動力になるもんです。逆に、誰がやっても同じような仕事、あなたがいなくても仕事に影響ないから、なんて言われる仕事は嫌になり精神を壊しがちです。また私の場合は自分の会社だからというモチベーションがあるからで、看護部長調べを会社勤めで上司にやれと言われたら、やる気出ないでしょうね。
さて皆さん、仕事は楽しいですか?…なんて愚問ですよね。先週4日月曜日の朝から、東京の品川駅構内に沢山あるデジタルサイネージ(液晶テレビみたいなヤツで紙のポスターに替わるもの)がその愚問(今日の仕事は楽しみですか?)だらけになったそうで、巷の批判を浴びて出稿した会社が謝罪して取り下げました。日々楽しくない仕事をこなしているサラリーマンの神経を逆なでして何が言いたいのか、そんなお叱りの声が多数あがりました。私はその、仕事は楽しみですか?の文言もさることながら、あの沢山のデジタルサイネージを一律同じ画面にすることにセンスの無さを感じます。広告のやり過ぎは逆効果ですよね(テレビのBSチャンネル見てるとCMが通販と保険ばかりでつまらないです)。その出稿会社の社長はリクルート社出身のようなのにそんなこともわからないもんなのでしょうか、アンタの仕事が楽しくないゼと言ってやりましょう。…仕事は楽しいとか楽しくないとかの尺度でするものではなく、それが社会や自分に必要だからしているだけで、まあやる以上は楽しいに越したことはないんでしょうけど、赤の他人から楽しいかと問われるものではないと思います。看護部長調べは楽しくないですが、仕事だからやるんです。…ただ今回のデジタルサイネージの件、東京で地震があって品川駅含め交通が混乱した7日の朝じゃなくて良かった、多数の出社困難者にそんなメッセージを出そうものなら…社長さんアンタ悪運が強いな、なんてことも思いました。