サッカーのW杯の最終予選が来月から始まりますが、対戦相手国での日本代表の試合のTV中継が無いと決まりました。つまり半分の試合は観られないんですが、観たかったらDAZN(ダゾーン)というイギリスの会社の有料配信を申し込むしかなくなりました。Amazonといい、何かにつけ日本人のお金は外国へ流れていく時代ですね。…日本のテレビ局が放映権を高くて買わなかったからなんですが、こんなときこそNHKは取りにいけよなー、朝ドラと大河ドラマばっかりにお金かけんなよなーと長年受信料を払っている人間としては思うんですけど、残念です。民放各局にはコロナのいま、荷が重い話なのは容易に想像がつきます。スポンサーが昔ほどつかないし、対戦相手国によっては試合(=中継)時間は夜中かもしれないし、イベントやパブリックビューイングなんかもやれないし…日本代表がW杯に出たくて異国の地で悲壮感すら漂わせながら髪振り乱しボールを追いかける姿に、サッカーファンであろうとなかろうと私たちは得(え)も言われぬ興奮と感動(←チープな表現だゼ)を覚えたものですが、あの熱狂はもう戻って来ない…まあ皮肉なことに日本代表が強くなったからすんなり勝つことが増えて逆につまらなくなってもいるんですが、でもその頃を知らない今の若い人に日本代表の試合を観てもらうのはサッカー界にとって大事だと思うんですけどね。一つの文化と時代が終わろうとしています(←チープな表現その2)。ちなみに私はサッカーのコアなファンではありません。
…そんなTVは書店と似ていると思います。どちらも今、衰退している業界なのは誰しも認識しているでしょうが、その両者に共通するのは、様々なコンテンツ(←私はあまり好きな言葉ではありませんが、便利なので使います)を不特定多数の人々に提示して、さあ好きなものや気に入ったものを買って頂戴観て頂戴という世界です。私の考えとしては本来若い人、つまり経験の浅い人向けだと思います。若い人は感受性に優れていますから、先入観なく様々なコンテンツに触れることができ、そこから自分というものを固めていくものです。その作業においてTVと書店はよい場所だと思いますが、現代においては衰退産業となっていて、残念です。いま48歳の私くらいの世代ならもう自分の世界が出来上がっていますから、AmazonとかDAZNとかでいいんですけど、若い人はまだ何が面白いか知らないと思うんですよね。だからインターネットのしょうもない情報に惑わされたり騙されたり、TVと書店を維持できなかった私たちオジさんオバさん世代の罪は案外小さくないかもしれませんよ。
とはいえ、今の若い人には今がスタンダードなわけです。私たち世代よりは面白いものは自力で探し摑(つか)むもの、という意識が普通なのかもしれませんね。私たち世代が時々発する言葉、何か面白いものないかなぁ、何か面白い話ないの、それってどこか他人任せに生きてきたことを証明する発言ですよね、私はDAZNについて調べてみようと思います。