北九州市の小倉に住み始めて一年半が過ぎ、二度目の秋です。昨年晩夏の頃、釣り好きな私が釣り具店に行ったとき、第24回紫川ハゼ釣り大会(2019年11月10日、主催者は北九州市役所)というチラシを見つけました。紫川というのは北九州市小倉の市街地近くを流れる川で私の家からも歩いて10分くらい、100メートルに足りないくらいの川幅で、両岸は遊歩道になっています。かつては生活排水、産業排水が流されて汚染がひどかったらしいですが、いまは流域の町の下水道が完備され、清流とは言わないまでもまずまずきれいな川です。川岸の遊歩道はコンクリートではなく石を積み重ねて作られていて、その石と石の隙間にはカニや巻貝など生き物も色々いて良い雰囲気です。
そんな紫川で、10月から11月にかけて釣れるハゼという小魚、私が東京にいた頃も釣ってましたが紫川の方が大きく、15センチくらいあるハゼが釣れます。先日妻(社長)と朝から夕方まで釣り続け、90尾以上釣れました。美味しいんですよ。…そう、そんなに釣れるんですが、実はそれほど釣りをしてる人はいません。昨年のハゼ釣り大会当日はかなりの参加者がいましたが、普段の釣り人はまばらです。どちらかというと散歩やジョギングしている人の方が多いのですが…私たち夫妻が釣りをしているとよく話しかけられます(釣りに興味はあるようです)。
・何を釣っているんですか?
・釣ったハゼはどうやって食べるんですか?
・大きな魚(クロダイやスズキ、ボラ)が泳いでいるけどアレは釣れないんですか?
…大体この3つの質問が多いのですが、先日印象的だなと思った質問は、
・ここって自由に釣っていいんですか?
…日本人はいま、釣りや魚からどんどん離れています。昭和47年生まれの私の世代では男の子の遊びとしてメジャーでしたが(ハゼも釣ってましたよ)、釣りをするにも許可がいるのかもと感じる人が現れ始めたのは興味深い現象です。一定数、ハゼ釣り大会の日だけ釣りをして良いと思っている人がいるのかもしれません。そして、これは私への質問ではないのですが、初老の男性いわく、
・今年はハゼ釣り大会は中止みたいだね
…言わずと知れたコロナのせいなんですが、実は私は今年のハゼ釣り大会がどうなるか知りませんでした。インターネットで北九州市役所のHPをみても何の情報も出されていません。昨年の賑わいを知っているはずなのになぜ放ったらかしなのか少々疑問です。まあ私はハゼ釣り大会があろうとなかろうと釣りますが、釣りに関しては引っ込み思案な人も多い現代、中止なら中止とはっきりアナウンスして、でもハゼは釣ってもいいんですよと市役所が広く周知したらどうかなと、釣ったハゼを刺身にしたり天ぷらにしたりフライにしたり、煮たり焼いたりして食べながら私は思うとともに、これだけ大小さまざまなイベントを中止している(しかも中止の告知すらちゃんとしない)今年、自治体の出費もかなり減っているはず、それなら税金安くしてよ、なんて思いました。