東京から小倉へ仕事と住まいを移して1年、小倉に来ても東京と変わらないと感じるのは建物のスクラップ&ビルド、そして建物の補修&修繕があちこちで行われることです。私がマンションを借りた当初目の前にあった空き地では新築工事中、そして弊社事務所のあるビルは先週まで外壁工事をしていました。
小倉が都心である北九州市は人口は減っているのに、私の住む小倉北区ではマンションがあちこちで新築工事中です。すなわち人口が北九州市郊外から都心部に集中してきており、車中心の町でありながら鉄道等の便が良い地を目指しているようです(新幹線ののぞみが停まることを皆さんご存知でしょうか)。私は今のところ車を買う予定はありません。単純にお金が無いという理由もありますが、生活上必要な店は歩ける範囲に大体ありますしね。
そんな小倉の町で暮らす私がいまとみに思うことは、工事現場で働く人たちが変わってきているなということです。10年以上前に私が京都市で借りていたマンションでも外壁工事があったのですが、まあ彼らの言葉遣いの荒くキツいことと言ったら…バカ、右やゆうとるやん、オマエどないすんねんソレ、とか聞いているとちょっとおかしくもあったんですが、でもそれが作業伝達上は早かったり間違いがなかったりするんだろうと思いました。で、今のドカチン(工事現場で働く人をこう呼んだりしますよね)の皆さんは昔とうって変わって、〇〇くん、さっき言ったけどそれ右だよ、やり直しといてネ〜…みたいな感じです。こんなところにも社会、職場のマイルド化が進んでいます。ついでに書くと、彼らの作業着がまた最近ではなんか洒落てまして、そのまま街を歩けそうです。
ところで今年に入ってから、毎週土曜晩に釣りバカ日誌という映画(2時間)と、ドラマ(1時間)の再放送をBSの7チャンネルでやっており、私は毎週見ています。映画の方は今から20年くらい前の作品ですが日本の地方が良い雰囲気を保てている時代を感じます。ドラマは3年前の制作なのでほぼ現代と変わりない雰囲気です。今週も放映ありますので、なんとなく見る番組がないねと思っている方は、ぜひ。…先週のドラマの話で、主人公ハマちゃんの部下に配属された取引先社長の息子(甘やかされてきたので社会人らしくないというキャラクター設定)が、最後に心変わりして工事現場で働く決心をするという場面があったのですが、そこでの先輩の言葉遣いは…私が京都で聞いた荒い言葉でした。現実的には3年前だとどうだったか微妙なところですが、映画やドラマというものは皆が想像しそうな「典型」を描くものです。あと5年くらいしたら工事現場の人間模様が描かれるとき、言葉遣いはどうなっているでしょうか。
今後、工事現場で働く人たちのスマートな言葉遣いは広まりそうですが、私はそろそろ違う方向性の職場環境の改善方法があるように思います。本来変わるべきは社員ではなく経営者ですし、強い言葉遣いがパワハラだなんていうのはあまりにもひ弱です。職場で言葉遣いまでも自由にしてはダメとなると結局は現場がストレスを感じて、仕事がうまくいかなくなりそうですし、言葉遣いが丁寧だと案外気持ちが通わないのも人間の一真理です。私たち現代人はなんか間違った心地良さを職場で追求しているのではないだろうかと思う小倉での日々、丁寧な言葉遣いだけで働くのは人間関係からの「逃げ」でもあるように私は思います。