2年前、プロ野球チームのソフトバンクのヘルメットと、試合中チームの監督や選手が控えるベンチの壁にHUAWEI(ファーウェイ)という赤い花びらのようなロゴがつけられていて、何だろうなと思い調べてみたら中国の通信機器会社との事、漢字で書けば華為、中「華」人民共和国の「為」の会社とはなかなか思い切った名前です。このファーウェイ(以下フ社と略)がいま、世界中の通信網整備を担っているというか、その分野の商売の最前線を走っていると言った方が良いでしょうか。私は少し興味を持ったのでフ社についての本を読んだりテレビを見たりしています。
いま、日本は4Gという通信システム環境らしいのですが今年のオリンピックあたりから5Gの世の中になるそうです。4Gにより生活が変わり、5Gによれば社会が変わるとか、私にはあまり理解できない世界です。フ社の本社がある中国の深圳(しんせん)市は、フ社の城下町なんてものじゃなく、フ社の最新最先端技術を集めた5Gの街であり、キャッシュレスや無人運転、住民の顔認証システム等々、スーパーシティというものだそうで、個人のプライバシーは無いに等しいけれど犯罪なんかも無いに等しいらしい…です。
そんなスーパーシティを広めるべく、世界各地の通信システムをフ社が整備することに難癖をつけているのがアメリカです。ちなみに日本もアメリカに追従しており、フ社のシステムが入る予定はないとか、まあアメリカや日本の国民がフェイスブックやインスタグラム、ツイッターで遊んだり、企業経営者や政治家が自分達だけが良いようになる世の中を作ったりしてる間に、中国は一党独裁の国家主導でメキメキと実力をつけ通信分野でトップに立った、というところでしょう。中国人は宗教とか人種とか、そんなしがらみ抜きで他国との経済的交渉にあたるのが得意そうですよね。これまで経済的に世界をリードしてきたアメリカや日本は悔しいでしょうが、通信分野ではもう出遅れているのが現実です。ひとつ印象的だったのは、フ社の開発した通信基地局に、小さな小屋みたいな基地局があり、それが人里離れた辺境地(=経済的に相手にされない)の通信網整備に一役買っているそうです。これまでの基地局は大掛かりでその分ある程度の町の規模がないと採算が合わなかったようですが、それからすればそれは大きな進歩ですし、こういうのが現代のアメリカや日本は苦手ですよね。
と、通信分野でフ社を先頭に抜きん出ている中国ですが、いま世界に広まりつつあるのは通信技術だけでなく新型コロナウィルスです。そのウィルスが発生した原因だとされたのが武漢市の野生動物を食用として扱う市場です。その市場は何十年も時間が止まっているような雰囲気があり、フ社のあるスーパーシティ深圳とはあまりにも対照的です。おそらくヘビやコウモリは電子マネーでは買えないでしょう。そしてそんな武漢市でも1000万人、東京並みの人口があるとか、中国はあまりにも国内がバラバラで混沌、他国の通信網整備をする前にやるべきことがあるような気がします。国民に政治に参加する自由がなく、これといった娯楽文化に乏しい中国人(彼らが楽しめるのはお上の検閲済の他国由来のものばかりでしょう)、せめてもの娯楽が野生動物を食べるなどの食事だとしたら、それがウィルス発生源なんて切ない話です。きっとその野生動物市場も無くなるんでしょうしね。