女優、というほど私はその演技は見たことありませんでしたが、沢尻エリカ氏、薬物で逮捕されましたね。そういえば少し前に白い巨塔というドラマに出てました。現代の俳優さんたちが名作の重圧に負けまいと力んでるなか、彼女だけは普段どおりの沢尻エリカ、ちょっと実力不足かなと感じましたが。そんな彼女が本気で女優になりたいなら、こんどの大河ドラマはチャンスだったと思いますが、自覚がないという点で女優失格、そして私には女優としては体格やたたずまいが貧相に見えるような気がします。背が高いとかグラマラスとかではなく、女優ってなんとなくただの派手な女性ではない雰囲気が必要だと思うんですよね。
さて、沢尻エリカ氏は人間失格という太宰治の名作の映画にも出ていたようです。太宰治は私もけっこう好きでして、初めて読んだ中学生当時はこんな文章を書ける人がいるんだと驚きました。日本語や文法として正しいとか美しいとかではなく、太宰治だけが持つ文体と言いましょうか。読んだことがないという方に私が必ず勧めるのは御伽草紙という作品です。文学作品にありがちな上手いんだけど退屈な文章とは全然違いますので、秋の夜長、ぜひご一読を。…そんな太宰治の人間失格を映画にするなんて無理だし無茶ですから、当然私は映画は観てませんが、あるテレビ番組で爆笑問題の太田氏が太宰治だって薬物中毒だったけど今や教科書にだって載っている(だから沢尻エリカも許してまたいずれ復帰させてよい)、と発言したらしいです。
なるほど、一理あるかもしれないですが、まあ現代の世の中にその理屈はなかなか通らないでしょう。そして私は沢尻エリカ氏に太宰治ほどの苦悩があるとはとても思えませんけどね。太宰治は世の中や人間が見えすぎた、では沢尻エリカ氏はどうだったでしょうか…。ところで、今も昔も東京は病んでいる、その事実は変わりません。太宰治は青森出身ですが、薬物との関わりを持ったのは東京に住んでからです。そして東京育ちの沢尻エリカ氏はMDMAという薬物を所持していたということですが、この薬物は比較的安価でオシャレっぽい包装がされていたりして、薬物初心者が手を出しがち、ゲートウェイドラッグなんて呼ばれるそうです。
つまらないことを書きますが、こんど東京の山手線に出来る新駅の名称(←不評)は高輪ゲートウェイですね。現代、日本各地の若者は望む望まないにかかわらず、挙って東京に集まっています。その駅名が示すように東京は薬物などよくないものへのゲートウェイ、若者たちに幸せな人生あれと北九州から私は願っています。