コロナで最初の緊急事態から1年、相変わらず政治家のオジさんたち(東京都知事は女性ですが)が相変わらず同じようなことを言っています。さほど人がバタバタ死ぬこともないのに…ただ各地のお祭りだけがきっちり中止され続けているように感じます。福岡県の各市各町にはなかなか盛大なお祭りが春から夏にかけてあるのですが、軒並み中止です。思うに、お祭りって実は神輿を担いだり太鼓を叩いたりしていた人たちもさほど楽しみにしていなかったし楽しんでいなかったのではないでしょうか。楽しいのは地域の上役のオジさん達だけ、下っ端の人間は気を遣ってばかり、お祭り後の打ち上げではビール注いで回らされては注ぎ方がなっとらん、オマエは挨拶がどうのこうの、説教だ、…日本中であったであろうそんな光景がなくなっているのならそれも悪くない…お祭りだけが中止され続けているのはそんな理由もあるかも、全く私の偏見ですけどね(最大のお祭りのオリンピックはさてどうなるんでしょうか)。ちなみに北九州のある祭りでは上役の人たちが、文化庁から出る祭りの補助金を不正受給していたとか、その辺もコロナを機に見直しているのかもしれませんね。兎にも角にも、お祭りを中止しておけばコロナが収まるなんて誰も思っていないのに、おかしな世になりました。私はコロナと人間は共存するしかないと思います。
…話は変わりますが、31年前の2月から3月にかけて、高校2年生の私は急性肝炎で入院していました。原因は牡蠣の生食と診断され、先生の話で覚えているのは、あなたの家族はみな感染しているはずだけど、ウイルスの潜伏期間の1ヶ月を過ぎたあたりにあなたは体調を崩したから肝炎ウイルスにやられた、という話です。後に私が急性肝炎について調べて考えるに、私の姉は普段から刺身など生ものが嫌いで食べなかった、まだ中学1年生の弟は見た目ケッタイな生牡蠣にはおそらく手を出さなかった、井戸水(←かつての急性肝炎の原因とか)が身近にあったような時代の田舎出身の両親はウイルスへの免疫があるらしい、つまり体調は関係ない、先生の認識は違うんではないかと思います。
運悪くウイルスに感染した私ですが、でも私はもう生牡蠣で急性肝炎には絶対になりません(免疫ができたので)。ちなみに急性肝炎の初期症状はかなりキツかったですよ。熱が出て、関節が痛み、気怠く、さらには全身に黄疸が出て不気味、入院して2週間は絶対安静、活動すれば最悪死ぬ、特効薬はないけど寝てれば治る…ということで点滴の毎日でした。入院した部屋は6人相部屋で、世代の異なるお兄さんやオジさんやお爺さんと一緒、若い私を珍しがって話しかけてくるお爺さんもいました。長い人生一度くらいは死ぬかもしれない病気で入院してみるのも悪くないのかもしれません。病気や入院の経験で私は生きていく上での観点が少し変わりました。
時として人間は感染症にかかるものですし、それが人間の歴史です。いまでも急性肝炎で亡くなる人はいるでしょうし(だからって生牡蠣を禁止してはいない)、なぜコロナで死ぬことだけをそこまで恐れ忌避するのでしょうか。コロナも人間の感染症の歴史の一つであり、この経験は一つの事象に過ぎません。しかしながら今の時代のオジさん政治家たちの口から出てくる言葉は1年経っても同じようなことばかり、なぜそんなに頼りなく工夫がないのか、やっぱり現代の彼らオジさんは毎年恒例のお祭りや酒席で威張るくらいしか能がないんでしょうか。1年の時間が経ちました、権力あるオジさんたちも経験を元に観点をそろそろ変えましょうよと私は思います。