月別アーカイブ / 2020年10月

北九州市の小倉に住み始めて一年半が過ぎ、二度目の秋です。昨年晩夏の頃、釣り好きな私が釣り具店に行ったとき、第24回紫川ハゼ釣り大会(2019年11月10日、主催者は北九州市役所)というチラシを見つけました。紫川というのは北九州市小倉の市街地近くを流れる川で私の家からも歩いて10分くらい、100メートルに足りないくらいの川幅で、両岸は遊歩道になっています。かつては生活排水、産業排水が流されて汚染がひどかったらしいですが、いまは流域の町の下水道が完備され、清流とは言わないまでもまずまずきれいな川です。川岸の遊歩道はコンクリートではなく石を積み重ねて作られていて、その石と石の隙間にはカニや巻貝など生き物も色々いて良い雰囲気です。
そんな紫川で、10月から11月にかけて釣れるハゼという小魚、私が東京にいた頃も釣ってましたが紫川の方が大きく、15センチくらいあるハゼが釣れます。先日妻(社長)と朝から夕方まで釣り続け、90尾以上釣れました。美味しいんですよ。…そう、そんなに釣れるんですが、実はそれほど釣りをしてる人はいません。昨年のハゼ釣り大会当日はかなりの参加者がいましたが、普段の釣り人はまばらです。どちらかというと散歩やジョギングしている人の方が多いのですが…私たち夫妻が釣りをしているとよく話しかけられます(釣りに興味はあるようです)。
・何を釣っているんですか?
・釣ったハゼはどうやって食べるんですか?
・大きな魚(クロダイやスズキ、ボラ)が泳いでいるけどアレは釣れないんですか?
…大体この3つの質問が多いのですが、先日印象的だなと思った質問は、
・ここって自由に釣っていいんですか?
…日本人はいま、釣りや魚からどんどん離れています。昭和47年生まれの私の世代では男の子の遊びとしてメジャーでしたが(ハゼも釣ってましたよ)、釣りをするにも許可がいるのかもと感じる人が現れ始めたのは興味深い現象です。一定数、ハゼ釣り大会の日だけ釣りをして良いと思っている人がいるのかもしれません。そして、これは私への質問ではないのですが、初老の男性いわく、
・今年はハゼ釣り大会は中止みたいだね
…言わずと知れたコロナのせいなんですが、実は私は今年のハゼ釣り大会がどうなるか知りませんでした。インターネットで北九州市役所のHPをみても何の情報も出されていません。昨年の賑わいを知っているはずなのになぜ放ったらかしなのか少々疑問です。まあ私はハゼ釣り大会があろうとなかろうと釣りますが、釣りに関しては引っ込み思案な人も多い現代、中止なら中止とはっきりアナウンスして、でもハゼは釣ってもいいんですよと市役所が広く周知したらどうかなと、釣ったハゼを刺身にしたり天ぷらにしたりフライにしたり、煮たり焼いたりして食べながら私は思うとともに、これだけ大小さまざまなイベントを中止している(しかも中止の告知すらちゃんとしない)今年、自治体の出費もかなり減っているはず、それなら税金安くしてよ、なんて思いました。

出版を生業とする弊社、書籍やパンフレットを作っています。制作物、顧客に納品するのは紙に印刷したものです。そこで一番大事なのは誤植を出さないことです。…残念ながら一度や二度ならず出してしまいました。もしかしたら気づいてない誤植もあるかもしれません。人間である以上、誤植ゼロは不可能だと思いますが、私たち出版社の人間はゼロを目指して日々頑張っています。刷り直すとお金もかかりますしね。ゼロがいいに決まっています。この緊張感こそが紙の良さで、だからこそ正しい文章を書く技術が身につくと思います。一方でインターネット上の記事や皆さんのコメント、変換ミスが多すぎです。投稿前にもう一度読み直してみませんか。
コロナで何かと難しい今年、なぜかPCやスマホに変なメールが来ることが増えましたよね。私もキムタクからメールが来たり、クロームで検索50億番目なので1万ドルだったかもらえる人になったりしました。…日々おかしな文章になっていないかをチェックする私たち出版社の人間なら、メールの文面のおかしさでこれは詐欺の類いだとわかります。こないだ来たメールでは、「放っておくとあなたのアマゾンアカウントは永久にロック。」って、ちょっと笑ってしまいまいましたよ。私は矢沢永吉か、内田裕也か。…時を同じくして、広島に離れて暮らす私の両親から、パソコンから警告の音声メッセージが発せられているんだけどどうしようと電話がありました。マイクロソフトセキュリティアラーム?だとかなんとか、この警告を消すためには急いでこちらへ電話をしないとあなたのクレジットカード情報が漏れますとか、そんなわけないでしょう、電源を切ってしまいなさいと伝えました。高齢者であることが何らかの形で漏れているのは間違いないですが、このパソコンの怪しく危うい馬鹿馬鹿しさ、なんとかなりませんかね。もはや社会的インフラといってもいいのに、この一歩間違えたら大変な目に遭ってしまいそうな雰囲気、例えれば公道を違法改造車が信号無視して走ってるようなもんです。交通ルールと同様に通信ルールを定めてほしいですね。そして高齢者などデジタル音痴な人はパソコンやスマホなんかいじらない方が良い時代かなと私は思います。
菅首相はデジタル庁を新設し、ハンコみたいな古くさいアナログなものはなくす、マイナンバーだケータイ代値下げだと仰ってますが本当に今のままのインターネット環境に色々なことを託せるんでしょうか?ドコモ口座からお金が引き出される事件は結局解決したんでしょうか?昭和47年生まれの私たちベビーブーム世代が年老いて、超高齢化社会がこれからやって来ますが、インターネットで出来るようになることが複雑高度化すればするほど、使い勝手は悪くなり信頼度は低くなっています(ウイルスソフトって本当に役に立ってるんでしょうか)。詐欺被害に遭う中高年の人が増えるのは間違いないです。やっぱり紙にハンコ押したりするのがわかりやすくて良いし、騙されにくいと私は思いますし、世の流れはそっちに戻ると私は考えています。…もちろん印刷物の作成にはパソコンが必要不可欠なんですがね。

7月に自死を選んでしまった三浦春馬氏、これまで彼の出演する番組やドラマはほとんど見たことはありませんでしたが、世界はほしいモノにあふれてる、太陽の子、おカネの切れ目が恋のはじまり、の彼の出演番組3つを立て続けに見ました。…印象として、いかにも繊細で神経質そうな雰囲気ですが、色白で端正な顔立ちとスタイルの良い身体は俳優、テレビの中の人であることにあまりにも向いていますね。ただ、いつも笑うときにちょっとこわばっているような、それは事がことなだけにそう感じてしまうのでしょうけど、こういう雰囲気の人はなかなか本音らしい気持ちや言動を他者には見せてくれませんよね。周囲の人に気を使い、やさしい人だという評判は得るでしょうが、同時に周りの人に壁を感じさせていたかもしれません。まああくまでも私が見て感じたことですが。やさしさとは自分の感情や本音を隠しながら生きることなのか、でもそうやってある日限界を感じて自ら命を絶って周囲を惑わすのなら決してやさしくはない、むしろ身勝手、ワタシとの時間は、オレとの付き合いは何だったんだよと、残された人間が辛く、新たな悩みを生んでしまう…難しいものですね。やさしさというものについて考えています。
私は日々の仕事中、昼休みは事務所から徒歩8分くらいの家に食事をしに帰ることが多いのですが、4月頃からお弁当屋さんが毎日事務所に巡回販売しにきています。雨の日など家に帰るのが少々面倒な日、たまには弁当でも良いかと買ってみたら、中々美味しかったんです。しかし、8月頃だったか二日ほど販売にやって来ませんでした。妻(社長)が案じてメールを送ってみれば、人手が足りなくて回れませんでした、明日からまた伺いますとの返事、まあ回って来てくれても買わない日の方が多いんだし、いろんな会社事務所を巡回して弁当販売というやり方は難しいところですよね。路上で販売すれば良さそうですがそれも保健所などへの許可申請が必要だったりして難しいんでしょうかね。
さて、そんなお弁当屋さんとのやりとりがあったのち、弁当を買ってみたら…ご飯がなんか美味しくなくなった、日本人は白米の味にはどうしても敏感ですよね。改めて後日買ってみてもやはり米が…こうなるとますます買えません。それでも、そのお弁当屋さんは毎日やって来ます。気のせいか販売員さんも以前のハツラツさが無くなったように感じます。ちなみに当初の販売員さんはもう来なくなっていて違う人なんですが。
ご飯が美味しくなくなったからもう買わない、以前のお米に戻ったらまた買いますよとはっきり言って、もう回って来なくていいと本音を伝えた方が良いのか迷っています。本当のやさしさとは何か、迷います。美味しくなくても、私が我慢してたまには買ってあげるのがやさしさなのか、いや、それは嘘です。私たちをいつも悩ませるのはご飯の質を落とす権限のある人間、つまりは世の中を動かす力のある権力者です。権力者たちのお金儲けの追求が多くの人を悩ませ、偽りのやさしさを生んでいるのかもしれないとしたら、世界の未来のカギを握る権力者よちゃんとしなさい、そして三浦春馬氏も抗いがたい権力者に悩んでいたのだろうかと、思いました。

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