月別アーカイブ / 2018年10月

私は昔から地図を眺めるのが好きで、大学の専攻は地理学、そんな私は例外として、普通の人に日本地図を描かせてみると、当たり前かもしれませんが当人に馴染みのない地域がうまく描けません。そのうまく描けなかったところに旅行に行けば楽しいかもしれないですよ。さてあなたはどの地域が描けないでしょうか?
私は広島県安芸郡安芸町(現広島市東区)の生まれです。私の今の実家(広島市西区)あたりや宮島はこの夏の水害や土砂災害はありませんでしたが、宮島花火大会が中止になったことを以前このブログで書きました。広島県は全国11位の広い県で、東京都の4倍の面積があります(ちなみに人口は4分の1以下です)。ただ、山がちで平地が少なく、山を切り開いた住宅地が少なくなく、土砂災害の危険性は高い土地柄です。また、広島と言っても瀬戸内海沿岸の町があれば無数の離島も有り、中国山地の山村あり、あるいは旧国で言うところの安芸(西側)と備後(東側)があり、それぞれ気候や文化、方言、生活様式などが異なります。なので広島県の人間に県内の自治体の位置を聞いたら、案外わからないと思います。広島出身のスポーツ選手などが豪雨で被災した方々に勇気を、なんてことを言っていましたが、内心あの辺のことはよく知らないんだけどね、なんてことも思っていたかもしれません。
日本において都道府県や自治体名というものは妙な力があると思います。私たち現代日本人は実際のところ県境や市区境など気にすることなく生活しているのにもかかわらず、物事がその境目を根拠にして決まったり進むことにあまり異議は唱えませんし、どこかの県で災害が起きればその県全体にマイナスイメージを持ったりします。私はそれらは地理に対する現代人の勉強不足、認識不足だと思っています。真偽曖昧な武将や英雄たちがいつ頃どうしたなんて歴史より、まずは日本地図をよく見ること、そうすれば実態を伴わない風評はなくなるはずですし(北海道旅行のキャンセルが多いようですが、その面積は九州の2倍以上あり…)、これだけ技術諸々が発達した世の中が古くさい境界に捉われることもなくなるはずです。そして情報はいくらでも得る手段がある現代なのだから、知らない地域のことを印象で判断するのはあまり賢い態度とは言えないでしょう。
さて、晩夏の頃関西では台風による被害があり、程なく北海道では地震被害がありましたが、東京でのニュースは北海道に偏りました。関西での台風被害が収まったとは考えられないのに、です。もちろんいまの災害報道のあり方については見直すべき点もありそうですが、それすなわち日本の首都東京で報道の職にある人は東日本を身近に思っている、裏返せば西日本には興味がないということの表れです。たしかに出身も東日本方面の人が多いのでしょうが、日本の首都で報道する立場にいるのなら、日本を地図の如く見事に描ける人たちであってほしいと思います。

今日から下半期という企業は少なくないと思いますが、東京は夜半から未明の台風で交通機関が混乱しています。そして今回の台風に備えて各大企業が内定式を中止にするというニュースがありました。…そんな式があるんですねえ。どうせいまの新卒の新入社員なんて良くも悪くもほとんどはいつか辞めるのに、何を目的として行われる式なのか、ひょっとしてヒマな役員の皆さんの晴れ舞台だったりして、私にはそんな意地悪な見方しか思いつかずすみません。
ところで日本では50人以上が働く法人は労働者に対してストレスチェックを年に一回行わなくてはならない事になっています。実際、その実施率は大企業ではほぼ100%、全体でも8割超えているようですが、本来目指すべきは労働者がストレスで疲弊しない職場づくりですよね。そんなのウチの会社でやる必要ないじゃん、そんなヒマあったらみんなでどんどん営業して売上を伸ばそうぜ!…そんな会社があったらそれはそれで良いような気がします。実施するかどうかの判断は社員が決めたらどうでしょうか。ストレスチェックを実施しない2割の法人と、実施している8割の法人を比較して実際どうなのか調べてみたらどうかと思います。ストレスチェックはするけど無意味な異動や転勤があるとかでは到底良い会社とは言えませんよね。労働者の皆さん、果たしてストレスチェックが導入されて働きやすい職場になりましたか?また私は国やお役人の指図にあまりにも従順な世の中は少々不気味かつ思考停止に過ぎるのではないかなと感じたりもします。
さて、ストレスとは人間にとって負の感情をもたらすものだと思いますが、以前妻(社長)の母が某ショッピングセンターでパートしていた頃のことです。玩具売場で働いていたのですが、夏になるとカブトムシが商品として売られる、その世話が嫌で嫌でもうパートを辞めたいと結構本気で仰っておりました。虫が好きな私にはそのカブトムシの世話に何のストレスも感じないものですが、義母当人には一大事な訳ですね。…このように、ストレスという言葉はとても多様性を含むもので、一つのある事象が人に与えるストレスは一様ではなく、ストレスチェックでストレスの多寡が判明したところで、その先のケアやフォローがきちんとなされているのか、ストレス発生源に対して何らかの処置がされているのか私は疑問に感じるのと、もしも私が大企業の社長だったら内定式とストレスチェックはやらないだろうなと、プレッシャーはあれどストレスはなく、大企業でもなく、8月決算なので10月から下半期でもない、そんな会社で働く私が思いました。

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