月別アーカイブ / 2018年05月

先週、衆議院本会議でいわゆるカジノ法案が審議入りしました。テレビ報道は日大のアメフトの件ばかりでこちらは皆無に近そうですが、安倍首相は経済成長、地域振興、雇用の拡大の効果があると強調しています。
確かに物事はやらないよりはやった方が首相の言う効果はあるでしょう。しかし安倍首相など推進派の狙いはもう一点あるはずです。それは日本人の大金持ちが海外のマカオやラスベガスなどのカジノで豪勢に負けるのがもったいないから、でしょう。少し古い話ですが、四国の製紙会社の御曹司が会社の資金を持ち出してまでもカジノに通っていたなんて事件がありましたよね。その、彼が失ったお金がせめて国内のカジノでのものであったならと考えるのは当然です。私もそう思います。この観点から、私は国内にカジノを作るのはそれが本格的なものなら賛成です。
カジノなるものは一晩に数10万円負けても平気ぐらいなお金持ちが正装して遊ぶ場所で、日本にできるカジノがそんな本物であればギャンブル依存症の人が増えるなんてことはないと思います。本気でギャンブル依存症を無くしたいなら、誰でも平服で気軽に近づける競馬やパチンコをなんとかすべきでしょう。安倍首相にはお金持ちのお金が国内に還元されるカジノを作ってほしいものですが、うまくいくでしょうか。
さて、私も好きな競馬ですが、競馬が日本にもたらしている経済効果についても少し書きますと、新聞社や出版社は言うまでもなく、競馬会(競馬の運営法人)や競馬場、場外馬券場に従事する人もかなりな数になりますし、あとは競走馬のサラブレッドを生産する牧場があります。まだ私が競馬に首を突っ込む前でしたが、北海道の日高地方あたりを旅行した際にはその規模には驚かされました。車で走れども走れども、馬の牧場が広がる様は本当に心が洗われましたねえ。
そんな競馬業界ですが、全体的には20年くらい前のブーム期に比べると縮小しています。とはいえ、私が思うに業界を盛り上げる方策は色々あると思います。それを細かくは書きませんが、一つは競馬が本当に好きな人がもっと競馬を楽しめるようにすることです。何かというと若い女性や若者、初心者を意識した取り組みをしがちなのですが、たとえば中高年が疲れないように競馬場や場外馬券場に椅子を増やすとか、そういうところだと思うんですが。
いま、日本で経済効果をより得たいのなら、新しいことに期待するよりも既存の物事について改めて考える方が結果的に得るものが大きいのではないでしょうか。なぜならいまの世の中、仕事をする環境がずいぶんと進歩していますから。競馬も少しずつ馬券の売り上げが回復してきているのですが、それはおそらくインターネットで馬券が買えるようになってスマホが普及したからです。そんな事からも私は、景気浮揚を図るならカジノよりも新しい競馬場を四国あたりに作る方が効果的だと思うんですけどね。

私の仕事、業務には単純作業が少なくありません。それにあたる際には私はパソコンにイヤホンをつなぎラジオや音楽を聴いています、と書いて思うに、必ずしも単純作業のみならずそうやって仕事をしていたりしますね。仕事なんてまあそのくらいの集中力でやればちょうどいいのかもしれません。土曜日や日曜日にやむなく仕事しなければならないときは競馬中継をラジオで聴いていたりもして、もちろん馬券もインターネットで買っています。こうなると仕事と遊びが同時進行という、これは一体何の時間なのでしょうか、我ながら素晴らしいと思うところであります。
さて、ラジオについてですが、私がラジオに触れたのは中学生から浪人生の頃、受験勉強をしながらオールナイトニッポンなどを聴いていました。それから少し間があいて、書店まわりの営業を某出版社でやっていた頃、営業車でよく聴いていました。私の主観で面白さにあえて順序をつけるなら関東より関西、FMよりAMというところでしょうか。
テレビでよく見かける芸能人や文化人、スポーツの解説者などは皆、やはりラジオにもよく登場します。おしなべてラジオに出ているときの方が当たり前ですがよく喋ります。そしてラジオの方が皆面白いというか、身近に感じます。その喋ったり話したりする内容もラジオではなかなか思い切った発言が聞けて面白いですよ。先日も相撲中継を聴いていたら解説を北の富士さんがしていて、ここのところ好調の栃ノ心関についてアナウンサーから大関が近づいてきましたねとの問いかけに対し、いや、もう一気に横綱にしてもいいとの軽口を発したりして面白かったです。もしもラジオをあまり聴いたことがないという方がいましたら、ぜひご一聴ください。特に擬似恋愛的に誰かを好きならば、その人のラジオ出演をチェックしてみてはどうでしょうか。
一方、ラジオだけではなく音楽のCDもパソコンに取り込んでけっこう聴いている私ですが、よく聴く一人にプリンス(故人)という歌手がいるのですが、彼の楽曲は曲と曲の間が連続するようなことがたまにあり…つまり後奏が終わらないうちに次の曲の前奏が始まるようなことがあるのですが、それをパソコンのヤツは取り込む際に処理できないのです。あくまでも1曲目と2曲目は別のものとして、その間に必ず2秒くらいの無音の時間を差し挟むという愚かなことをするんですよね。私はここにコンピュータの弱点を見ます。
こんな仕事は将来AIにとって替わられる、などとまことしやかに言われますが、ラジオの楽しさは人間にしか作れないですし、音楽の聴き方はパソコンのヤツには理解できません。ラジオや音楽聴きながら、つまり遊びながら仕事をしている私ですが、こんなことも人間にしかできないですよね。もっと人間は人間であることに自信を持って良いのではないかなと思ったりします。

生活習慣病と呼ばれる、高血圧や糖尿病などにはそれぞれ学会があります。その学会が共同でスマートミール制度というものを今秋始めるそうです。5月10日の朝日新聞に記事が載っていました。
どういうものかと言いますと、生活習慣病の予防には食生活に気をつけることが大切という観点から、外食や出来合いの弁当や惣菜を利用することが多い現代人のために、学会の基準を満たす健康的な食べ物を提供できる飲食店や事業者を認証するという制度のようです。本来は自宅でご飯を作ることが望ましいながら、もはや現代人にはそうも言ってられないからということです。まあ、確かにそうかもしれません。
現実的に考えると、そこにまずあるのは食べ物を売る商売という大前提です。そのスマートミールが売れるものであれば、もう少し言えば利益が出るものであれば、それはうまくいくと思います。飲食店が大手企業のチェーン店であれ、個人経営の定食屋であれ、赤字になることはやらないでしょう。しかし、学会としては日本人全体の健康に寄与したいでしょうから、日本中にあるチェーン店やコンビニの事業者が手を挙げてくれることを期待しているものと思われます。将来の日本が外食やコンビニ弁当を食べてばかりでも健康でいられるならそれは良いことなのかもしれません。
さて、私は普段特に夕食ではチェーン店に行きませんしコンビニ弁当は極力食べません。それは健康を考えてというよりも、単純に美味しいと思わないからということ以上に、これから書くことが今回の眼目なのですが、私は他人と同じものを食べることがつまらないと思っているからです。
人間が毎日何をどう食べるかということは、人間各人のアイデンティティ、つまりその人がその人として生きることであり…とまで言うと大袈裟ですが、やはり現代人は食べることに無頓着だと思います。安ければいいとか簡単に済ませられればいい、ゴミが出ない方がいいとか、なぜそんなに食べることを面倒に感じるのか、毎晩のご飯でいかに美味しいものを食べるかばかりを考えている私には理解ができません。そしてよその誰かと同じ味のものを食べていることは、それすなわちペットフードを与えられている犬猫や家畜と変わらないように思います。たとえば牛丼を食べるにしても自分好みの味で、生姜がきいたりしている自作のものの方が美味しいはずです。
日本人の生活習慣病を防ぐのも大事ですが、出来合いの食べ物を買ったり与えられないと食事ができない人間が増えているということは人類として大きな問題ではないでしょうかね。晩御飯くらいは少し手間をかけても自分なりの味を求める余裕のある人生、それがいま言われる働き方改革なんかにも通じるところではないかなと私は思います。

↑このページのトップへ