月別アーカイブ / 2017年12月

弊社とみにんは、今日で仕事納めです。このブログも今回が今年最後です。読んでくださった皆様、ありがとうございました。来年も4、5日くらいで一回のペースで書けたらと思いますが。
さて、今日は事務所で顧客への年賀状を書きます、と言っても表裏印刷しているので一筆二筆書くだけですが。しかしそれなりに枚数はありちょっと手間のかかる作業です。1年の感謝を一枚の葉書に込めるというのは、日本において美しい風習ではないかと私は思います。実際、創業して実質一年ですから、早々に声を掛けてくださったお客様へはひとかたならず感謝しています。
いま、年賀状の発行枚数が年々減っているのは周知の通り、理由としてはメールなどの通信手段が増えたからわざわざ手紙をやりとりさせずともいいじゃないか、虚礼廃止エトセトラ、まあそれはそうでしょうね。しかし、出版社である弊社とみにんは、この先も年賀状は出します。文面や見た目も、平凡なものにはしないつもりです。
年賀状なんてやめてしまおう、という世の流れだからじゃあ我が社もそうしよう、なんてことは年賀状に限らず弊社にはありません。なるべく世の中が向かわない方向を目指していきたいと思いますよ。皆がやることや思いつくことは、仕事(お金)にならないものです。例えば夢無きサラリーマンを辞めて、独立して蕎麦屋をやる!と言ったところで、うまくいく可能性はかなり小さいですよね。なぜなら蕎麦屋は他に沢山あり、誰だって仕事内容が想像出来るから、つまり発想が安直だからです。
…現代の世の流れは、何事も結局のところ面倒を避けているだけのものが多いと私は感じます。もっともらしい理由を付けているけれど、要するに面倒クサイ、失敗したらイヤだ、間違えたら恥ずかしい、考えなくていいようにしよう、みんなでちゃんとするのやめようよ、楽チンがいいに決まってるじゃん、そんなところではないですかね。
そんな流れに乗ることが悪いと言いたいのではなく、やはり会社を他より強くしたい、他人より優れたものでありたい、そう思うのであれば、やっぱり地道な努力やときには面倒(年賀状は面倒じゃないですよ)な礼儀や生活を選ぶしかなかったりしますよね。そしてそれが私に出来ているかなと年末にあたり内省するのですが、まあ手軽に得たものはそれなり、今回のブログのタイトルの通りですよね。年賀状をやめて得た時間とお金で人間がやれること、何があるでしょうかね。
それでは皆様も良いお年をお迎えください。

メヒカリ(正式名称アオメエソ)という魚がいます。鯛や鮪(マグロ)のような誰もが思い浮かべられる魚ではなく、居酒屋で丸ごと唐揚なんかで出てくる小魚で、福島県のいわき市では市の魚としてHPで紹介されていたりします。10年ほど前、私が京都から東京に転勤で居を移し、鮮魚店でこの魚を見たときに関西では売っていない魚だったので、ああ東京に来たんだなあと感じました。

このメヒカリ、福島県産のものが多い魚ゆえ、東日本大震災後はしばらく店頭でみかけなかったのですが(原発事故後は福島県産の魚は姿を消しました)、昨年くらいから普通に売られています。良い意味で震災が風化してきているなと思います。

さて、このメヒカリによく似た名前の個人間でいろんなものの売買ができるサイトがいまの世の中で流行というか広まっており(…メヒカリについては話は終わりです)、そのことについて先日NHKの番組で特集していました。その番組を妻(社長)と一緒に見ていたのですが、翌日、さっそく妻(社長、素直)はそのサイトに登録し、着ていないコートや履いていない靴を出品して(売って)いました。そうすると、全部ではありませんが本当に売れて、そして妻(社長、雑貨好き)は他の人の出品物を買ったりもしました(←ものすごく気に入ってました)。

このサイトの大きなポイントは、売買するにあたって出品者と購入者が、LINEのような形で(匿名で)やり取りができること、それが現代人にマッチしてるんじゃないかなと思います。褒め合ったりすると何だか嬉しくもなるでしょうし。…そこにはちょっとした礼儀正しさを求められるような雰囲気があり、そして実際に届いた商品には可愛らしいメモに気の利いたシールが貼ってあったり、メモには出品者から一言メッセージが添えられていたり…いやあ、これはなんだか良いですね。

盗品や現金が出品されるなどの問題や懸念は確かにあるでしょうが、「健全にちゃんと大人が」使う分には、これは面白い世の中になったなと私は思います。

何かをまだ使えるのに捨てるのなら、ゴミにするより誰かに買って使ってもらえたら、何だか良いこと尽くしのようにも思えますよね。あと、売られているものは中古品だけではなく、ハンドメイドのヘアゴムだとか、女性が楽しくなるようなものも多くあります。普通にものを売っている普通の店は歓迎しにくい状況かもしれないですが、ただ指をくわえているだけでなく店で売れなかったものをこのサイトで売ればいいのではと素人考えでは思いますし、実際そんな感じの出品もあります。しかしながら、やっぱり売れているものは良さそうなものですけどね(当たり前ですが出せばなんでも売れるわけではなさそう)。

ところで、妻(社長)が使ってない革のリュックを出品しようとして、これはお正月に帰省したとき姪っ子にあげたらいいかと、売らなかったんですが(姪の笑顔はプライスレス!)、そう、これまでは親戚とか兄弟の間であげたりもらったり、そうやって物のやり取りをしてましたよね。現代はそういった人間関係が希薄になっていることも表すサイトであるとも言えるかなと同時に思ったのでした。お正月なんかにもこのサイトで売買してるとなると、ちょっと世知辛く侘しい状況でしょうし、冒頭のメヒカリが美味しいけれどお正月の華やかな場で食べるような魚ではないのと同じですかね。

話題としてはちょっと前ですが、今年の新語・流行語大賞は「インスタ映え」と「忖度」でしたね。例年とは異なり、流行語らしい流行語だと思いました。
さて、出版社の営業部長である私が、最近の言葉で少々気になるもの(つまり好きじゃない)を挙げ私見を書きますが、皆さんはいかが思うものでしょうか。
【エンタメ】略さずいきましょう
【完食】学校で給食を残さず食べる指導を、完食指導というらしいですが、給食は大食いテレビ番組ではありません
【がっつり】次版の広辞苑に収録されるとか、辞書で引く言葉ではないのでは?
【心が折れる、心に刺さる】だいたい、自分の気持ちについて「心」なんて、臆面も無く言われても…
【(人間でないものに対して)この子】
テレビで、自然災害に遭った中年の男性農業従事者が、作物のことを「この子たちを…」って、気持ちはわからないでもないけど、私は苦手なタイプです
【〜しかない】彼には感謝しかない、といった感じで使われますが、〜の一言に尽きる、の方が私は好きです
【自分事】他人事の対義語のつもりでしょうが、それを当事者といいます
【(仕事などの誘いを受け)ぜひぜひ】これについては私が単に気になるだけです。何かとソフトな時代でございますからね
【(会社や新事業を)立ち上げる】興す、の方が良いと思いますが、世はPC社会ですからね。…ちょっとダメならすぐやめるつもり、という気持ちの表れ?
【違くて】女子高生くらいなら使っても許されますかね
【〜と思っていてぇ、】いま、私が一番耳障りだと思う口語です。私の偏見ですが、30〜40代くらいの関東語圏の方がよく使うような。そこに悪意は無いのは承知ですが
【悩ましい】私としては女性の姿態がそれ、の印象です。解決が難しいときに使うのも誤用とは言えないらしいですがね
【半端ない】スラングとしては秀逸ですが、いい大人が使わなくとも
【ポテチ】おっさんが使うと不気味です
【真逆】私は正反対と言いますが
【(多くの実力者)を輩出する何某大学】正しくは、多くの実力者「が」輩出する何某大学、です。自動詞で、大物が次々と世に出る、の意です。排出する(他動詞)という言葉と同音であるゆえの誤用のはずですが、もはや世間には定着しており、弊社にある最新版記者ハンドブック(←出版社必携)も「を」となっています
…以上五十音順でした。堅いようですが、社会的・公的な場面では言葉使いはきちんとして損はない(←逆はある)ですよね。とくにある程度の立場にある人は言葉を律する意識を持った方が良いでしょう。
とはいえ、家族や親しい間柄や仲間内、会社や職場の同僚同士などでどんな言葉を使おうとそれは自由だと思います。ただそこでは流行語をそのまま使うより、もう一歩進んで新しい言葉や表現を発明すると面白いでしょうね。社内だけの楽しい流行り言葉がある、そんな会社はパワハラなんてなさそうで、反対にブラック企業は私が上に挙げたような言葉をしたり顔で使いそうな気がしませんか。

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