月別アーカイブ / 2017年11月

先日の国土交通省による、若者(特に男性)の休日の外出離れが進んでいるとの調査結果についてのニュースをネットなどで目にした方も多いと思います。どうやってそんなの調べられるのか?という疑問と、調査したのは2015年とのこと、もう2017年も暮れですが、公務員の仕事は随分ゆっくりなんだなあという疑問はありますがそれは置いときます。現代の日本では、本来ピチピチなはずの若者が家に閉じこもってしまい心配だ、君達は覇気がないなあ、さとり世代だなあ、そんなニュアンスや意図もこのニュースから感じます。
でもまあ、これだけスマホ一つで用事が済ませられる世の中、時代に敏感な若者がわざわざ外出しないで済む用事で外出しないでしょうし、なんてことを言うまでもなく、外出をしなくなる理由なんて今やあり過ぎますよね。
私が思うに、若者たちがなぜ外出しないかというと、今の日本では若者が便利な都市に集中しており、また外出せずに買物したり娯楽に触れられたりできるからであり、そんな時代に育った若者の行動や気質が変化するのは当たり前のことではないかなと。一例として今の東京で普通の若者は外出促進ツールであり日本経済の象徴的存在の車を買いません。なぜなら経済的(駐車場代が高い、ガソリンも高い)にも生活上の必要度的(交通機関が発達)にもトレンド的(車を彼女から求められない)にも、欲しいと思わないからで、物欲の有無とは関係ないと思います。要らぬものは要らぬだけです。また、私たち40代のおじさん世代が若い頃好きで外出していたなんてこともないでしょう。私らの世代が20代の頃はスマホがなかったから持ってなかった、アマゾンだゾゾタウンだなんてのがなかったから買い物に出かけていた、それだけのことですよね。つまり、若者の気質が変わったから外出しなくなったのではなく、人間は環境の変化に行動を合わせていくものだから若者が外出しなくなった、それが今回の調査に結果として現れたのではないでしょうか。いま40、50代のおじさんも、現代に20代であったなら外出しないはずです。そして外出しなくて過ごせる世の中を作って商売してるのは、そのおじさん達ですよね。
ただ、人間不変の真理として、外出しないならこれからの世の中は肥満体が増えるはずです。動かなきゃ太るぞ、すなわち病気に罹る可能性が高いぞと若者に注意することが必要だと私はこのニュースに触れて思いました。食べ物だって通販で買える時代、世がデブで溢れるかも知れないことについては大いに危惧すべきでしょう。

大学生のとき、民俗学の講義を取っていました。そのとき、柳田國男という学者が示した日本人のハレ、ケの概念についての話は印象的なものでした。
ハレの日は、今でも晴れ舞台や晴れ着といった言葉にあるように非日常的な日で、ケの日は日常的な日ですね。現代で言えば土日の休みがハレの日になることが多く、月曜から金曜がケの日って感じでしょうか。
さて、いま世間を騒がせていることの一つは、大相撲のモンゴル人横綱の例の件ですが、こういった耳目を集める事件をニュースなどで大々的に取り上げるのは、報道各社にとってハレの日ですよね。政治なら選挙なんかもそうです。スポーツならオリンピックとか、芸能界なら大物の結婚離婚とかスキャンダルとか、いつもとは違うハレの日はキャスターやレポーターも気合いが入るもんでしょう。ま、そんなときに私たち視聴者がどのチャンネルを選ぶかは、ケの日の放送にかかっていることをテレビマンは肝に銘じてほしいですけどね。
…そして、このブログを書いてる私や読んでくださってるアナタ、つまり一般人にもそれぞれのハレの日がありますよね。ここで私が一つ思い至ったのは、しかしながら各人にとって大事なのはケの日ではないでしょうかということです。私たちは、安定的なケの日を求めて人生を過ごすもの、不幸せな人生は間違いなく不安なケの日が続くこと、そう思うとケの日の大部分を過ごすであろう学校や会社・仕事、そして家族になる配偶者、それらの選択が人生で最も大事ですね。相変わらず、誰それが不倫したなんて話が出てきますが、その当事者たちは自らケの日を破壊して、この先どうするんでしょうか。
私たちにとってハレの日は、そこで何か失敗したり嫌なことがあっても、それは目を覚ませば終わる夢のようなもの、それならばあたかも永遠の如くやってくる、日常的な明日をきちんと大事に過ごすべきだろうなあと、少し軌道に乗ったかもしれない弊社とみにんの事務所で一人、思ったのでした。
【PR】
このたび弊社で作製した日めくりカレンダー(好評発売中です)にも、ケの日を健やかに過ごすためのメッセージがそこには込められています。破ったりしなければ永遠に明日がやって来ますよ。

私は昭和47年生まれで、そして今月誕生日も巡ってきますので、少し私の世代について書きます。同じ年の人と言えばいま渦中の貴乃花親方、昨年渦中だったキムタク、かつて渦中だったホリエモン、そしてとみにん社長(妻)などです。
私らの世代は、まず何と言っても数が多くうじゃうじゃいます。受験や就職の競争率は、いまの倍くらいだったはずです。会社に入った頃はちょうどバブルもはじけて年功序列も崩れ成果主義が叫ばれ、メンタルが鍛えられたってもんですよ。あと20年もすれば、町は今以上に爺、婆だらけで老人向けの商売が基本になるかもしれませんね。
そんな我ら世代は近現代の日本で、なかなか稀有な世代だと思います。
私らは、テレビを見てラジオも聴き、雑誌も新聞も読めば、ネットも見ますし本も読みます。固定電話も、ガラケーもスマホも使いこなします。
私らは、ラブレターも年賀状も書いたことがありますし今でも書けますし、メールもLINEも打てちゃいます。算盤や習字の教室に通ってた人が多いので暗算が得意だったり字が綺麗だったりする人も多いですが、パソコンだってけっこう使いこなします。
私らは、トイレで便器の形にこだわりません。二槽式の洗濯機も、リモコンのないテレビも使いましたし、クーラーのない夏だって乗り切ったし、暑ければ素直にクーラーに浸れますし、ルンバやゴパンなんていう新しい家電も使いこなします。
私らは、おふくろの味も愛妻弁当も、冷凍食品もコンビニ弁当も、寿司もフレンチもイタリアンも中華もコリアンも、何でも食べますし、厨房に進んで入る男子も珍しくはありません。
私らは都会では電車や地下鉄を乗りこなし、田舎ではクルマを運転します。当初はカーナビなんてありませんでしたので、地図も読めますよ。ミッション車を運転できる人もいるでしょうね。
私らの幼少期から思春期の頃は、校内暴力やカツアゲもあれば、教師からの体罰もありました。親やおばあちゃんは、左手で書いたり食べたりを許さなかったので、右手で書いて左手で消しゴムを使えたりする人(←私の妻)もいます。卒業アルバムの巻末には住所だってバッチリ載ってます。男の子は父親とキャッチボールや釣りをし、女の子は母親から裁縫や手芸、料理を教わったという人も珍しくなく、それは「男女らしさ」の押し付けというより、それらができることは人生を豊かに楽しく生きるのに役立ちました。
そして私らはいま40代という働き盛り、遊び盛りの人生まだまだこれからよ、です。私らは、日本の過渡期に育ったがゆえ、いまの便利さをかつての不便さを知った上で享受し、新しいものは受け入れ(←私らより10歳くらい上の人、これが苦手ではないですか?)、古き良きものとの別れを惜しみ、日々柔軟に臨機応変に過ごしています。好むと好まざるとにかかわらず、経験してきた・させられてきたことが他の世代とは違い、それゆえ幸せな世代だなあと思いますね。時代や社会の流れには抗えませんから。
同世代の皆さん、世の政治家や議員、社長や役員などはまだまだジイさんばかりですが、一緒に頑張りましょう。私らなら世の中を良くすることができるはずです。

↑このページのトップへ