月別アーカイブ / 2017年08月

私は弊社とみにんの営業部長を名乗ってはいるものの、零細小出版社につき、いろんな業務をこなします、というとカッコイイですがまあ、出来る範囲のことは自分でやるしかない、というところです。
そんな私が先日は、多忙な社長(妻)から、テープ起こしという業務を頼まれました。講演会での話を、イヤホンで聴きながらパソコンで文字にしていくのですが、社長(妻)なら半日で終わるものが私なら2日くらい(もっとかも)かかります。私、ブラインドタッチできませんし。でもまあ、やるしかないわけです。
その講演での話の中で、私にとって目からウロコな話がありまして、やっぱり何事も経験してみるといいことありますね、犬も歩けばってやつですよ。
その講演の話し手の方が仰るに、人はできないことやできない理由は容易に話したり書いたりするけれど、わかった、理解した、できた、体得した、そんな実感は話さない、書かないと。
私も思い当たることが大いにありますが、確かに人は何かの報告であるとか、仕事でなくとも日常の話などで、ついすぐ反省したり否定したり、ネガティブな調子になりがちですよね。仕事において、自分ができないことをアピールしたって何の生産もない、必要なのは何ができるのか、です。例えば焼肉屋でウチの店は松阪牛は出せませんなんて言っても無意味です。あるいは、今年は昨年より売上が落ちました、営業にまわった件数が足りなかったようです、来月頑張ります、なんて言いがちですが、そんな空疎な決意から得られるものは会社としては何もないですよね。やはり私たちが話すべきは、うちの牛肉はブランドはないけど、飼育方法が一味違うのですとか、昨年より売上は落ちましたが、こんな新たな営業手法を身に付けたとか、こうして新規顧客を得られましたとか、聞いてる人がなるほどね、って思うことです。こういったポジティブを引き出すのが、上司やリーダーの仕事なんでしょうね。
テープ起こしなんてあまりやりたくなかったですが、やれるようになって損はないですし、たまにはまたやりたいと思いました。さすがウチの社長(妻)、一味違います。

先の夏期休暇、私の実家広島市と妻(社長)の実家、福岡県大川市に帰省したのは例年通りですが、今年は間に私の弟が暮らす、私の父の実家である大分県国東市の片田舎にも私の両親を伴い4人で行きました。広島から西へ徐々に移動したわけです。
広島市からJR山陽本線の各駅停車の鈍行で(新幹線でも行けますが、ゆっくり進む電車も味がありますよ)山口県周南市の徳山港まで2時間、そこからフェリーでまた2時間で竹田津港という港に着くのですが、そこが弟の暮らす町です。
さて、いまの日本は全国津々浦々で我が町の観光PR的な活動が盛んですね。その観光資源の有名無名にかかわらず、最近は動画であれパンフレットであれ、なんせ見せ方が洒落てて上手い。いまは官製イコールダサいなんてことはないですね。弊社とみにんの仕事に参考になる面もあります。まあただ、皆が皆そうやって洗練されてくるとあまり目立たなくなってきたりもするでしょうね。で、この国東市の片田舎にも、そこかしこにオシャレパンフレットが置いてあるのですが、私の母が一言、これは誰向けに作ってるのかね、と。そう、オシャレですが実用性はあまりなく、オシャレなパンフレットを作ることが目的になってしまってる感は否めません。大体、この片田舎に観光に来る人、何人いるのやら。
そして、地域の数少ない飲食店に入ってみれば、お盆ということもあり、いつもより多めのお客さん(観光客はいなくとも私たちのような客は案外いる)で店は大童(おおわらわ)、頼んだ料理は小一時間出てこずそのうえ無愛想(美味しくはありました)、また別の日には、どのパンフレットにも載ってる温泉旅館が昼食を食べられそうなので訪ねてみれば、本日は宿泊客以外の食事はできませんとの貼り紙、ならばやむなしとその近くの店に入れば30分近く待たせてから、材料が切れてるので注文変えてもらえないかと、こちらは腹がたつやら呆れるやら。
もしも本当に、観光PRが効いて観光客が来ても、やはり受け入れ態勢が物心両面で出来てない、もしくはその意識が町民にはそもそもない町が多いのではないでしょうかね。そこを考えると、本来観光地でない町を観光で地域振興、なんてのはなかなか難しいのでは、さらに言えば税金の無駄遣いではと私は思います。


タイトルの通りに私は生きたいと日々思っています。座右の銘とか、モットーとかは特にありません。やはり、謙虚に生きていかねばと感じた話を書きます。
先週、福岡県は大川市、妻(社長)の実家にての昼下がり、ビールを飲み蟹(このあたりは山太郎ガニとかツガニとか呼びますが、正式名は藻屑ガニ)をほじくりながら、テレビで高校野球を観ていました。私の郷土広島代表の広陵高校が見事準決勝進出を決めた試合です。ビールと蟹も美味しく、野球も応援する方が勝ち、とりあえず私にとってベストな時間、大袈裟に言えば、日常の中で意識的・無意識的に希求している幸福が私にやってきている場面です。なんだかビールのCMの一場面みたいでもありますね。
さて、ふと思いました。ビールを美味しく飲むには健康でなくては。山太郎ガニは川に棲むいまは昔ほど獲れないであろうカニ(いまの日本は海に比べ、川が貧相ですよね)、味わって食さねば、漁師さんの苦労に感謝せねば。広陵高校が強いのは選手と関係各位の努力の賜物、それは称賛せねば。そして、こんなに幸せな場面を作ってくれる妻(社長)の実家にも感謝せねば。
つまり、私たちの幸せなんてものは自分一人ではさほどの形にならぬ他力に依るところが大きいもの、すなわち人間として生きていれば謙虚な気持ちになるのが当たり前なことかもしれません。社会の皆がきちんと仕事したり生きたりすることで、各個人の幸福が作られているということですよね。なので人生上手くいってる成功者、誰とは言わずとも彼らこそとくに謙虚であるべきも、悲しいかな現実はさにあらず、ですかね。お陰様で、という言葉が身に沁みる夏です、なんて少々じじむさくもある今回の話でした。



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