月別アーカイブ / 2017年07月

富山県に本社がある、産業用ロボットなどの大手機械メーカーの会長さんが、社員採用に際し富山県出身の人は要らないと、思い切ったことを発言し、結局謝罪しました。この発言は、その会社が本社を東京移転する予定について話す場でのものだったらしいので、もはや我が社は富山県の富山県民による富山県民のためのローカル会社ではない、と言いたかったことの裏返し、これから世界を相手に仕事をする、だから一生富山で安穏と過ごしたい人は要らない、ってことでしょう。表明せずとも独自の採用基準は、各企業あるでしょうし、役所や学校でなく民間企業ですからね、そんなに怒られる話でもないような。私は、日本は学校と会社を同一視というか、混同してると、しばしば思います。学校は学ぶ場所、会社は金銭的利益を上げる場所ですね。まあただ、一部上場企業の会長として考えると、そのことは、言い方に気をつけないとダメでしたね。
その会長さんの発言の一根拠として、富山県民は閉鎖的とのこと、その思考回路は、自身の経験に対する自信と、物事は一面や一部だけで全体がわかる、というものですね。これについては、私とは全く考えが違います。
私は、日本国内をよく移動します。その際に飛行機、新幹線、車などの窓外に流れる景色を見ながらよく思うのですが、この小さいと言われる日本に、これだけ沢山の町があり、人がいて暮らしているけれど、私が見たり知り得る範囲など、ほんの少ししかないと。だからこそ謙虚に、世の中自分の知らないことの方が多いことを肝に銘じ、物事や仕事には、どこそこ県民はダメとかの先入観や固定観念なくあたるが吉(←善悪ではなく)、と思います。そのためには、色々考えなくてはならない、その過程を無くせれば楽な部分もある、だけどそうすると…件の会長さんみたいに、非難の的になったりもするもんです。そして私たちは、考えるということが出来る人間に生まれてきたんだから、それを放棄するのは、つまんなくないですか?呆けますよ?とも思うんですが、まあ会長さん忙しいんでしょうね。富山県民はダメだと決めてしまえば話は早いと。
しかしながら、これで富山県の学生諸君も、無駄にその会社受けたりすることがなくなり、あるいはうっかり入社して会長に冷遇される心配もなくなり、良かったじゃないですか。会社は学校じゃないので、入社したくなければ他社に行けば良いだけのものです。ついでに書くと、その会社の株価、この騒動のさなか特に変化なし、発言について市場は無反応、騒いでいるのは外野だけ、これが現実というものかもしれませんね。

毎日暑いですが、様々なスポーツが行なわれる季節ですね。私もスポーツ観戦は好きです。職場でもスマホのラジオアプリで野球聴いたりしてますよ。
選手と観客、双方について私が最近思うのは、皆さん真剣だなあということです。それは、いまの時代インターネット上で数多の賞賛、応援、評判、疑問、批判、非難…が観客から発せられることも作用してるんではないかなと私は思います。観客からのエールや辛辣な声が選手本人にダイレクトに届く現実は、選手と観客をヒートアップさせ、選手は気が抜けず大変でしょうね。そしてときに観客同士でいざこざが起きたりもしてますが、まあ、私には理解不能の世界です。
私個人としては、スポーツ観戦なんて趣味なので、テレビを消せば終わり、そんなものです。感動的な結末から、勇気をもらうこともなければ、選手やチームのミスに腹が立つこともないです。ただ見てて面白いだけです(6月、私の贔屓のプロ野球チームの尋常ならざる連敗続き、その様は見ものでとても心惹かれました)。試合のルールや選手の出身とかは結構知りたいところで、あと同郷の広島出身の選手なんかは気にしますけど、まあ、選手の皆さんには伸び伸びやってほしい、そんな悲壮な顔しないでほしい、そんな風に思います。私は生観戦のときは勝敗はあまり気になりません。ビール片手に超人的な技術が見られる、それだけで楽しいじゃありませんか。言い換えれば、超人でないとお金出してまで観てもらえない、厳しい世界ですね。
スポーツを観る、する、いずれにおいても、日本人はもう少し冷静になっても良くはないかなと思いますが、次のオリンピックは東京、益々熱くなるんでしょうねぇ。最近の親御さん、年端もいかない子どもをまるでプロ選手の如く扱ったりしてますが、スポーツ偏重の価値観と知識しかないダメな大人に育ってしまいますよ。
私のような一般ピープルは、本気では金メダルの数に一喜一憂しませんので、選手の皆さんは無責任な観客、所詮は他人のためにそこまで思い詰めないでいい、勝てなくても記録出なくてもドンマイ、と私は応援しています。まあ、選手その人の後の収入や働き口にかかわったりするので、必死になるのも仕方ないのかもしれないですね。いや、純粋に頑張りに頑張りを重ねてるだけかもしれませんが。
何にせよ、仕事が大事な私にはたかがスポーツ、でしかないのです。暑い夏に、冷めたことを書きましたが、いまの日本のスポーツ選手、もう少し楽しげにプレイしてほしいので、ブラジルのスターサッカー選手、ネイマールが日本の(いまいちな)サッカーとブラジルの(ファンタスティックな)サッカーの違いを問われた際の言葉を贈ります。※(   )内の形容詞は私の勝手な解釈です。
『僕らのサッカーには、子供の頃道端で裸足で、みんなでルールもなくボールを奪い合って遊んだことが、根本にある』

朝、自宅から会社へ歩いて行く途中、外車の販売店があり、車が出入りする通路で朝礼をしています。女性社員がこの日は皆に向かって立ち、一日一話的な訓話の本を朗読していました。その日のテーマは、武将に学ぶと、タイトルの大きな文字が見えました。私は、戦(いくさ)と仕事では、そもそも状況が違い過ぎるので、そこからは何も学べないと思います。武将なんてパワハラ上司そのものでしょう。気に食わない人に切腹させるんですよ。この会社、その洒落た外車売るにあたり、そんな武将から何を学びますかね。売れぬなら、お前はクビだ、営業マン。信長ならそう詠むでしょうね。まあ、経営者は本音ではそんな武将に憧れる部分はあるかもしれません。
さて、出社しますと、私の机の横の棚の上に、生け花があります。弊社HPのインスタグラムに、社長(妻)がその写真をアップしてますので、ご興味ある方は是非ご覧ください。この、花を生けてくれているのは妻(社長)の友人で、本格的に華道に進まれている方で、月に一度くらい来社して花を生けてくれています。で、その方から「花戦さ」という映画のチケットを頂戴し、先日観に行きました。かなり大雑把にストーリーを書きますと、池坊(←聞いたことありますよね)のトップである池坊専好が千利休はじめ自分の周囲の人間を、暴君豊臣秀吉の圧政により殺され、生け花(と書くとひ弱い感じですが、その大作)によって改心させる、というもので、面白さはこの文章では全く伝わらないですが、面白かったですよ。
映画館の入り口の看板に貼り出してある、この映画の宣伝文句に、「人を殺してばかりの信長や秀吉に学んでもダメ!」とありました。私もそう思います。あの日、武将に学ぶ、のページを読んでいた女性、もしもこの映画観てたら、そのときどう思ったでしょうかね。

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