月別アーカイブ / 2017年06月

先日の新聞によると、日本生産性本部とかいう公益財団法人が、新入社員1882人に意識調査を行い、『上司や同僚が残業していても自分の仕事が終わったら帰る』かどうかを尋ねたら、48.7パーセントがハイと回答した、この数字は過去最高とのこと(こんなの、毎年やってるんですか?)。で、この結果を私が購読する反自民党系(と言われる)新聞が報じているのですが、特に新聞の見解はなく、載せっぱなしでした。そうすると何だか新入社員に対してネガティブな記事に見えますよね。このことについては、新聞は何らかの意見を表明してもよくないですかね。政府が働き方改革で残業の上限を設けたりしてるんだから、この新入社員の意識は大いに頼もしいとか、あるいは上司が残業してるのにさっさと帰るなんてけしからんとか、とにかく何でもいいから意見や見解を示してこそ(何なら識者とやらの意見でも載せとけば)月極め4000円の購読料を払う価値があるのでは?と読者としては思います。
とはいえ、そもそもその質問がよくわかりませんよね。例えば①今日中にやらなきゃならない大量の単純作業が仕事としてあったとして、新入社員君がじゃあ5時になったから帰りますね、皆さん後はよろしく〜なんて場面なら、当然彼のふるまいは咎められ、一緒に残業するべきでしょうけど(いや、与えられたノルマをこなしたなら他より手早く優れているということ、それなら帰るかどうかの決定権はむしろ新入社員君の手中に?)、今の日本の会社に、そんな仕事ないですって。あったとしても残業代がつかない課長以上だけでやれってのが今の会社の現実ではないですかね。②上司が何だか帰らないから、顔色うかがい空気を読んで、仕事終わったけど僕も何となく会社にいようっと、なんて非生産的なことはもうやめよう、ってのはもはや国民の総意とすら言っていいでしょうし。③それとも、帰る前に、何か手伝いましょうか?と尋ねるのが望ましいのでしょうか。まともな上司や会社なら、夕方までには部下に残業可能か打診しておいて、その上で残業の指示をするはずです。これら①〜③をふまえると、今の時代は、ハイ帰ります、で良いと私は思いますが。
生産性本部と新聞社は、いまどきの若者はドライで自己中心的だと印象操作したいのかなと勘繰りますが、アナタ達会社の先輩こそが今やってる仕事の意義について本気出して考えた方が良いのかもしれません。時代にそぐわないカビの生えたアンケートやることと、その結果をただ記事にする、それで仕事してる気になってるオジさんたちの方が私にはダメなものに見えます。私も十分オジさんですが、この件はハイと答えた新入社員君の味方をしたくなりました。

先日の新聞によると、角川書店が今秋、漢和辞典「新字源」を23年ぶりに改訂するとのこと。インターネットの普及で紙の辞書は売れず、経済的に改訂作業は難しい、つまりそこにお金はかけづらい状況だけど、文化の担い手として改訂すると、なかなか良い話で出版社の意地を感じますね。角川書店という出版社はいまや、ドワンゴというニコニコ動画なるいわば出版の対極的なものを運営する会社に買われた形ですが、そのことで結局、辞書を改訂する余力があるのなら、それは良かったということですね。
さて、漢和辞典ではないですが、私が使っている国語辞書は、奥付(出版用語で、最後のページの、発刊日や著書、発行者や印刷会社などの情報)をみると、1982年の発行とある、だいぶ古いものです。
この辞書は、私のもうこの世にいない姉が中学生から高校生の頃に使っていたものです。姉は長男を出産後に体調を崩し26歳で亡くなったのですが、当時私はまだ大学生でしたので、正直なところ姉がどんなことを考えていた人間なのか、ある意味知りません。ただ、この辞書には、その膨大な言葉のところどころに、青い丸が付けられている、つまり、姉の心の琴線にふれたらしき言葉がわかるのです。
本当にところどころなので、そのすべてを拾えてはいないのですが、それらを少し書きだしてみます。
【金釘流 カナクギリュウ】義理にも上手とは言えない漢字の書き方
【セニョリータ】親しみの気持ちを込めて、未婚の女性に呼びかける語
【翡翠 ヒスイ】①鳥のカワセミの異称。②カワセミの羽の色に似た緑の鉱石
【ドン ファン】女を漁って歩く男
【微醺 ビクン】ほろ酔い
【私淑 シシュク】直接教えを受けることの出来ない学者・作家などを自分の先生として尊敬し、その言動にならって修養すること
…こんな感じですが、なんだかこれらの言葉で一つのストーリーが浮かぶようですね。なぜこれらの少し艶ある言葉たちを選んだのでしょうか、知る由もないですが。いまの時代、使う人が減っている紙の辞書も、悪くないと思いませんか。

上場企業は株主総会の時期です。少しばかり私が株を持っている企業も今日株主総会です。行ってみたくはありますが行きません。株を買うことは、競馬の馬券を買うのと同じ心持ちです。目指すは不労所得ですからね。ゴールを自分で決められるかそうでないかの違いはありますし、競馬の方が時に感動したりはしますけどね。でも、まあ私に言わせれば精神的には同じもんで、株をやってる人はギャンブラーです。で、その銘柄は私が買った途端、息の上がった馬の如くぐんぐんと値を下げ失速、あっという間に私の一カ月の実労所得分くらいのマイナスが発生しました。無論、そこで売るわけはなく、逆にその局面で買い足してそのままにしていたら、現在は購入総額より高値となりました。いま売れば不労所得を得るという所期の目標が達せられるわけですが、これが売れないわけですよ。人間の心理と欲望は、いとおかし。今後どうするかは見事に未定ですが、まあ、この超低金利時代ですし。ずっと株価の動きを見ているので、何となくわかったつもりでいたりもして。
さて少し前の6月17日のこと、日本郵政が野村不動産の買収をやめることにしましたね。理由の一つは、思ってたより野村不動産の株価が上がって(5月15日1株2500円)、株式取得の条件面が折り合わず…って、あなたたちは本物のお馬鹿さんなの?と思わざるを得ませんね。近い将来野村不動産の株(4月1700円)を大量に買いますよ、なんて宣言(5月13日)したら、さっさと買わないとこの結果は分かりきってたこと、そしてそこに飛びついた素人投資家がなけなしのお金を減らすことになりかねないってもんです。それで、この先に野村不動産の株価(6月22日2170円)が下がって元に戻っても、日本郵政はもう見向きもしないのでしょうか。計画性も何もないですねぇ。
うがった見方をすれば、日本郵政の上層部の偉い方、買収発表前の4月(1700円)に野村不動産株を「個人」で買い集め、買収白紙の発表前(6月16日2400円)に売って利益を得ることが出来ましたよね。これ、1000株買っとけば170万円が僅か2ヶ月で240万円ですよ。最初から野村不動産を買収する気なんてなかったんじゃないの?と言われてもしょうがないですね。それはズルすぎだし、そもそもあなたたちは旧国営なんだから、会社の礎は国民の税金ではないですか。
上場企業の軽率な行動は慎むべし、猛省を促します。こういうことがあるので、やはり庶民は株なんぞに手を出すもんじゃないのかもしれませんね。公平性においては競馬が上也。

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