来月10日に北九州市小倉を流れる紫川(ちなみに我が家から歩いて行けます)にて、ハゼ釣り大会がありまして、釣ったハゼの大きさが1番から3番目の人まで表彰されます。今年で24回目とのことで人気の大会のようです。今年引越してきた私たちも夫婦で参加しようかなと思っています。私、ちょっと腕に覚えはありますしね。ただ、ハゼという魚は釣りが初めての人でも釣れることは珍しくもなんともないですけどね。
ところでこのハゼ、ここでいうのはマハぜのことで、釣れるのはだいたい体長10〜20センチ、沖縄や離島でなければ日本中のどこでもいると思います。釣る場合は川の下流、淡水に海水が混じる(汽水といいます)ような場所が狙い目です。東京湾や大阪湾など見た目がさほど綺麗でない河口にもいますが、長くても2年くらいしか生きない魚ゆえ、身に臭みが付くということもなく…いえ、天ぷらにすればどんな魚よりも美味しいという評価すらされるこのマハぜ、それが盛んに釣られる理由です。
そんなハゼを大会前に釣る練習をしておこうと、2週間ほど前にその紫川にハゼ釣りに行きましたが、2尾しか釣れませんでした。予定の20分の1です。それくらい釣れないとハゼ釣りらしくないんですよね。…そんな不完全燃焼な気持ちを晴らすべく、先週は私の弟が住んでいる大分県の国東(くにさき)市の片田舎、竹田津という町にハゼを釣りに行ったんですが…これがなんとまさかの釣果ゼロですよ!私の短くはない釣りの経験から、あそこで釣れそうかなという場所はあちこち行ってみたんですけどね。ハゼという魚は、人間の目で見えるくらいの浅瀬にもいるものなんですが、それも無く、地元の人に聞いても最近はハゼは見かけないし釣れないねぇ昔はいたけどねぇとのこと。こんな過疎地といっても差し支えないような地域で、自然たっぷりの竹田津で、ハゼすら釣れないのはなぜなのか私は考えこんでしまいました。
釣れないモヤモヤを抱えたまま、3日後の即位の礼で祝日となった日、もう一度紫川に行ったところ…川岸をのぞいてみれは、いましたよ、ハゼ。どうやら紫川のハゼ釣りのシーズンはこのくらい時期からのようで、この日は40尾以上釣れ、天ぷらも美味しくいただきました。ついでに藻屑ガニも一匹釣れたりしました(美味しく食べました)。…さて、即位の礼のその日、竹田津に行けば同じように釣れたのかというと、おそらく釣れなかったでしょう。なぜなら、その釣れなかったときあまりにも生き物がいる、棲んでいる雰囲気がしない寂寥感漂う河口だったからです。
都市を流れる紫川より、田舎の竹田津の方が釣れない、生き物がいないのはナゼかと、私が考えてたどり着いた結論は、下水道の普及率です。水道局HPによると北九州市小倉北区が99%に対して、国東市の竹田津地域は、なんと36%です。現代人の使う洗濯や食器洗いなどの洗剤は清潔志向もあいまって非常に殺菌力が強くなっています。すなわち下水道を経ずに生活排水を直接川や海に流せば…わかりますよね、生き物にダメージを与えます。とくにあまり泳ぎ回らないような小魚、ハゼなどには辛い環境でしょう。そして竹田津のような田舎が今からインフラ整備しようにもそんなお金はありません。私たちは環境を考えるときすぐにストローを無くせレジ袋を無くせとわかりやすい対策を立てますが、地域によってやるべきことは違うんだなと今回のハゼ釣りには教えられました。田舎と都会では使う洗剤を変えることが必要ですがそんなの無理無理と言うなら、そんな現代を寂しく虚しいと私は思います。