弊社の事務所近くに毎日新聞社の西部本社があります。毎日新聞の九州拠点は福岡市ではなく北九州市なんですね。新聞のことを英語でニュースペーパーと言いますが、ニュースってnorth(北)、east(東)、west(西)、south(南)の頭文字を取ってnewsだって知ってました?全国津々浦々の新しい事、という意味合いですね。
さて、私が大学3回生(関西ではこう言う)のそろそろ就職活動を始めなければならない時期のこと、元々購読していた朝日新聞に加えて読売新聞を取ることにしました。出版業界を目指すにあたって、当時の私としてはそれが就職に向けての準備でした。インターネットがまだ無かったので、世の中と社会を知るにはまず新聞、そして出版物の広告といえば新聞広告という時代でした。
朝日新聞は私の実家でも購読していましたので、大学生になり一人暮らしを始めた際、やはり朝日新聞を取りました。現代、インターネット上のコメントなどでは左翼的思想が鼻につく新聞として評判が悪い朝日新聞ですが、まあ新聞の思想や主張を鵜呑みにする読者ばかりではないと思いますけど、確かに私が大学生の頃の今から25年前でも、読売新聞とのカラーの違いはけっこう感じ、読売は自分にはなんか合わないなと思いましたね。
その理由としてはスポーツ面ならプロ野球について読売巨人軍の記事が目立ち過ぎ、私は巨人の試合だけでなくプロ野球として注目の試合の記事を読みたいですし、社会面なら個人(一般民間人)の犯罪や事故をクローズアップし過ぎに見えました。朝日新聞は政治家や公務員(=公人たち)や企業の不正を事件として記事にすることが多い、つまり興味関心の重点が法人・団体か、個人かという点、私はどこかの誰かの殺人事件に1ミリの興味も無いですし、それを私が知る必要性を感じません。反対に、まともなフリして悪事を働く政治家や企業、官公庁の怠惰はやはり許してはいけませんし、私たちはそれを知るべきだと思います。
さて、私は消費税の10%への増税には反対です。朝日新聞を読んでいることの影響かもしれませんが、いま政治家が不正なお金の使い方をしたり企業が脱税したり役所がきちんと働いていないのに、なぜ私たちは問答無用で税金という形でお金を取られなくてはならないのか納得いきません。かつて消費税を5%から8%に上げてどれだけ効果があったのか、公人たちは説明する義務があるはずですが、していません。私たちが一万円買い物したら公人へ千円差し出すってことですよ、皆さん!
そしてその理不尽こそ、新聞が報じるべきことなのに、新聞紙上ではあまり記事を見かけないのはなぜでしょうか?その答えはあまりにも情け無いものなのですが、こんどの消費税増税には軽減税率という奇妙な仕組みがあるのは皆さんもご存知だと思います。食べ物を店で食べたら10%、持ち帰ったら8%とかいう馬鹿馬鹿しいあれです。で、新聞はなぜか軽減税率が適用されて8%です。販売部数低下が止まらない新聞各社は販売の妨げになる消費税アップをなんとか回避したいがために政府に軽減税率の適用を懇願し、引き換えに新聞紙上で消費税増税について批判的記事を書かないという取り引きをした、それが答えです。
それは私含めて色んな人の推測ですが、今の健康食品や化粧品の広告だらけの新聞を読んでいるとそうとしか思えない、そして現代の未来ある就活生がそんな新聞を必要なものとして読んでくれるのか疑問に思わざるを得ませんね。