私は海釣りが好きなこともあり、色んな場所の海を見たことがあります。宮城の海は綺麗でしたがそこは地震で被害を受けたのは間違いなく、あの日釣れたかいと私に声をかけてきた漁師さんは無事だったでしょうか。
東京の海は一般人が近づきにくく、コンクリートで護岸された海に面した土地はほとんどが工場や倉庫などの用地、一度だけボートに乗せてもらい東京湾で釣りをしましたが、釣れた立派なスズキとメバルが油臭くて食べられなかったのが思い出されます。でも、だからこそ魚たちは人間に捕まえられることなくのびのび暮らしているかもしれません。どこそこの海の魚は美味しいなんて、その魚にとってはいい迷惑ですよね。
京都に住んでいた頃よく釣りに行った若狭(福井県の西部)の海、ここも綺麗ですが天候が気まぐれで晴天が一瞬で嵐になったり、釣れる魚の種類が多くて退屈しない海ですが、原子力発電所が複数あり、町の雰囲気に独特のものがあります。日本の原子力発電所は釣り場として魅力的な海に立地していることが多いように思います。
私の実家のある広島市西区は瀬戸内海に面し、私が子どもの頃は釣りがブームでした。季節は梅雨から夏の頃、沿岸に小さいイワシの群れがやって来るのを人間も群れをなして釣っていました。レジ袋がいっぱいになるくらい釣れたものです。今もイワシの群れは来ていると思うのですが、最近の家族は釣りってするんでしょうか。
有明海にほど近い妻(社長)の実家、福岡県大川市に初めて行ったとき、私が有明海の干潟にいるというムツゴロウを見たいと話すと妻(社長)のお父さんが車で有明海が一望できる堤防に連れて行ってくれました。目の前に広がる有明海の干潟、そこにうごめき這い回る無数のムツゴロウ…私は感動しました。日本の海の多様性は凄いな、海は人間だけのものじゃないと改めて感じました。
そして北九州市あたりの海、西側には日本海(響灘・ひびきなだ)、北側には関門海峡があり下関市が見え、東側には瀬戸内海(周防灘・すおうなだ)と釣り場には事欠きません。私はとても楽しみです。
話は変わるようですが、沖縄の米軍基地をどうするか、という問題。沖縄の民主主義と海のサンゴ礁を守るためにと沖縄の人たちは言いますが、私はサンゴ礁だけが守るべき生命だという物の見方には反対です。私はどこの海も一様に尊く大事だと思います。サンゴ礁が貴重で美しいから基地を造るな、ではなく生命にとってはどこの海も大事、だから基地なんてつまらないものはどこの海にも造ってはいけない、そう思います。基地に限らず、海を工事し何かを造れば無数の生命が犠牲になります。釣りをしながら海辺に目をやれば、それはもう様々な種類の生き物がいることに気づきますし、人の興味を引かないような生き物だからって人間がその命を粗末に扱ってよいとは思えません。釣りの名人というのは意図せず釣れた小魚や食べられないフグなんかを上手に逃がしてやれることが条件だと私は思いますしね。これからの人間は海という海をもう少し大事にした方がよさそうです。