今週末の引っ越しを控え、ダンボールに荷物を詰めていますが、押入れの中から私の中学、高校の卒業アルバムが出てきました。もう何年も開いていないけど、捨てられることもなくあり続けるんでしょうね。…よく犯罪者の顔写真が卒業アルバムからのものですが、同級生、そんなの提供するなよな、と思ったりします。
卒業式も近い季節です。日本の学校というものは卒業アルバムを作りますよね。その制作はある意味、出版です。制作過程はまさに編集作業そのものですが、学校の先生にお願いというか留意してほしいと思うことがあります。それは、◯◯な人トップ3とかのランキングを子供たちが作ったら、テーマ問わず掲載をやめさせてほしいということです。卒業アルバム制作においては著書が子供なら編集者は先生です。アルバムという形で一生残るものに間違いやおかしなところがないか、大人である先生が責任を持ってチェックすべきと私は思います。
少し古い話ですが、ある殺人事件の犯人が、卒業アルバムの中で「犯罪に手を染めそうな人」とか「自殺しそうな人」とか、子供が思いつきそうな残酷なランキング項目でトップにされていたとの記事を読みました。それを報道するのもどうかと思いましたが、すなわち、その犯人がいたクラスではイジメがあったことが明々白々であり、しかも先生すら加担していたのではないかと、そのランキングを見て思わされました。その忌まわしい卒業アルバムを犯人の同級生たちは今でも私のように保存しているのでしょうか?負の記録としてあまりにも重いですし、印刷をOKした先生たちの責任も重いと思います。果たして犯人だけが罪人なのか、考えさせられる事件でした。
ランキングというものは数字という絶対的なもので表されるもの以外は作ってはならないと私は思います。例えば、日本で人口の多い都道府県ランキング、それはあるべきものです。色々と使い道もあります。では作ってはならないランキングとはどんなものかというと、日本の都道府県の魅力度ランキング、といった類の客観性に乏しいものです。ちなみにある民間会社が実際にそれを作っているのですが、最下位がどこかというと…茨城県らしいです。ここでまともな大人ならそんなの鼻で笑うものですが、なんと茨城県庁のお役人の方々は魅力度アップの為に対策を立てる人員を配置しているとか…果たしてそんなことを県民の皆さんは望んでいるのでしょうか。根拠曖昧な魅力度とやらが最下位だからってその対策に税金を使うというその発想が魅力的でないことに気づいてほしいものですが、何せ人はランキングというものに惑わされやすいもの、ランキングを目にしたら私たちはその根拠と客観性を確認し、未熟な人や子供には作らせないようにしなくてはいけないと思います。