先週、衆議院本会議でいわゆるカジノ法案が審議入りしました。テレビ報道は日大のアメフトの件ばかりでこちらは皆無に近そうですが、安倍首相は経済成長、地域振興、雇用の拡大の効果があると強調しています。
確かに物事はやらないよりはやった方が首相の言う効果はあるでしょう。しかし安倍首相など推進派の狙いはもう一点あるはずです。それは日本人の大金持ちが海外のマカオやラスベガスなどのカジノで豪勢に負けるのがもったいないから、でしょう。少し古い話ですが、四国の製紙会社の御曹司が会社の資金を持ち出してまでもカジノに通っていたなんて事件がありましたよね。その、彼が失ったお金がせめて国内のカジノでのものであったならと考えるのは当然です。私もそう思います。この観点から、私は国内にカジノを作るのはそれが本格的なものなら賛成です。
カジノなるものは一晩に数10万円負けても平気ぐらいなお金持ちが正装して遊ぶ場所で、日本にできるカジノがそんな本物であればギャンブル依存症の人が増えるなんてことはないと思います。本気でギャンブル依存症を無くしたいなら、誰でも平服で気軽に近づける競馬やパチンコをなんとかすべきでしょう。安倍首相にはお金持ちのお金が国内に還元されるカジノを作ってほしいものですが、うまくいくでしょうか。
さて、私も好きな競馬ですが、競馬が日本にもたらしている経済効果についても少し書きますと、新聞社や出版社は言うまでもなく、競馬会(競馬の運営法人)や競馬場、場外馬券場に従事する人もかなりな数になりますし、あとは競走馬のサラブレッドを生産する牧場があります。まだ私が競馬に首を突っ込む前でしたが、北海道の日高地方あたりを旅行した際にはその規模には驚かされました。車で走れども走れども、馬の牧場が広がる様は本当に心が洗われましたねえ。
そんな競馬業界ですが、全体的には20年くらい前のブーム期に比べると縮小しています。とはいえ、私が思うに業界を盛り上げる方策は色々あると思います。それを細かくは書きませんが、一つは競馬が本当に好きな人がもっと競馬を楽しめるようにすることです。何かというと若い女性や若者、初心者を意識した取り組みをしがちなのですが、たとえば中高年が疲れないように競馬場や場外馬券場に椅子を増やすとか、そういうところだと思うんですが。
いま、日本で経済効果をより得たいのなら、新しいことに期待するよりも既存の物事について改めて考える方が結果的に得るものが大きいのではないでしょうか。なぜならいまの世の中、仕事をする環境がずいぶんと進歩していますから。競馬も少しずつ馬券の売り上げが回復してきているのですが、それはおそらくインターネットで馬券が買えるようになってスマホが普及したからです。そんな事からも私は、景気浮揚を図るならカジノよりも新しい競馬場を四国あたりに作る方が効果的だと思うんですけどね。