先日9日に厚生労働省が各都道府県の「健康寿命」を発表しました。その年齢は過去の調査結果と比べて今回が一番長かったそうです。平均寿命ではワースト県として注目されてしまった青森はこちらはワーストではありませんでした。どちらかというと健康寿命が短い方が問題な気がします。そして大事なのは順位ではありませんよね。ワーストでも70歳を超えている現状なら、悪くないでしょう。
健康寿命が伸びていることについて、厚生労働省は健康意識の高まりや高齢者の社会参加を挙げています。要するに皆さんきちんと生きているということで、病院通いなんて楽しくないですからね。健康の維持には人間という生物として自然に生きることではないかと私も思います。ただ、この健康寿命調査は調査される本人が自分は健康だと言えば、客観的には不健康な人でも「健康」とカウントしているのがおかしいという指摘があるようです。しかしながら健康なんてはっきりしない概念ですから、私は自分で健康だと言えるならそれで良いと思いますけどね。
もう一点この調査で挙げるなら、1位と最下位の年齢差が縮まってるという点です。それすなわち、今の日本人の生活習慣は地域性が薄れていることも示しているように思えます。日本中で同じような食事風景や行動ってのも味気ないですね。でも、東京に住み年に3回くらい妻(社長)の実家の福岡県大川市と私の実家の広島市に帰省している私は三ヶ所三様、日本は広いなぁといつも感じてもいますが。
さて話は少し変わりまして、いまや相撲やレスリングの揉め事担当として有名になった内閣府ですが、そこが進めている革新的研究開発推進プログラムという研究チームが発表した、カカオ成分の高いチョコレートを食べると脳が若返るということについて、実験のやり方が不十分として有識者会議がいわばダメ出しをしたというニュースがありました。…いやぁ、そもそもテーマがダメだと私は思いますが。脳が若返るなんて客観的な証明が不可能な事に国や科学者が本気でお金(税金!)かけているのなら、もっと有意義なお金の使い方が他にあると思います。しかも共同研究者に大手製菓会社(←平成、昭和、大正、その前といえば?)なんて、チョコレートの新たな販売手法にしたいのが見え見えではないですか。こんなのは革新的というよりむしろ古典的、いい加減、何かを食べればすごい効果が!といった思考をやめたら、と思います。人間を特定の食べ物に導こうとするとき、そこには商売上の思惑しかないのが常です。偏食して良いことなんて無いってもんですよ。
冒頭の健康寿命が伸びているという話ですが、それはやはり国民の健康についての正しい知識が高まっているからで、現代の国民はチョコレートで脳が若返ることよりバランスの良い食事で健康になることの方を選ぶと、私は信じたいところです。