月別アーカイブ / 2017年05月

2nd E.P.リリースまであと11日!



今日は、「Swimming in the Love E.P.」発売を待ってもらっている間に前作「LOVELY FRUSTRATION E.P.」について振り返りたいと思います。発売を待っている間にもう一度、新しい気持ちで聴いてもらえると嬉しいなぁと思います。


「LOVELY FRUSTRATION E.P.」はSISとして初めてのCD作品だったので、音の方向性からコンセプトまですべてがまっさらな状態から制作がスタートしました。


まずはMICOちゃんの好きなものを形にしていこうよということで、"本当に私が好きなものってなんだろう?"という自問自答を繰り返したのを覚えています。

バンドをやっていた頃は全てが"ふぇのたす"が発する"音"を元にキャラクターやファッションを作っていっていたので、"本当に自分が好きなもの"を数年見つめていなかったので、これが結構難しい作業でした。


このE.P.には裏テーマとして、海外のWEBマガジンROOKIEのように悩みを個人の独特な観点から解決できるようなものにしようというものがあり、曲のタイトルもコラムのタイトルのように長いものにしようと決めていました。

なので、私がタイトルをつけた「とびきりのおしゃれして別れ話を」と「あなたに電話しない夜」はこんなに長いタイトルになったのです。

コラムのタイトルって内容が読みたくなるものが多くていいなぁって思ったんです。

色んな想像ができるというか、想像してから聴いてみて、想像と一緒でも、違ってもおもしろいし。

(ちなみにこのコンセプトは2nd E.P.にも引き継がれています。)

この2曲はタイトルから決めて作詞をしていったのですが、その他にも「気が済まない夏には」「ヘアスタイルが決まらない」「私の映画のラストシーン」「まだ残ってる初めてのこと」などなど色んな案がありました。いつか気が向いたらこの子達も作るかも・・・。


アルバムタイトルは"愛すべきフラストレーション"という意味で"ラヴリー・フラストレーション"と名付けました。フラストレーションが溜まるほど誰かのことを愛せるって素晴らしいことじゃない?という意味が込められています。


さて、ここからは1曲ずつ制作秘話をお話していこうと思います。



M-1「君のせい」


作曲者の高橋海くん(LUCKY TAPES)が作詞作曲をしてくれたナンバーで、これはデモの段階で海くんがつけてくれていた歌詞のまま収録しているのですが、最初、MICOちゃんが書いてみる?という話もあって、「SUMMER END ROLL」というタイトルの歌詞をワンコーラスだけ書いたのですが、やっぱり音の気持ちよさを重視しようということになり、デモ通りの歌詞で収録しました。歌う人が書く歌詞と音を作る人が書く歌詞は結構違うんですよね。よく作りながら出てくるという人もいますが、リズムが心地良いというか・・・違った魅力があるなぁと感じています。



M-2「ナイトブルー」


この曲は映画「おんなのこきらい」のスピンオフ作品「あのこの話をすこしだけ」の主題歌になることが決まっていて制作がスタートしました。スピンオフの打ち合わせ段階でいくつか出来ていたデモを加藤監督に聞いてもらってこの曲を使いたいといってくれたことがキッカケで決定しました。「おんなのこきらい」と対になるように、男の子視点の映画にしたいという監督の意見から、きっと私が歌詞を書くよりも男の子に書いてもらったほうが良い!と思い、Yogee new wavesの角舘健悟くんに作詞を依頼しました。健悟くんの歌詞は愛に溢れていてずっと好きだったので、まさか承諾してもらえるとはおもわずダメもとで頼んだのですが、快く承諾してくれて制作がスタートしました。健悟くんに映画のプロットを渡して、それから普段私が感じていることを2時間くらい色々お話して歌詞を書いてもらいました。健悟君らしい言葉が美しいとてもお気に入りの歌になっています。



M-3「あなたに電話しない夜」


これはライナスオブハイウッドという木村カエラさんの「Magic Music」などの作曲を手がけている海外のアーティストさんが作曲をしてくれたナンバーで、サビの繰り返しのメロディーが印象的だったので、そこに何か可愛い言葉をはめたいと思い、昔から電話の歌が好きな私は「Calling」をはめよう!と思い歌詞をかきました。昔「テレフォン・ランデヴー」という歌も作ったことあるんだけどね。


今月号の"bounce"でも少しお話しているのですが・・・電話をかけたいけれどかけちゃいけない日の処方箋になる歌詞を書きたいと思い作ったので、忙しい恋人に電話をかけたいけれど、今日は邪魔しないで我慢しようという日に是非聴いてほしいなと思います。笑

この曲でどこかの恋人たちが喧嘩をせずに済んでいますように~



M-4「とびきりのおしゃれして別れ話を」


ラストのこの曲はまさにROOKIEから着想を得て、私がコラムを書くなら・・・と想像を膨らませて作った一曲です。このタイトルにしたから興味を持ってくれた人がたくさんいてとても嬉しかったです。

私はバンドに加入する前、シンガーソングライターをしていた時代もあったのですが、その頃から自分が書くラブソングはどこかへそ曲がりなラブソングが多くて、その成分を残した集大成のような作品にしたいと思っていました。ヤマモトショウ氏との共作の流れは、私がタイトルを考えて、その後に文章でストーリーと主人公の気持ちを羅列したものを送り、それをショウさんが音にはめて歌詞に落とし込んでくれるというものでした。ふたりじゃないと作れないものが作れたな、と思っています。



最後に、曲順なのですが、普通はリード曲を1曲目にすることが多いと思うのですが、今回はリード曲が一番最後になっています。というのも、最初「君のせい」をリード曲にする予定だったのですが、「君のせい」はリード曲にしなくてもライブで一度歌っただけでみんなが覚えてくれるほどのキャッチーな力を持っていたので、ならばじっくり聴かないと浸透しないであろう「とびきりのおしゃれして別れ話を」でMVを作ったほうがいいのでは?という案がでて、それが採用されたので、視聴器に入れてもらったとき一曲目に聴いてもらうのは「君のせい」にしよう!とこの曲順になりました。

SISとしても一番にできた曲だし、物語としても恋の一番初めの歌なので、とても気持ちいい曲順になったなぁと思っています。「君のせい」でもMV作ってみたかったんだけどね。


「LOVELY FRUSTRATION E.P.」は、1年弱経った今聴いても全然色褪せていない大切なE.P.です。2ndでもデザインを勤めてくれているれもんらいふの永瀬由衣ちゃんが初めてアートディレクターを勤めたジャケットも宝物です。デザインについても話せば色々とあるのですが、今日はここまでにしておきます・・・。


ここまで読んでくださった方ありがとうございました!色んな楽しみ方をしたいと思ってくださっている方に少しでもエッセンスを落とせたなら嬉しいなと思っています。ではでは「Swimming in the Love E.P.」発売までもうしばしお待ちください!

ふぇのたす解散から1年と8ヶ月が経ちました。

長かったのか早かったのか私にはよく分かりません。

今日は、ずっと話したい気持ちはあったけど、自分の中で整理がつかなくて、答えが出せなくて、どこにも発信できなかったことをここに書きます。


みきひこくんが居なくなってからは、今年で2年が経ちました。インタビューでこのことについて聞かれることはなかったり、この間、ラジオでコムアイちゃんが話を切り出してくれた時もあまり上手く話せなかったりと、ずっとみんなと話せないままでいる自分に、どこかうしろめたさや、みんなに隠し事をしているような、そんな気持ちをこれまでずっと抱えていました。

実は、コムちゃんはニュースが出て一番に私にメールを送ってきてくれた相手でした。
きっと声をかけずらかったであろうその時の私に、声を掛けてくれたコムちゃんにとても救われたのを覚えています。


もしかしたら、私が話したいというよりも、ふぇのたすを応援してくれていたみんなの気持ちをちゃんと聞いてあげられないまま、ここまで来てしまったことに対してのフラストレーションの方が大きかったかもしれません。きっと私が話さないとみんなも話せないんだろうなぁとずっと申し訳なく感じていました。私が引っ張っていかなきゃいけないはずなのに、どう考えればいいのかずっと答えが出せず、引け目を感じていました。


SNSにこういうことはあまり書きたくない、という自分のポリシーもあり、かといって他に話せる場所もなく、何も発信しない私は、時に、みんなの目に、そのことをとても切り離しているように映ることもあったかもしれません。

でもそういう訳ではなく、ずっと想っていたし、考えない日は一日もなかったけれど、どうしてもSNSに書くと軽くなってしまう感じがして、書きたくなかったんです。


でも最近、インタビューなどで言えなかったことや削られてしまったことをこのブログに書くようにしていて、この場所が自分にとって少しずつ居心地のいい場所になってきて、この場所でなら伝えてもいいかもしれないと思えたし、2nd E.P.を出してまた一歩進んでしまう前にどうしてもみんなに話しておきたいと思いました。


正直、 私は彼が居なくなったことを理解できませんでした。初めて身近な人を亡くしたのは中学生の頃、母方の祖母が亡くなったときなのですが、その時も私は同じ感覚に陥りました。

強がりで、人と同じ弱音を吐きたくなくて、誰でも言いそうなことを言いたくない。そんな性格が邪魔をして、素直に悲しむことも上手にできませんでした。


みきひこくんが居なくなってから、バンドが生活の90%を締めていた私の周りの環境は急激に変わっていきました。

いきなりの活動休止。私の生活はぴたりと止まりました。

家に引きこもる毎日の中で、自分の身に起こるにはあまりにも壮絶すぎたその物事を、なんだか、半分ひとごとのようにぼーっと考えては消化できないままでいました。

このままバンドを続けるのか、解散するのか、そんな話し合いも行われていました。

周りのスタッフの皆さんは、二人が続けたいなら応援すると言ってくれて、私達がふぇのたすという名前のまま音楽活動を続けることでみきひこくんの存在が少しでも多くの人に知ってもらえるなら・・・と、続けることを決心し、再始動ライブを決めて、そこに向けて準備を始めました。

でも、準備をしていく中で、"ふぇのたす"は3人で"ふぇのたす"だったんだとどんどん思い知らされていきました。

やっぱり、2人で"ふぇのたす"として活動はできない・・・それが準備をしていく中で私が出した答えでした。

再始動ライブで解散発表をするという、ファンのみんなを振り回してしまうような形になってしまったこと、すごく申し訳なく思っています。

でも、あれは、準備をしてみて初めてわかったことだったんです。

どうか、許してください。


当時、プライベートで仲がよかった人たちも大体はバンドを通して知り合った人たちで、その人たちとの関係性もそれぞれ色んな風に変わっていきました。

素直に本音を言えば本当に辛かったことが無かったと言ったら嘘になるけど、それでも私は立ち止まっていたくなくて、強がってしまったがばっかりに、後になって弱音を吐けなくてバランスが崩れたことも沢山ありました。


今でもやっぱり、彼が居なくなったとは思えません。でも、それは、本当にそうなのかもしれないと最近は思うようになりました。色んな場所で彼の存在を感じるし、彼が居てくれたから私は今ここに居るし、私もいつかは同じ場所に行くし、必ずまた会うときが来ると思うから。 

頭の中で、はっきりとした言葉になったのは最近だけど、そんな考えが根底にあったから、ずっと、居なくなったと思えなかったのかもしれません。


 そこから、過ぎてゆく時間の大切さを、私はいつも以上に身に染みて暮らすようになりました。大切にしていた、とっても楽しかった、もう戻ってこない時間たちを閉じ込めたくて、歌詞にすることにしました。歌を歌って生きていくことは私にとって、もう夢ではありません。どんな形でも私は死ぬまで歌ってると思うから。ここからまた、どんどん過ぎてゆく掛け替えの無い時間たちの中で、このブログを読んでくださっているあなたと少しでも同じ時間を共有できるのなら嬉しいなと思います。こんな私を全部知ってくれているあなたに歌を聴いてもらえることは本当に幸せだと思うから。 


解散から今まで、私はこんな事を考えて歩いてきました。沢山心配してくれた人も居たのに、今までずっと話せてなくて本当にごめんなさい。すごくすごく時間がかかってしまったけど、やっとどんな気持ちだったのか、伝えられるようになって、ここに書けて本当に良かったです。最後まで読んでくれてありがとう。そして、もし、まだどこにもやりきれない気持ちを抱えている人がいたら、リプライでも、お手紙でも、私に投げかけてください。聞くことしかできないけど、私がここに想いを綴ることで何かが変わったような気持ちになれているように、もしかしたら、何かが変わるかもしれないから。


私にとってずっと夢だった"バンドのボーカル"として私を迎え入れてくれた"ふぇのたす"に大きな感謝を。そして、これからも残り続ける楽曲と共に、確かに存在していた賑やかで最高の日々を大切に抱えながら、私はこれからも歩いていきます。

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