※これは、わたしと主人との出会いエピソードです。

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2002年・秋

世の中は、日韓W杯の感動の余韻を残す中

ノーベル賞を日本人がダブル受賞し

謎の盛り上がりを見せている時だった。

 

大学の友人が、次々に彼氏を作ったり、合コンを楽しむ中

私は一人、全てに絶望していた。


へらへらと、車を持つメンズについていく頭の悪そうな女子。

3倍程盛り込んだ武勇伝を、ひたすら語るチャラいメンズ。

学歴が全てという顔をした奴ら。お金が全てという顔をした奴ら。


そして、グレーにしか見えない世の中。


この世間をうごめく、小さな小さなモノサシに嫌気が指していた。

 

『今日、合コン行かない!?』

 

大学で一番中のよかったH子が帰り際に声をかけてきた。

H子は持ち前の明るさと、趣味はヒップホップにダンスと

ファッションセンスもよかった為、沢山の人に愛されていた。

 

「ごめん。バイトなんだ」


『ええーー。これで8回連続断られてるー!今度断ったら肉まんやしね!』


私が誘いを断ると、H子は頬を膨らませてみせた。(肉まんみたいな顔で)

 

*


私はスーパーのレジのバイトをしていて

【野菜に関しては、バーコードの数字を全桁言える】

という全く役に立たないスキルを持っていた。

 

『あっ。あの人来たよ!』


隣のレジにいた同期のYが私にニヤニヤしながら言った。

 

”あの人”というのは、数日前、私がレジをしている時、不運にも

【いちゃもん】というポケモンみたいな愛称の

毎日、何かにつけて、いちゃもんをつける

地域でも有名なジジイに絡まれている所を、助けてくれた人だった。

(※いちゃもんとは、言いがかりをつけるという方言。)

 

彼は、料理屋さんの制服を着ていて、優しそうな人だった。

私は彼がスーパーに来るたび、いつもドキドキしていた。


『ホラッ!レジに来たよ!』

 

Yは興奮気味に私の背中を叩いた。

私はドキドキしながら彼が並ぶのを待った。

しかし、思いとは裏腹に、彼はYの方に並んでしまった。(くそぅ)

 

数日後、タイムカードを押そうとしてる時に

Yが私の所に、満面の笑みで走ってきた。

 

『どーした?いいことあった?』


わたしの質問をさえぎるように

Yはかぶせて言った。
『ハァ・・・ハァ・・。見つけた!!』

 

私は戸惑いながら、何を?という顔をした。

『あの人の料理屋さん見つけた!!行こう!!』

 

私は焦りながら断った。(ムリムリムリムリ!!絶対無理!!)


『ダメ!!もう予約したから!!』

 

Yは、自分のことは奥手のわりに

人の事となると異常なほどに行動が早かった。

しぶしぶ了承はしたものの、内心はドキドキだった。

 

翌週、私達は彼のいる料理屋さんに乗り込んだ。

お店は高級そうな外観で

とても18歳の私達が来ていいような所ではない気がした

その、威圧感も含めて、心臓が口から飛び出そうだった。

 

恐る恐る店に入ると、若い女性が笑顔で迎えてくれた。

(まさか・・・この人が彼女なのか・・・?)

 

私とYは顔を見合わせた。

彼女がいるということを想定してなかったのだ。

 

モヤモヤした気持ちのまま席に案内され

最初のオーダーで、Yは私が一番気になってることを切り出した

 

『お姉さんって上野さん(あの人)の彼女ですか?』

 

 

つづく

 

 

 

 

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めしょんでした