書籍の紹介です。

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森田療法センター長の中村敬先生が、うつについての新しい書籍を出されました。

内容紹介

『日常診療における精神療法:10分間で何ができるか』に続く「10分間シリーズ」第2弾。

本書では,うつ病と持続性抑うつ障害に対象を絞り,短い時間でも実践できる精神療法的アプローチについて解説。
豊富な知識と経験を持つ執筆陣が,普段の挨拶や態度,患者の心に響く伝え方,投薬に添える言葉,日常生活に対する助言など,日常診療で行える様々な工夫をまとめている。
多様化・難治化するうつ病治療のヒントを得られる一冊。


 
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森田療法の中心的な考え方であり、全てを表しているとも言える言葉です。真実のみが真なのだとう事で、当たり前といえば当たり前であるが、それが通用しないのが神経質の世界です。
  
「人が注目しているかもしれない」「不安で倒れるかもしれない」等といった憶測は、事実を正しく見ないところから生じているのです。
そのような時に「事実を正しく見る事を大切にせよ」という事です。
  
 事実を知るためには、よく観察することが必要です。考える事の多い神経質の人に必要なのは、自分の目でしっかりと見る事、生活の発見というのもそこから生まれてくるものなのです。
     
(※「森田式カウンセリングの実際」 増野 肇著 白揚舎より)


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不安のコントロールかそのまま受容するか

精神療法とは、薬物によって脳の神経伝達物質などをコントロールする方法とは違い、精神症状を引き起こす根本にアプローチする治療法です。

よく知られているのは、西洋から入ってきた認知行動療法と森田療法です。

認知行動療法は不安や症状の原因は考え方のひずみだとし、それを探してコントロールする治療なのに対し、森田療法は不安は不安としてそのまま置いておき、原因探しはしないのが最大の違いです。

そもそも不安とはその根源にある恐怖はだれもが持っている自然な感情であり、その裏にはよりよく生きたいという人間本来の欲望「生の欲望」が存在するという人間観に基づいています。

たとえば病気に対する恐れの裏には健康への願望があるように不安と生の欲望とは表裏一体の関係です。
神経症的な患者は、不安を排除することばかりに目が向き、逆に不安が増すという悪循環に陥っているのです。
森田療法ではこうした心理的な悪循環を「とらわれの機制」と呼び、そこから抜け出すには不安も生の欲望もどちらも受け入れるべきだと考えます。


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