銀行に行った

待っている間、横の席の老夫婦に
一生懸命キャッシュカードにデビット機能がつけられる旨を
若い定員が説明していた。


「デビット」機能というネーミングだけで
なにか、とてつもなく恐ろしいものを進められているように
顔が拒絶モードに入っている様子だった。

旦那さんはずっとうつむいてスマホをいじっている。
(小5か?)

若い店員さんは、一生懸命、懇切丁寧に説明を続けていた。

夫人「落とした場合はどうなるの?、万が一他人に使われたらどうするの?」
店員「落とした場合も〇〇円までは全額保証されます。
ウェブ登録しておけば、使う度にメールが届くので使った額を確認できるので安心です」


私(いろいろ手厚い方法考えてるんだねええ)

しかし、ウェブ登録というワードはすでにNGの御様子

さらに
夫人「暗証番号忘れちゃったらどうするの?」

わああ…それはダメだろう…いろんな意味で。

しかし、
色々あの手この手の不安に、1つ1つ対応している店員さんは
凄いなあああ…と思いつつ
最終的にご婦人は

「なんだか面倒くさそうだからいいわ」

と断っていらっしゃいました。
カーン!
店員さんの負けでした。

新しい情報へアップロードが出来ない、
生活習慣を変えられない
ただただ漠然と怖い、
それでも、未来はお構いなしにやってくる。

「面倒くさい」は一番正直で、
実は、一番危険なワードだなと思った。

一通り話が終わり
ずっと、スマホをいじっていた旦那さんが
やっと口を開いた

「どうした?」
「なんかわからないからやめたわ」

「おまえがちゃんと話を聞かないからだろ!!」と
怒っていた。

凄い変だな…と思った。
でも、そんな流れも、長年連れ添っている余裕なのか
「まあ、また今度ね」と出て行った。

凄い不思議だ。

全て奥さん任せなのか、それが良いのか
これはこれで、成り立ってるんだね、関係が。


私がある程度歳をとったから言えることだけれど
ちっとも大人じゃない振る舞いの大人は沢山いるなと思う。

そして改めて
他人にも、友達にも、家族にも
敬意や感謝やねぎらいって大切だよな…
と、なんかじみじみした。