月別アーカイブ / 2017年06月





いいか、よく聞け。私。

ここに今後行き詰まった時、君に思い返してほしいことを書く。

いつも忘れちゃいけないけど、今も時々忘れそうになる大事なことだ。



人間関係に何を望んでた。
友情、恋愛…あらゆる人間関係においてだ。

君は基本的に自信がなく、卑屈になりがちなのは分かってる。

卑屈になった君の世界は、途端に暗黒と化す。

周りにいる人間は自分の失敗を笑い、成功を妬む。そんな恐ろしい妄想に囚われるのだ。


馬鹿野郎。


まず一つ言おう。
仮に友人が失敗したら、君は笑うのか?

二つ目。
恋人が成功したら、君は妬むのか?

まるで違うと思わないか。


君はそんなハリボテの人間関係なんて望んでなかったはずだ。

自分が認めてる相手に認められる。
好きな相手に好いてもらう。

たったこれだけだったはず。


なんで根拠のない妄想によって、誰かを負かそうとしたり、踏みつけようとするわけ。


対等に的確な指導をしてくれる先輩

メイクや服を褒めてくれる可愛い友達

ここぞという時に頼ってくれるデキる友達

尊敬してくれて慕ってくれる後輩

自分を理解し大事にしてくれる愛する人


この人たちを大事にする以外に必要なことってある?

ないよ。

気に入らない他人を傷つけて得れるものなんて何もないんだから、目の前にいる大切な人たちへ誠意を示せばいい。

たったそれだけでいい。

たったそれだけでいいんだから、肩意地なんて張るだけ無駄。


世界は認識で出来ている。
傷つけようとする他人も、気にくわない他人も、認識しなければいい。


見えないものに惑わされ、見たいものを見逃すな。

見なきゃいけないものなんて存在しない。
見たいものを見ればいい。

それが君の世界で、君の周りの人たちだ。



忘れるな。



マドカ・ジャスミン







金曜オール→土曜営業が続き、週末はどっぷり酒浸かりな6月を過ごしてます。

昨日も渋谷のbarでゲストバーテンダーを務めてましたが、23時までの予定が結局クローズの26時までいてしまった。

お酒が入るとつい楽しくなってしまうのはいいのか、悪いのか。



先週の営業から、大好きなベルエポックが入荷しましたー!わーい!

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ベルエポはデザインも可愛くてお気に入り。

念願叶って入荷したんだから、誰か飲ませてくれないかなとウズウズしてました。笑


この日は先日ロケ先で知り合ったNさんが来てくださってヴーヴ、

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Twitter経由で来てくれた石川さんもヴーヴ、

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そして、

某アルファツイッタラーの友人がヴーヴ三本とベルエポをいれてくれました!!!!嬉しい!!!!!

しかもベルエポが空いたのは朝5時!元気!笑


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友人氏、Nさん、石川さん、計六本ありがとうございました!


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またこの日はMTRLインターンのさき、VRガールことマルキドとミス学習院グランプリ 浅倉佳奈子ちゃんを始めとした女の子たちが多数ご来店!


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こうやって友人の女の子たちが来てくれると店内に華が添えられるので、個人的にとっても高まります。

女の子のみでの来店で朝まで500円飲み放題なので、ぜひ遊びに来てくださいー!




それでは、今月の締め日も張り切って!
飲んで!いきましょう!ぐぃっと!



マドカ・ジャスミン



(まあ、仕事だろう)


<ごめん!遅くなる!>につかない既読が彼の激務を物語っている。

(開拓でもしますか)

まるで馴染みのない街の夜は、たとえ一人で過ごそうがワクワクするものには違いなかった。

(うん、平気)(大丈夫)

自分にそう言い聞かすのは何回目だろうか。
ふらっと入ったお店でその日一杯目のアルコールを口にする。甘い、マスカットの味が口いっぱいに広がった。鞄から読みかけの本を取り出す。

(あの時と違って、もうこんな待ち方もできるんだもん)

口に満ちるそれは、いつかの夏を思い出させるのには十分すぎる甘酸っぱさだった。視線をスマートフォンから本へと移し、もう一口、甘酸っぱさを含んだ。





<来ない>

<え?まじ?もう何時間過ぎたのよ>

<二時間半>

<はぁ?!あんたそれ連絡取れてんの?!!?!!>

<取れてない>

<もうさあ、帰りなよ>
<無駄だって>


初夏の土曜。渋谷にはこれでもかと人が溢れてる。日が伸びて、青と紫の中間色な空からは鮮やかすぎるほどの夕日が街を刺していた。

ワンピースにハイヒール姿なこの女子を誰がバイト帰りだと思うのか。彼女はここ数時間、この街を歩き回っている。ハイヒールのせいか、足取りはだいぶ重い。

鞄を持っていないほうの手でスマートフォンを触る。タップは若者らしくリズミカルだった。

<相手も今仕事頑張ってるかもしれないから>
<待ってみるよ>

そう打ち込んだ後、心なしかまた足取りは一段と重くなっているように思えた。

夏とはいえ、日は傾き始めてる。



その日から約一年弱、彼女は六本木の夜にいた。粧し込んだ女性たちが続々とパートナーと消えていく。まだカップ内のほとんどを占めるカフェラテは適温をとうに過ぎていた。

<まだ仕事終わらないんだって>

<あんたもよく待つよね>

<まあ、相手の仕事柄ね>
<予測はついてたから>

<そうだけどさ…>

(私は待つしかできないし)

LINEの画面を落とし、YouTubeで映画を観始めた。時刻を見れば、待ち合わせ時間を二時間すぎたころだ。

一年前の彼女は結局四時間待った末、待ち人とは会えなかったし、<仕事で今日は無理>に送った返信に言葉はなかった。もう一年近く前とはいえ、彼女はその出来事が頭から離れずにいた。現に映画を映す瞳には大きな不安が宿っている。

膨大な書物に溢れているここは、本好きな彼女にとって、本来天国であるはず。しかし、何を読んでもどれもが白地にチグハグな黒いパズルのピースにしか見えないことが苦しかった。自分が思っている以上に心は乱れていたのだ。

仕方なく見始めたアニメ映画。シャッターの前に座り込み、想い人を待ち続ける女性のシーンに差し掛かる。ようやく来た想い人に罵倒などせず、彼女はただ、ただ笑いかけた。

(…いいなあ)

ポツり、という音と共に画面の女性が歪む。二時間前、あれほど混んでいた店内もちらほらと空席が目立つ。小さく、ほんの小さく背中を丸めること。それがこの現状で出来る、彼女の唯一の自己防衛だった。






この街は何もかも終わるのが早い。

滑り込みの一杯を片手に読んだ本の内容は、笑ってしまうほどまるで頭に入ってこなかった。覚えているのは、『愛することは技術』のフレーズだけ。どうやら、またあの日のように心が乱れてるらしい。

甘酸っぱさの余韻に浸りながら、歩道に降り立つ。微量のアルコールによる心地よさときたら、なんて幸福なのだろう。夏の気配を帯びた夜風も、アクセントとしてたまらなかった。

まだ連絡はない。

仕方なく、近くにあったバーへ潜り込む。この辺りの雰囲気とミスマッチなネオンサインがチカチカと主張するバーだった。地下へ降りると、音楽と暗闇。それと、カラフルな光のコントラスト。懐かしさを思い出させるには十分すぎる場所に来てしまったようだ。

人はチラホラとしかいない。大きなスクリーンの前、淡々と音楽を紡ぐDJの後ろには曲のMVがこれでもかと映し出されている。どれもが夜な夜な仲間たちと溶け込み合い、慣れ親しんでいた曲だった。





音楽が変わるたびにでたらめなリズムを踏む。ネオンとアルコールの相性の良さに光悦する。この幻想的娯楽にハマらないほうがおかしいと当時の私は本気で信じてた。けれど、本当に幻想だと思ってたのか?自分は本当に気を紛らわすためにあの場にいたのか?



幻想の暗闇のなか、人を掻き分け、「ずっと探してた」なんて手を引っ張って欲しかったんじゃないのか。



(そうだ、きっとあの日も、あの空間でもずーっと待ってたんだ)

『やっと見つけた』『どこにいたの』『探してたんだよずっと』

沢山の人がいて、選択肢なんて星の数ほどあって、それでも誰かが私を見つけて、




「『待たせてごめん』」




流れ始めたのは、毎日のように聴いてた大好きな曲。初めて聴いたその瞬間、私は虜になった。何度もDJにお願いしては身体を揺らし、腕を突き上げ、大声で歌った。歌いながら、友達と泣いた夜もあった。

スクリーンで華麗に舞う歌姫と私の横に立つ人のシルエットが重なる。

ああ、なんだ。私は勘違いしていた。手を引っ張ってほしかったのは自分だけじゃなくて、きっと相手もだったんだ。待つ自分が可愛くて、相手の事なんて考えてすらいなかったんだよ。

高めの椅子から立ち上がる。歌姫にもう一人のシルエットが重なり、手と手のシルエットが繋がった。


「じゃあ、行こっか」「お腹すいちゃったよ」


緩やかに手を引っ張ったのはいつかの彼女。
あの時の、待つだけの彼女はもういない。


マドカ・ジャスミン

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