3年前に書いたものを発掘したので、再編集して投稿。







最近、夜型…いや、早朝型にまたシフトしかけている。

空は、夜と朝の中間色に染まつつあった。そんな中で眠りにつくのは、心身ともにいいものではないと分かってはいる。電気を消したところで、一日はもう始まろうとしていた。


薄明るい部屋の中、ベッドで横になる。この疲れ様だ。目を瞑れば、すぐにでも夢へと旅立てるに違いない。

早く寝なければという気持ちがあるにも関わらず、同時に「なんだかもったいない。」を抱いてしまうのは何故だろう。


こんな時、決まって思い出すのは大抵過去の日々。

その日は、遥か昔の、とあるワンシーンだった。

現実と夢の狭間では、記憶の隙間に存在するも、ずっと遠くに置いてある記憶が鮮明に映し出されてしまう。


まだ私が無知だった頃の12月。
東京ディズニーシーでは、ハーバーサイドクリスマス キャンドルライトリフレクションズが幕を閉じたあの月。

年の暮れ。時刻は夕方。空はこれでもかというほど、黒く塗り潰されていた。

黒い空の下、中学生のわたしが携帯電話越しに誰かと話している。車道を通る車のライトが酷く眩しい。

一転して、空間が橙色を帯びた明るさに満ちた。場面は家の中へと移ったらしい。

わたしは、泣いていた。


「ディズニー、一緒に行こうね。」


黒と橙色。

それはまるで、わたしが行きたかった暗闇とそこに灯るキャンドルたちのコントラストにも似ていた。



あの瞬間、わたしたちは一度消えてしまっていたのかもしれない。

そう思った時には、眠りについていた。
頬に感じる湿りに気を止めることすらしなかった。



あの12月、何もかも飲み込んでしまいそうな夜の中、淡く灯る無数のキャンドルを見れていたらとすれば…。

わたしは、今の私になっていたのか。

私は、幸せになっていたのか。


そんな希望的観測は、どこかに存在するであろうパラレルワールドの2人に任せるよ。





マドカ・ジャスミン