信頼できる作家の基準は…?

村上春樹『ノルウェイの森』で、
作家は他界して50年以上経つ
人しか信頼しない、
生身の作家は信頼しないんだ、
そんな会話の場面がある。

私自身は当時20才でしたが、
うーむと考えさせられた。

私の場合はちょっと違いました。

自分より20才以上年下の人が
書いた小説には、どうしても、
深みの無さや技巧溺れを
覚えてしまう。僭越ながら。

若さゆえの勢いやバイタリティ、
奇抜な技巧、世界観の斬新さは、
年下の作家で優れた方が沢山。

でも、なんだか創りごとに感じる。

どうしても、
肉太なリアリティ、
本質的な眼差し、
私の考え方を震わせるパワー、  
そういったモノを感じないんです。

年下の作家で、毎回、
全幅で信頼できるのは
三浦しをん、辻村深月さん、
川上未映子さん、今村夏子さん…。

あとは、
毎回、単行本を迷いなく買うのは
同年代か年上の作家ばかりになりました。
高橋源一郎、村上春樹、橋本治、
柴田元幸(翻訳家)…、

案外、少ないなあ。

20才の私には誰もが年上だったけれど。

今は、単行本が出たら、
まず冒頭を立ち読みし、
Amazonのレビューや
読書メーターを参考に読み、吟味し、
3~5日くらい悩みまくり、
大抵、文庫になるのを待つ…。

敬愛する作家は
だんだんみんな、鬼籍に入ってきた。

今村夏子さんのような、
若くして本格的な作家が
どんどん増えて欲しいなあ。

IMG_20190925_200119_257.jpg