月別アーカイブ / 2020年09月

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若い時は、色んな人の絵にたくさん影響を受け
たくさん真似をした。
今だからわかるけど
多くの事を得た代わりに
自分の中にしかなかった多くの個性も失くしたと思う。

何にも影響されず、自分の個性だけで突っ走れる人間は本物だと思う。
自分はそうではない事も知っている。

最近、本棚にある沢山の画集や絵本を手放した。
齢も41になり、今は他人の絵に影響されなくなった事も1つの理由であり
資料としての画集や絵本を必要としなくなった事も理由の1つである。
本当に好きな本や必要な本だけ残して本棚をすっきりさせた。


最近はどうも気持ちが絵に向かない。
頭の中で絵のことばかり考えている。
絵のことばかり考えて
絵が描けていないのは
典型的なダメな時の状態であり
ピンチなのである。

今朝コーヒーを飲みながら本棚を見ていると
手放そうとしたけど、嫁が残しておいてくれたシャガールの画集に目が止まった。

絵に影響されたくなく画集も随分開いていなかったが、何か吸い寄せられるように本を手に取り開く。

ダメな状態の時は
枯れていることが多いのか
水を吸収するように
今自分に足りないものが沢山見えてくる。
こういう風に描こうとか
こんな表現もいいなとか
もっと壊し、もっとしつこく描こうとか。

描き苦しんできた
先人の画家の偉業を見せつけられ
また大きく影響を受け
考えてないで手を動かそうと
思わされた朝だった。

絵を好きになり
絵描きになりたいと思う
きっかけになった画家達の絵は
若い時から変わらず
ずっと何かを与え続けてくれる。

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結局、絵は描いておらず
画家として失格な生活。

見兼ねた猫がそばにきて

「モデルやってあげるから俺を描け」

なんていう目でじっとこちらを眺めてくるので

しょーがないなという気分で描いてあげる。

数日ぶりに絵を描き、なんとか画家の体裁を保つ。

猫に感謝しかない一日だった。

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最近は毎日1万歩歩くようにしている。
朝起きて2000歩
昼に2000歩
夕方にかけて6000歩
夕飯食べて2000歩
てな具合にとにかく歩く
いいことは(変わったことは?)
足に筋肉がついてきた気がする
食後歩くと食後の胃の圧迫感が緩和される。
(毎食満腹には食べないが。)
気持ちが健康的になる。
歩く間、絵のことをずっと考えている。

悪いことが今は一つだけあって
気持ちが絵に向かなくなっている。
なんだろう、
運動に意識がいきすぎて
描く行為に意識が向かない。

これは大問題ではあるが

いやでも描かなければならないのが

画業である。

ほっといても、結局描き始めるのである。

そう思い込む。


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長く絵を描いていると
何がいいのか分からなくなったり
不意に何かに影響されたり
考えすぎたりと
自分を見失いそうになる事もたまにある。

色々考えないように手を動かしたり
考えすぎながら、やっぱり手を動かしたり

インプットとアウトプットを繰り返していると
突然、自分のやるべきことが明確に見えてくる。

そこからまた一気に制作に集中する。

そうやっていままで描いてこれたと思う。

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実家で飼っていた雑種の犬は
タヌキのような顔の犬で
愛嬌しかない犬だった。
もう10年前くらいに死んじゃったけど
生きている時から今でも
ずっとモチーフとして生き続けている。

真面目な絵よりも
少しおかしな絵がよく似合う犬だ。

高校生だった兄貴が学校帰りに拾って家に連れてきた犬で
犬を飼うのを反対だった家族も
連れてこられた子犬と触れ合った瞬間から
誰も戻してこいとは言えなくなった。
兄貴の作戦勝ちである。

犬の名前は?

連れて帰ってきた当時は
家族で夕飯後流行っていたツインピークスを見るのが習慣になっていて
その主人公である「クーパー」から名前をとり
犬の名前を「クーパー」と名付けた。
次の日、動物病院へ連れて行くと
メスだということがわかり
クーパーは男の名前だから、どうしようとなり
ツインピークスで悲劇的な死に方をしたヒロインの「ローラ」ではなく
準ヒロインの「ドナ」から名前をいただいて
犬の名前を「ドナ」にした。

ドナはよくモチーフになっている。

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