月別アーカイブ / 2010年08月

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●モリンチカが期間限定で高円寺に出張をします~。
いつものモリンチカの品揃えの他、新作ペーパーBOXや
B2ポスターをご用意してご来店をお待ちしてます~。

夏の移動モリンチカ
期間:8月24日(火)~8月29日(日)
12時~19時30分(最終日19時まで)
会場:自由帳ギャラリー
東京都杉並区高円寺北2-18-11 
お問い合わせ電話番号:03-5373-030
(Too-tickiというお店につながります。)

4月8日 滞在10日目
昨日のワークショップの緊張もあってか
今朝は少し遅めに起きる。
いつものようにホテルで朝食を食べる。
昨日買っていたクロワッサンにハムやチーズを挟むだけのシンプルな朝食。
だけどクロワッサンがあまりに美味しく、ただ挟むだけでも立派なフランスの朝食である。
明日パリに戻るため今日はゆっくりポアティエで過ごそうということになり
初日に連れて行ってもらった公園に行く。
公園は休日の人の多さが嘘の様に誰もいなかった。
少し肌寒い気温ではあったが
家族だけで散歩したりスケッチしたり、ボールでサッカーしたりと
公園を満喫する。
お腹がへってきたので公園を後にして
昼食を食べに行く。
初日に連れて行ってもらったレストランに自分たちだけで行くが
ここではじめてほとんど英語が伝わらないことに気がつく。
パリと違いポアティエでは英語を話してくれない、あるいは話せないお店も少なくなく
このレストランでオーダーをとりに来たお兄もまた英語を話してくれない。
こっちがフランス語は話せないといっても関係なくフランス語だけで永遠話しかけてくる。
不意打ちをつかれたような疲れる昼食だった。
もう少し語学はどうにかしなくては
フランスにいる間この事ばかり考えていたが、日本に帰ってくるとなかなか勉強しない。
近所の文房具屋で少し買い物をすませた後、1度ホテルに戻り子供とお昼寝。
夕方から、またステファンの家に招待されていたので
夕食をごちそうになりに家に行く。
夕食まで時間があったので
お茶を飲んだり、息子のナオキくんと娘は遊んだり
僕は外にスケッチしに行ったりとおのおのの時間を過ごす。
夕食~デザートまでしっかりごちそうになり夜10時頃ホテルに戻る。
結局ポアティエに来て毎日ごちそうになりっぱなしだった。
明日はパリに戻る。

4月9日 滞在11日目
朝起きて、チェックアウトの時間は何時だろうなど
少しバタバタしていると麻子さんから電話があり
チェックアウトの時間から荷物を少し預かっていてほしい等
いろいろとお世話してもらい列車の時間までホテルの近くの紅茶屋でゆっくりする。
ステファンと合流してそのまま駅へ向かう。
長い坂道を列車の時間を気にしつつ少し早足で下る。
駅につくとみなでホームまで行き
写真を撮ったり来月日本で会う話をしたり、ナオキくんとの別れを寂しがったりと
列車がくるまでの時間をみなで過ごす。

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公園のベンチで母は手紙を、僕はスケッチを。

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娘とサッカーをして遊ぶ。

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赤ちゃんカモに遭遇、親子で散歩。

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ステファン達になにもお礼が出来ず
ナオキくんのイラストだけおいて行く。

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ポアティエの駅前

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ホームで記念写真

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バイバーイ ポアティエ

ホテルで朝食を食べゆっくりしていると
ステファンの奥さんの麻子さんから電話があり
「マルシェに行くので一緒に行かないか」と誘われたのでついて行く。
朝からフランスの市場で買い物見学とは楽しい朝である。
チーズ屋さんではすごいマッチョのお兄さんがチーズの産地や味など
うんちくを良くしゃべる。
このお兄が熱弁すると普段苦手なチーズも食べてみようかという気になる。
肉屋さんには頭がついたままのハトやニワトリが並べてあった。
毛は奇麗にむしられ、首はくね~と曲げられたニワトリの目はこっちを向いていて
死んでいるとはいえ、すごいインパクト。
日本で頭付きで並べてあると肉売れないだろうな~と思う。
うさぎやひつじなど日本の肉屋とは少し品揃えが違っておもしろい。
魚屋さんや果物屋さん、スパイス屋などは日本の市場とさほど変わらないが
良くしゃべる店員や商品の陳列の仕方、臭いや色など見ていて飽きなかった。
1度ホテルに戻り、夕方からのワークショップの準備をする。
ステファンの家での昼食に招待してもらっていたので
お昼にステファン宅へ。
ここで嬉しい出来事が。
麻子さんが娘にお弁当を作ってくれていた。
お弁当にはおにぎりに唐揚げ卵焼きと娘の大好きなものばかり
フランスに来て8日目、久しぶりの日本食に娘はとても嬉しそうに食べていた。
ステファンのお母さん自家製のパテをごちそうになり
朝マルシェで買った生ハムやチーズも食べ
おもてなしの気持ちが沢山込められた昼食にみな感動する。
昼食後ステファンと、ワークショップとサイン会の打ち合わせを軽くする。
本棚からフランスの作家さんに描いてもらったサイン本を沢山見せてもらう。
ここで驚いたのが、どの本にもしっかりと着彩されたサインが描かれていた。
どの作家さんも絵本の原画の様に丁寧に絵を入れサインを描く。
フランスの絵本作家が描くサインというのは
ここまでしないとダメなんだとステファンから説明を受ける。
フランスのサイン会では、お客さんをどれだけ待たせてもいい、
みんなサインのためならきちんと待ってくれるから、
時間をかけて丁寧なサインをすると喜ばれるよと教えてもらう。
夕方のサイン会前に少しプレッシャーといい緊張をもらう。
またホテルに戻り、引き続きワークショップの準備をし
ワークショップとサイン会の会場である絵本屋さんに向かう。

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マルシェの魚屋さん

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肉を解体していた肉屋さん。

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ワークショップとサイン会の絵本屋さん
「La Belle Aventure」のドアには告知のポスターが。

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ショーウィンドーにもふうチャンを飾ってくれてます。

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ワークショップ開始。
時期は4月だったのでふうチャンの絵本にちなんで
「鯉のぼりをつくろうワークショップ」
日本から持ち込んだ鯉のぼりの材料とウロコの形にカットした和紙で
フランスの子供達と鯉のぼりをつくってきました。

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日本と違い、言葉が全く理解できません。
通訳は麻子さん1人に任せっきり、でも子供達は一斉にいろんなことを聞いてきます。
なんて聞かれてるのか全く分からず、その度に「麻子さ~ん、なんて言っています~?」
の繰り返し、僕の横にいた男の子がず~としゃべりかけてくる。
子供が言ってくる事だからなんとなく理解できると思い、がんばって対応していたが
何一つ理解できず、たまらず「麻子さ~ん」と助けを呼ぶ。
結局男の子は「左利き用のハサミは無いの?」と一生懸命、僕に聞いていた。
そりゃ全く分からないわけだ。

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中庭がきれいな絵本屋さんのアトリエ
フランスでワークショップをしているとは、なんとも貴重な体験。
楽しい時間はあっという間に過ぎる。
小1時間くらいで鯉のぼりを作り、少しだけ写真を撮らせてもらう。
その後、サイン会と思っていたら
編集長のステファンと絵本屋さんのオーナーマダムと僕らとのギャラリートークの時間があった。
ここでは僕らの活動のこと、日本とフランス作家の生活や活動の違いについてや
次回作のことなどなど、質問と応答がこれまた1時間近くあったと思う。
印象に残った質問が、僕らの活動についてだけど
個人の自立を尊重するフランスにおいて、あなた達がカップルで制作することが
あまり理解出来ないとマダムに聞かれ、ちょっとビックリした。
そういった、するどい質問から文化の話まで沢山話しをした。
もう1つ驚いたのはワークショップが終わり、さらに大人の会話が1時間くらい
会ったにもかかわらず、子供達はず~と話を聞いていた事。
なんだかみんな大人だな~と感心しちゃいました。
最後は丁寧にサインをさせて頂き、絵本屋さんを後に。
ステファン達に打ち上げまでしてもらい、ホテルに戻る。
ポアティエにきてステファン達にお世話になりっぱなしである。


■ちょっとだけワークショップでみんながつくった
 鯉のぼり紹介。
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