月別アーカイブ / 2011年03月

3rdアルバムのタイトルは「syvyys」


フィンランド語でシヴィス

英語ではabyssとなるがダイレクトすぎて敬遠した。

まず最初にアルバムタイトルを考えた際
「深淵」ということばがイメージされた。

考えている矢先にこのような状況になり
さらに思いはシンクロした。


今作に収録する中でも中枢を成す
「Balaenoptera Acutorostrata」
「Havis Amanda」
「Topography of the White Sea」
の3曲で描いた
北海、バルト海、白海。

深い、さらに深い先。
気が遠くなる先にある世界を描いた映画「abyss」のように
暗黒の世界と決めつけるより
その先には神々しい眩い光の世界があってもよい。
「hope」で描いた世界。希望、のぞみ…。

脳神経学的な勉学などは経験ないが
多面的である人類がポジティブな側面の裏に必ず併せ持つ
不安や恐れ…
沈めば沈むほど不安は増大するはずだが
その先にも必ず光を求めている。

制作中にも逃れられない自己との対峙があり
深淵へと向かい
辛抱強くそれを行えば必ず暗闇の先には光が見える。


聖書に登場するヘブライ語のTehomを
深淵と訳されたことに感謝しながらも
英語Abyssのポピュラリティに抵抗を感じ
ヘブライ語Tehomの音の響きにもしっくりこなかった俺は
キヨシに更なる調査を依頼した。
要望以上の調査報告の中にあった「syvyys」に心奪われた。
しかもフィンランド語。
「Havis Amanda」はヘルシンキのシンボルであり
今回の音の旅にはぴったりだ。

旧約聖書の観念での深淵に対して
悪魔学では最終的にたどり着く進化の終着点を意味し
落伍者の陥る先でもあるらしく
善悪の観点をシンメトリーで見ても到達点であることは間違いない。

制作者として何かにたどり着いたなどは微塵も感じないし
感じたくもないが
願いとしての到達点には着けた。

過去を精算し未来をみるための線引きとしては
スタートのことばで今の気分にはしっくりくる。

絶望的な状況の先に
希望を意味する深淵が一つでも多く輝くように。
深い傷、絶望の先にも見たいと思う光があるから
我々は生きよう耐えようと思えるのだ。


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以前も書いたとおり
彼女の制作段階のものをフジイジュンイチ経由で聞かせてもらい
おい!なんでこのままにしておく?
なんでこの規模にしておく?…から始まった。

彼女の最大の魅力は
ビジュアルアートを含めた
セルフでのトータルプロデュース能力であるので
そういった活動を変に大人思考にならず、邪魔せず
それでもインディーズの片隅にいてもらうつもりもさらさらなく
…という援助体制を考えていた。

現時点での最大着地。


俺はジャイアントロボの大作少年のように
腕時計をパカッと開き…叫ぶ

いけ、ジャイアントNOBARA
進め、ジャイアントNOBARA


さて
わたくしのちまちま作業は
順調に続いてます。
至福の時間。


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日曜日に歌を1曲録り
残りの6日間でその曲のミックスをちまちま
…そうまさにちまちまと
…仕上げていくというスタンスがすっかり板についてきた。

この辺りが人様の作品を手掛けられない所以だな。
ん、エンジニアリングの話。

プロジェクトごとで制作スタンスを変えているのであるが
DROPから始まり現在、sphereでの制作スタンスはいつもこんな感じだ。

wipeやHOODIS、もちろん当時のZEPPET STOREは
他者との対峙であり自分を含めた個の拡散である。
実際のエンジニアリングは第三者に任せることで
客観性を維持してのセルフプロデュース。

一方DROP、sphereは
自己の細胞の中に他者を取り込み
プログラミングし配列させ凝縮させたあとで拡散する。
作曲からエンジニアリングも自分、プロデュースも自分。
客観と主観が入り乱れながら。

これだけDTM/DAWが普及し
自宅での制作が容易になった昨今では当たり前ながら
それでもバンドにこだわるのは
この拡散という行為の心地よさに他ならない。

到達したい場所は見誤らずとも
たどり着き方がわからない
…いや実際は知っているはずなのだが
…制作的痴呆だな
…まあだから楽しい。
寝起きのマムの如し。

終盤に近づいていることを感じながら
永遠に終わらなければよいのにといつも思う。

それでも終わらせざる終えない。
作りながらも次作の野望が顔をもたげる。
この作品を出荷しないと次の荷作りはできない。


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