月別アーカイブ / 2010年12月

前作も前々作も…もっとその前から
おそらく常に、この衝動は湧き上がる。
今作はまだ作業前半のこの時点で…。

もっともっと、ぶっ壊したい…。

バンドによって自分の置かれるポジションは変わる。
ZEPPET STOREではメロディメイカーがしっかりしていたので
壊すことに専念できた。
いや、むしろ、で…あるからという気持ちが強かった。
ギターという単体でのアプローチだけではなく
全体のアレンジを含め「壊す」ことが可能であったし
普遍的なメロディ…なんて曖昧な説明だろう…が軸にあったバンドであったが故に
俺の中では「壊さないと」存在自体に意味を成さないものがあのバンドであった。
だからまず念頭に「壊す」という使命があった…と思っている。
「壊す」とは暴力的であったり排他的であったりという判り易い行動に留まるわけではない。
より透明感を強調したり、より鮮度を増す行為も「壊し」である。
極端にするというそれ。
アレンジに於いての「壊す」という概念は
曲をキャッチーなものに仕上げていくということも「壊し」のアイテムであった。
故に『swing,slide,sandpit』のキャッチーさはそれ以前のあのバンドへの「壊し」であったのだ。
あの作品のカラフルさの要因もその辺りであると分析する。
『716』での「壊し」のアプローチはより一極的な方向へと向かった。
VoとGの対比であり世冶と俺の対比であった。
普遍的なそれと「ぶっ壊れた」それの対比であり
今聴いてもそのアプローチ故に判り易い作品になっているように思える。
『CUE』の制作以前の3枚のシングルはその「壊し」にメジャーの資本の導入もあって
贅沢にも…まさに「壊し」倒した作品を作れた。
逆に『CUE』制作ではその反動からの抑圧と
これ以上は「壊せない」環境へのシフトで結果脱退への原因にまで発展した。

wipeに於いてはすでに俺以外のメンバーが基本的に「壊れている」存在
(音楽家としてのキャラクターそのもののプレゼンスという意味において)であった…という点もあり
まず骨組みとなるものを構築し…曲によってはギタリストとしてのアプローチで「壊す」…という
二つの役目を使い分けて臨んでいた時期であった。
さらに、ゼペット期に長いこと「壊す」ことに専念していた弊害から
骨組み構築のために最初に投じるフレーズやらアイディアやらがすでに「壊れた」ものになっていたこともあり
「壊す」ことを意識しないでも勝手に「壊れた」ものになっていた時期でもあった。
では、これは良いことかと言えばそうではない。
意識があるから「壊す」というのであって「壊れた」ことを対外的に示すことが目的ではないからだ。
「壊す」ことが創造の第一歩であると信じている俺にとってはこれは怠慢(たいまん)であり
己への欺瞞(ぎまん)でもある。
それでも好きな曲が多いのは後になって振り返る機会があり
曲中の「壊し」に成功している作品が多いからだ。
『i go against slider』『rat』『bitter』『bur fade away』
『the me』『strawberry pie』『why?』『open』など、挙げたらキリがないが
これらすべては曲中に個人としての初めてのアプローチが散りばめられていて
尚且つバンドとしても輝いているものが多い。
それらが結実した作品である。

ここまではある程度健全なバンドとしての形をとっていたし
何より遠く過ぎ去った過去(wipeは現行になったが未だ作品を作ったわけではない)であるため
自身の成長のために振り返ったところで痛みは伴わず
もちろん満足はしていないが目を細めて見てやることもできるが
DROPやsphereに於いては自分の構築するものの比重が桁違いに多くなり
…もちろん自分が望んでそうしたわけだが
sphereこそが現行であるがために自分に厳しい要求をしてしまう。

既にライブにおいてある程度成熟してしまった曲と
今回新たにかなり作り込んだデモを基調に制作過程の曲たちではあるが

もっともっと、ぶっ壊したい…。


以上を年末の挨拶とさせて頂きます。



sphereスケジュール

2011.01.28 (FRI)
KOENJI HIGH
[SOME CANDY TALKING]
act:sphere/キュマバロウ/current of air/etc...
open 18:30/start 19:00
adv.¥2000+1drink day.¥2500+1drink

sphere HPにてチケット予約承ります



wipeスケジュール

2011/2/20 (sun)
Shimokitazawa Club251
[251presents^www.sound traiangle]
act:wipe/hurdy gurdy/alcana
open:18:30 start:19:00
adv:¥3000 door:¥3500(+1drink)
ticket:251店頭/ぴあ/ローソン

wipe HPにてチケット予約承ります。



http://www.spheresongs.com/

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というタイトルにしないといいかげん怒られそうなのでそうしたが
RUSHの話を書こうと思う…誰が怒るというわけでもないが。

その前に制作は順調である。
キヨシのベースはすでに録り終えていて
あとは歌と俺担当のギターとピアノを含めたうわものたち。
歌も先日1曲目を録り終えた。出だしは上々。

ではRUSHの話。
リハ後、キヨシを自宅まで車で送る道すがら
ロンドン公演のチケットを手配できた高揚感のまま
俺はカーオーディオにRUSHの『Hemispheres/神々の戦い』をセットし
短いながらもドライブに繰り出した。
こういうモードのときはただただ聴かされるしかないキヨシとクニ。

このアルバムの素晴らしさは以前ブログにも書いたが
ベーシストにとってこれほど美味しいアルバムもそうはない…
チケットゲット(とはいえネット上で取れたこと、クレジットカード決済は終わっていること、されどチケットはまだ手元に届いていないこと…と並べると不安は残るが)の高揚感と
組曲的な新曲『Balaenoptera acutorostrata』のデモ完成も祝し
RUSHをかけてのドライブは決めていたがそこはさすがにゲストにも配慮して
このアルバムを選んだのであった。
そして…思い出せばクニもベーシストであった。

ここでクニがどれほどのベーシストであるかを触れておこう。
wipe活動時などはJu-kenに誘われるがまま
Ju-ken、heath氏、J氏と共に「ベーシスト飲み会」に顔を出すほどの腕前と聞く…
ウソだ、分不相応にもJu-keが連れていってしまっただけだ。
帰り際にはJ氏を飲み屋の店長と勘違いしていたと伝え聞いている。

話を戻し…
アルバム『Hemispheres』を久しぶりに爆音で堪能して思ったことは
このA面片面を覆う『Cygnus X-1 Book II Hemispheres』に比べ
自分が制作中の『Balaenoptera acutorostrata』は至ってシンプルなのだな…と。
これであれば尺は長いが自分のリスナーにも聴いてもらえるであろう…と。

それからちょっと時間が経過し
またいつもの幼なじみからメッセージが届いた。
「『Hemispheres』は一発録りらしい」

…な!?

こてこてに複雑なアレンジが素晴らしいなどという価値観ではないが…
相変わらず目標は遥か先にいらっしゃるようだ。

で、以前のブログでも触れたことだが歌詞のしめ部分が素晴らしい。
組曲『Cygnus X-1 Book II Hemispheres』の最後


『The Sphere: A Kind Of Dream』

We can walk our road together if our goals are all the same.
We can run alone and free if we pursue a different aim.

Let the truth of love be lighted.
Let the love of truth shine clear.
Sensibility
Armed with sense and liberty with the heart and mind united.
In a single perfect sphere.


ひとつの…完全なる…球体を目指す。

これは前任ボーカリスト中條有紀も言っていたことばであり
彼女とRUSHの関連性など望めないわけだが…おもしろい偶然である。


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現行システムではじめて生ドラムを含めたバンドサウンドを制作しているわけだが
やはり旧システムでの感覚が残っていて…
予想外の部分で苦労している今日この頃。
俺は元気です…ウソ、体調悪い。
よくよくつなげて考えれば当たり前のことであるが
ツールが変わればそれが巡り巡って体調にも影響する。
人の慣れというのは恐ろしい。

それ以前にギターを弾く疲労は爽快感も伴うのだが
マムスタにての編集&ミックス作業は
どよーんと疲れる一方でそれが完成までずっと蓄積されていく感じなのだ。
エンジニアを生業にしている諸氏は
こんな生活をずっとしていて大丈夫なものなのだろうか?

で、慣れとそれに伴う体調の変化の話に戻るのだが…。

例えば俺の小指は左右長さが対称(シンメトリー)ではない。
長さどころか作りというか太さそのものも違う。
ここだけ見れば別人のものというぐらいに。
よくよくつなげて考えれば当たり前のことであるが
普通の生活をしている局面で小指の使い道などそうたいした役割を持っていない
…そんな右手小指とは相反し
左手小指は小学校5年生でギターに目覚めて以来使い続けているわけだ。

例えば俺の上半身は左右のバランスがとても悪い。
最近たまにいってはお世話になる近所の
BODDY HERRB CAFE 代々木公園のスポーツトレーナー諸氏の話を聞くと
俺の上半身はギタリスト変形(そんな言い方はしていなかったが:笑)を起こし
竿を背負って構えた時点での付加のまま左右が非対称になっていて
左側に極端に何かと傾いているそうだ。
アメリカツアーの際に知り合ったギターテックの杉山さんは
その持ち前のテンション高いジャパネットたかた並の声量で
「五味くーん、ステージでの姿勢がすこぶる悪いねー。長くやりたいのならフォーム改善したほうがいいねー。」
と言っておられた…あれから14年
フォームの改善はしていない…
腕の長さは人並み以上に短いほうなのだが
ジミー・ペイジであるがためにはストラップの長さだけは譲れない…
結果、小手先が下手っぴになってもだ。
もちろん体に無理があるとか関係ない。
ライブの本数自体はかなり減らしているので…ということは
もうその時点で今の体型になっていたのであろう。

そんな当のジミー・ペイジは2年前に
北京オリンピックのフィナーレで
次回開催のロンドンの顔として突如登場し
全世界にその雄姿が配信されたわけだが
さすがにストラップもずいぶんと短くなっていた。

で、旧システムでの慣れと現行システムでの不慣れの話だ。
このセッションが終わる来春まではPro Toolsは現状の8のまま
9への移行はそのあとにするつもりでいるが
Mac G4からMac Proへの移行
旧システムのバージョン5から現システム8への移行は
いろんな意味でとてつもないタイムトラベルであったわけだ。

現システムでの初作業であった『ASTRONOMIA NOVA』での1ヶ月間でも
確かに体調がおかしいな…と感じてはいたのだが
あの時期は身内の不幸が重なったりと何かと大きな変化があった時期とも重なり
それが体調不良の要因の1つになっていることなどわからないでいた。

サウンド自体の鮮明度の向上
出来る事自体がとてつもなく増えただけでなく
旧システムと同じことをする場合でも起こるちょっとした変化も
体は敏感にそれを吸収しているというわけだ。
若ければそれらを吸収する体も都度補正を繰り返しながら
本人が感じないでいても勝手に適合してくれているのだろう。

体全体がそんな微妙な変化で疲労している上に
アタマも偏頭痛気味である。
もうこれはミュージシャンのブログではない…笑。
まちがいない…おやじなのである。
俺だけではない。ヒロだって世冶だって歳をとってきているのだ。
あいつらはフロントマンとして見せてはいけない姿を見せないように頑張っているのだ
…ということを念頭において、しかも俺がこんなことを書いているのを話題にも出さず
知らんふうを装って、応援してあげてほしい(笑)。

そんなわけで作品は順調すぎるぐらい順調に進行している…笑。


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