月別アーカイブ / 2010年10月

ほら、このブログに愚痴を綴れば作業は進行するといった呪いがまた功を成し
しばらく停滞していた作業が一歩大きく前進した。
とはいえ自分の歩幅とそれまでの停滞ぶりを相対しての自らの解釈であり
今回の目的地を見上げればまだまだまだまだ遥か先に頂が薄らと顔を出す程度。

進む最中と進んだあとの歩みを確認する日々の連続は
傍(はた)から見れば「無駄な時間」と断罪されるが
無駄な時間を何十年も過ごして来た俺には
やはり苦しみであれど極上の時間なのだ。
それも歩を確認できた時でしか感じられないのだが。
俺のおもちゃは未だ飽きることはなく常に俺を誘惑する。

気分転換のため友人知人のブログ・HPなどをチェックしていると…
about tessが新譜を出していた。

おお、しかもアルバム一面を使った4トラックで1曲となる一大組曲。
似たようなことを考えるなぁtakuto氏。
だよね?やるべきだよね、コンセプチュアルなことをやるならそこまで。
あちらのほうが規模がデカい。
アルバムで1曲、しかもCDの規格最大容量に限りなく近い76分強のサイズ。
この辺も意識したのかな?
こちらはせいぜい15~20分程度のものと考えている。
彼らが作ったのは『狂気/The Dark Side Of The Moon』や
『海洋地形学の物語/Tales From Topographic Oceans』で
俺が今作っているのは『Permanent Waves』(アルバムではなく曲名の)や
『Cygnus X-1』なのだな…と考えると気が楽になる。

話し込んだり、意気投合したり…そんな間柄ではないが
多くを語らずともギタリスト同士で通じる何かを彼にも感じる。
俺は昔から変なクセがあって
こいつとは通じ合えるのではないか?と思える相手に対しては距離を保つ。
コミュニケーションからくる誤解を避け
分かり合えるのでは?という期待感だけで留めておく。
コミュニケーションで苦労を重ねた先にある「分かり合えた」よりも
分かり合えるのでは?で留めたほうが俺の中での価値が高い。
いや、価値が高いわけではないか…価値が希少なんだな。
初対面時のことは鮮明に覚えている。
まだKULU/KULUとして活動していた頃
俺はDROPをやっていて新宿のライブハウスにて対バンをした。
当時efilとして活動していた平岡氏の紹介であった。
中條有紀が別ユニットでお世話になったりアルバムレビューなども書いて頂いた。
この男の音楽と真摯に向き合うさまは
彼らのサウンドにそのまま映し出される。
そうそう、顔や佇(たたず)まいがちょっとフトシを想い出させる。
ドラムのTETSURO氏はしぶじゅんとdarioでも活動していて
来月3日、高円寺highにて一緒だ。
我が家では彼を大学講師と呼んでいる…こちらも佇まいがね。

ところでwipeのリハーサルスケジュールも決めて
年内のスケジュールがだいたい出揃った。
思ったよりもずいぶんタイトであることに気づいた。
やはりキヨシの口車に乗ってsphereレコーディングに余裕を持たせて正解。
来月は何年ぶりだろ?月2回のライブ。
クニに「ずげじゅーるいれずぎじゃないでずが?」と心配される。


sphereライブ情報


◆11.03(wed) 高円寺HIGH
[dario presents "DISINTEGRATION vol.3"]
open/start 18:00/18:30
adv/door 2300yen/2800yen (+1drink500yen)
※お問い合わせ、チケット予約はsphere HPにて承ります

<LIVE>
・sphere
http://www.spheresongs.com/
・dario
http://www.dario-jpn.com/
・101A
http://101A.org/
・Orange Stones(大阪)
http://www.orange-stones.com


http://www.spheresongs.com/

http://igoagainstslider.com/

http://makotogomi.net/

http://www.tetrahedron-r.com/

組曲的なものへの挑戦の道程は未だ険しい…
ということは十二分に楽しんでいるということだ。
そう簡単に完成したらお題の意味がないわけだ。
このお題にてプリプロが完成するまでレコーディングに突入しないという
10年以上前の予算だけやたらとあったメジャー的なやり方ではなく
組曲的なものとして構築しきれなくても素材としては残るであろうものたちで
通常寸法の曲へと構築し直せるという…
A案/B案があるなんて地球の存亡をかけたハリウッド・パニックものみたいだが
最近は破壊と構築を脳内で繰り返しすぎて、いささか俺がパニックだ。


気分転換もかねて週末は観劇に日生劇場へ。

お世話になってるキャラメルボックスさんや
相当前の話だがケラリーノ・サンドロヴィッチ氏のナイロン100℃など
お呼ばれやご招待などでの観劇は何回かあるが
芝居をお金を払って観にいくのははじめてでだった。

演目は『カエサル -「ローマ人の物語」より- 』。
松本幸四郎氏が演ずるガイウス・ユリウス・カエサル。
愛読している塩野七生さんの『ローマ人の物語』で描かれているカエサルだけに
世界史で習うカエサル像やシェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」のような
描かれかたではない。
同伴(何か差別的な響きのある言葉だが、もちろんそういう意味ではない)する嫁に
前夜から時代背景やら登場人物などの説明をし当日を迎えた。
嫁は『ローマ人の物語』だけではなく
WOWOWで放送されていたドラマ『ROME』も付き合わされていたのであかるいが
原作(原作という捉えられ方ではないかも知れないが)を熟知している自分から見ても
セリフが背景の説明になりがちでしかも埋め込まなければならない情報が多すぎて
『ローマ人の物語』を読んでいない方には厳しいのではないかと心配しながらも
自分的には120%楽しめた。

ルビコン以降にポンペイウスに寝返った副将ラビエヌスの下りなどは
シェイクスピアにはもちろん出てこないが
クリエンテス(被保護者:クライアントの語源)と
パトローヌス(保護者:パトロンの語源)の
ローマ社会独自の私的な庇護関係をも説明しながら
(ラビエヌスは先祖代々ポンペイウス一族の被保護者)
カエサルの追い求める理想と現実とのギャップでの苦悩を描きながら
カエサルが人生において貫いた「寛容」の意味を
改めて自身に問うきっかけにもなった。


sphereライブ情報


◆11.03(wed) 高円寺HIGH
[dario presents "DISINTEGRATION vol.3"]
open/start 18:00/18:30
adv/door 2300yen/2800yen (+1drink500yen)
※お問い合わせ、チケット予約はsphere HPにて承ります

<LIVE>
・sphere
http://www.spheresongs.com/
・dario
http://www.dario-jpn.com/
・101A
http://101A.org/
・Orange Stones(大阪)
http://www.orange-stones.com


http://www.spheresongs.com/

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答えはまだなにも出ていない。
だが答えを出さなければいけない問題を俺はずっとかかえている。

ZEPPET STOREの名付け親、アキラの家でアキラと遊ぶ夢を見た。


まあ、何度か書いてることだがつらつらと書く。

19才で一度音楽活動をやめた俺は
「おまえが音楽をやめるなんて勿体ない」という
中学時代の同級生であるアキラの口車に乗せられ
…確か、22歳ぐらいのタイミングで再び音楽活動をはじめる。
その頃アキラの家でよく聴いていた
The Smiths、The Cure、Siouxisie And The Banshees、Bauhaus
Rough Trade、Cherry Red、Creation、4ADなどの影響のもと
再び一から音楽活動をはじめた。

19才までやっていたARKというメタルバンドは「音楽でメシを食う」という目標があり
またそれが音楽活動をする上でも当たり前であったのだ。
ところが19才で一度竿を置いた以降の自分にとって音楽は
「メシを食う」手段である必要はもはやなかった。
職業として音楽家を目指し社会のご裁断をあおぐには
すべての活動がその目的に沿ってなければ当然その目標には達せられない。
悪い響きだが商品化という規格化は必要なのだ。
オルタナティブというジャンルとしての意味よりも
言葉の意味のまさに同一線上での音楽活動をはじめた俺には
その頃欧米では当たり前であり日本に於いても先駆者たちが基礎を築いてくれた
「インディーズ」という商品価値のほうがしっくりきていたのかも知れない。

後日談だが、俺がZEPPET STOREを脱退したあと
当時(19才のあの頃)に付き合っていた彼女と地元の街でばったり会った時のことだ。
俺がやっていたバンドがメジャーにいきその直後に脱退したことを
彼女は人伝いで耳にしていたのであろうか知っていて
俺のことを大層心配していた様子だった。
ケロッとしている俺を彼女は逆に変に勘ぐり
数日後、実家に連絡を取り俺の当時下北沢の住まいまで手紙をよこしてきた。
「あんなにプロになるのが夢でせっかくプロになれたのに、それを自ら放棄して、会った時もすごくスレた感じを覚え心配している」という内容だった。

19才のときに付き合っていた彼女がそれ以降の俺の音楽との付き合い方を知らずに…というエピソードだが…というぐらい俺は変わったのだろう。
優先したのは音楽でメシを食うではなく表現者としての純粋さで…などの説明は
やはり彼女には伝わらなかったのだった。
生前に売れた絵画は一枚だけであったというゴッホに比べるまでもなく
自分の作品は芸術性が高いなどの話がしたい訳ではないし
そもそも芸術などと勘違いしているつもりもないが
規格化する必要はない制作背景にいたかったことは事実だ。

彼女だけではなくこれを読んでいる多くの人にも伝わりづらい内容かも知れないが
バンドをやっている人間なら「どちらを選んだ」にしろ大抵伝わる。
当然その際(きわ)でそのチョイスのきっかけを作ったhideさんともその話をした。
鮮明に覚えている…霞町のとあるバー。

それが彼と語らった「音楽をする上での動機」の話だ。
彼は「自分を待っている人がいるから音楽をする」という言い方をした。
「眠れる獅子を起こそうとしてるのか」と言った彼が
ZEPPET STOREを世に広めるために彼の持つものすべてを尽くし…
『716』の制作であったり、アメリカツアーであったり、幕張マリンスタジアムでのLEMONedのイベントであったり、そもそもLEMONedはそれが目的であったし…
「俺も好きなことをやる」とばかりにZilchをはじめたり
彼がゼペットにインスパイアされて作ったという『Flame』という曲で
俺と同じジャガータイプのギターを弾いたり
『Flake』で初のPVを撮影しているスタジオに遊びに来て
「どう?」「当てぶりが難しい」「じゃあホントに弾けば?」とアンプを用意したり
ロスで殴りあったり…彼なりに伝えようとしたこと
そして「待っている人がいてくれる喜びは理解したが俺は俺のために音楽をやる」と
真逆のことを感じていた俺。
そして今となってはすべてが伝わっているよ…と常に胸の中で会話している。

局面局面で彼のことを思い出すのだが
アキラの家に遊びにいった夢を見た朝
先日ポストに投函されていたディストリビュータからの封書の内容を確認し
その新しい提案に戸惑いを覚えたからである…いや、むしろ当たり前なのだが。
CDがもはや売れないどころかどこのレーベルでも運営悪化の現況である今
むしろレーベル側にたって今まで無理してきて頂いたと感謝し
それでも時代が変わりきれない過渡期で
真っ只中である今だからできることを考えている。

こんな状態の業界であるからこそやれることはないのか?…と。
これはチャンスでもあるのではないか?…と。
答えはまだでない。


sphereライブ情報


◆11.03(wed) 高円寺HIGH
[dario presents "DISINTEGRATION vol.3"]
open/start 18:00/18:30
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※お問い合わせ、チケット予約はsphere HPにて承ります

<LIVE>
・sphere
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・dario
http://www.dario-jpn.com/
・101A
http://101A.org/
・Orange Stones(大阪)
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