髪の毛を茶色に染めたぐらいで、特にどこにもお出掛けしなかった。

明後日はもうずいぶん前に亡くなったおじいさんの田舎の寺へ、家族で行くことになっているので、車に弱い私は体力温存とばかりに、昼寝をむさぼっていたら、夢にお爺さんが出てきた。

自由に暮らしている感じだった。
日本家屋で、ちょっぴり乱雑に部屋がみだれていた。

実際のお爺さんは、几帳面で、綺麗に服もたたまれて、生活感のない人だった。

ただ、大酒のみだった。

73歳まで、東名高速所の出入口で、料金所で働いていた。

その前までは、田舎の区役所で仕事をしていて、達筆であった。

晩年は寺の檀家の役員をしていて、会合だといってはお酒を呑んでいたらしい。

お盆にお寺さんへ行くと、お爺さんが仲良くしてもらっていた檀家さんたちが大勢あつまってくれて、毎回賑やかなご供養になる。

あんなにお酒を呑んでいたのに、84歳まで生きたのは奇跡だと皆が口にする。

お酒を飲まなかったひい祖父さんは94歳まで生きていた。

米作り農家だったので、足腰が強く、最後の最後まで元気だったな。

昭和と平成が懐かしく感じるようになったな。

うちの親族はみんな心優しくて、しっかりものばかりだったが、私の母と兄と私から、ぐうたらなダメ人間になっちゃったねと、よく家族で言っている。

ご先祖様から引き継いだのは陽気な性格だけだとも。

私はあんまり陽気な感じではないので、今年のお盆を境に、陽気な人間になろうとおもう。