LINE BLOG終了のお知らせを受けてから、ここには世話になったし、できれば投稿終了日まで毎日何か書きたいと思っていたのだけれど、最早ネタがなくて困ったもんです。
なので、今日は最初の曲の話をしようと思います。
わじょうさんと日高屋で飯を食ってた日だ。
"m:a.tureは眞が作詞も作曲もして自分で歌っている。言うなれば眞の城だ"
"eStrialは夢時くんが作詞も作曲もして自分で歌っている。言うなれば夢時くんの城だ"
m:a.tureも中々表舞台には居られない頃で(いや今もずっとじゃんというツッコミは無しで頼む。あくまで当時を振り返っているんだ)、m:a.tureじゃなくてもm:a.tureの人としてみんなに会いに行けるツールがあったらいいなとお互い常々思っていたし、ヘタでもいい、ボロくてもいい、我々もそろそろ自分たちの城を持つべきじゃないかって話してて、それが後のjoppin:calなんですけど、バンドを始めるには曲が必要なわけで。
ガキの頃からずっとバンドマンだし、言ってしまえば作曲なんてもんは日常だったわけだけど、作詞というのは1ミリもやった事がなかった。
ボーカルも1ミリもやった事がなかった。
自分が歌詞も書いて自分が歌わなければならない前提の曲。
そういった意味で勝手もわからず、書いては消して書いては消して、最初の曲が出来上がるまではかなり時間がかかったんじゃなかったかなぁ。
当時はまだ喫煙する為に生きていたような頃で、ベランダも無い小さな部屋に住んでいたからタバコを吸う時は外に出てドアにもたれ掛かりながら、まとまらない曲作りに苦悩した分だけ何箱も何箱も青いLarkの箱を空にした。
ドアにもたれ掛かった時の正面の景色、ただ向かいのアパートが見えるだけの景色を今でも鮮明に覚えているし、思い出したら何故かいつも苦しいような悲しいような気持ちになる。
苦悩に苦悩を重ねまくってしまったら、作品にはもう奥の奥に閉まっている何かくらいしか乗らなくなってくるもんで、結果最初の曲には人生が詰まっていった。
歌詞も出来て、生まれて初めて自分で仮歌を入れて、聴いてみた時の衝撃といったら…。
歌がヘタ過ぎる………。
日高屋で"ヘタでもいい、自分たちの城を持とう!"なんてイキってたものの、ちょっとこれは訂正したいほどだ。そもそも歌がうまけりゃ最初からボーカルやってるし。
自己肯定の低さではたぶんブッチギリに他と群を抜いてる気がしてる自分としては、"やっぱ辞めよう、もしくはわじょうさんだけが歌うバンドにしよう"と本気で決意して、俺は本当に良くないからやっぱ嫌だって事を伝える為に最初の曲をわじょうさんに聴かせたんだったと思う。
そしたらわじょうさんが
"最初は誰だってそうだし城を持った者達も最初はボーカルではなかったから同じ壁を越えたのであろう。それに曲は悪くないじゃないか"
的な、当時あんだけ刺さった割りには何を言われたかほとんど覚えてないんだけど、やっぱりやらないと決意を固めた俺ですらちょっと揺らぐような事をめちゃくちゃ擁護してくれて、それなら…じゃあやってみるか…となったのを記憶してます。
長くかかって苦労したし、自分がケツを持つ曲として最初に出来た曲で、あれから7年経とうとしてるけど今でも自分にとってはWORSTであり至高であり、いつだってすぐに初心に還してくれる戒めの最初の曲となりました。
おわり