久しぶりの投稿で、急にどうした??ってなりますが、この前町田さんの論文(webで読めるもの)をいくつか読んで、なんとなく思ったことを、オチもなく書きますw

曲を作る(記譜含む):1次創作
とするとき、
曲を演奏する:2次創作
とします。作曲家のテーマや解釈が楽譜という形で現れ、演奏者は、楽譜の情報からそれを読み取って解釈し、演奏します。
存命の作曲家であればコンタクトを取ってテーマや解釈を直接聞けますが、ベートーヴェンだとそういうわけにはいきません。どう弾いたらいいか……文献や今までの数ある名演をヒントにするほかありません。ところが、ある日突然部屋の中から発掘された楽譜だったら??それを初めて弾く人は、楽譜に書いてある情報から自分なりの曲の解釈をしないといけません。

ここからはフィギュアスケートを始めとした舞踊のお話。
曲を聞き、振り付けをする:3次創作
とします。町田さんの論文では振り付けが2次創作と捉えられている部分が多かった気がしますが(曖昧記憶でごめんなさい💦是非本文を……町田さんの公式ページからも行けます←宣伝)このブログでは作曲を1次創作としているので、敢えて3次創作という言葉を使わせていただきます。
曲を聞いて、振付家はイメージをふくらませる=解釈します。次に自分の舞踊技術をもって、舞踊による表現を完成させます。

振り付けを実際に演じる:4次創作
え?創作?と思う人がほとんどだと思いますが、敢えて。振付家から教えられた振り付けを、ロボットのように完璧に、そして自分の感情を排して実演できる人はそういません。人間だもの。
つまり、実演家は振り付けを「解釈」して、舞台の上にたち、実演を行うわけです。自分の解釈を許す、という点で、一種の創作ともいえるのです。

これを踏まえて、次の実験をば……

①もしも一人の人が1次から4次まで全部やってしまったら?&創作の順序がバラバラだったら?
まず、フィギュアスケーターの皆さんは、実演が出来ることが前提です。どんなスケーターでも、リンクに立って演技する以上、それは実演です。つまり、4次創作はほぼ誰でも出来ます。
次に3次創作、振付家ですが、これもできる人は多い。程度の差はあれど、自分ないし他人に振り付けしたことがあるスケーターも少なくはないですね。
続いて2次創作:音楽の演奏、ですが、ここから話が変わってくる。演奏は、フィギュアスケートのスキルにほぼ関係ないので、完全に個人的な趣味の範囲に任せるしかないからです。でも、ピアノやギターが弾けたり、歌えたりするスケーターさんは割といますよね。
最後に1次創作:作曲……これは、相当限られる。演奏は出来ても、作曲までは……出来るスケーターさんは本当に少ないと思います。ただ、いないわけではないですよ。
1次ができれば、まぁ大抵は4次まで出来ます。
今回①の例を実践するにあたって、思い浮かぶスケーターが、二人います。
エリック・ラドフォード選手と
デニス・テン選手。(あえて選手と呼びます)
二人とも、作曲でき、演奏(歌orピアノ?)が出来、振り付け(エリックはどうかな、でもやろうと思えば出来るはず)を、一人でこなすことが出来ます。
しかし、相違点として、デニスはシングルスケーターですが、エリックは基本的にメーガンとのペアスケーターです。まぁソロで滑れないこともないですが、便宜上、エリックはペアスケーターとします。
今回は、「全部ひとりで行う」というのを前提条件にしたいので、デニスを例にとります。

もちろん、あえて、です。

ここで、実験のために、創作の順序を変えてもらいます。
振り付けを1次、作曲を2次、演奏を3次、実演を4次に。
つまり。
まず、デニスがリンクないしスタジオに向かい、自分で設定したテーマやストーリーを元に、音楽のない状態で身体表現をつくります。簡単に言えば、振り付けを先に作っちゃいます。
それをメモして、今度は音楽スタジオに行きます。機材を立ち上げ、先程作った振り付けと、テーマに合わせた音楽を作曲します。歌詞もつけよう。それから、レコーディングスタジオに移り、自分で歌います。バックバンドは考慮しないことにします。
そうして出来たプログラムを、どこかのショーで披露する。
お客さんは、きっとこう思うでしょう。
「へぇ、すごい。デニスは、自分で曲を作って、それに振りを付けて、プログラムにしたんだ!」
そんな声が飛び交うSNSを見て、デニスは優しく首を振る。インスタにはこんな一文が。
「いやいや、違うよ。振り付けから音楽を作ったんだ」

単に「振り付けから曲を作る」という作業だけなら、他のスケーターやダンサーさんでも出来そうですね(既にあるかも)。実現したらぜひ町田さんに見てもらいたいです。
それを、フィギュアスケートで、しかも、一人でやったら、どれだけすごいだろう。

出来たはず。
見たかった。

あと500年すれば、見られるかな。なんて。

気を取り直して、ここでのポイントを。一人でやるということは、テーマや解釈も一貫しています(はずです)。つまり、○次創作とは、言えないかもしれません。表現技法が異なるだけで、解釈は画一だからです。この部分は悲しい、この部分は笑顔、このメロディとこの手は希望……デニスの思うがままに作れるので、他者の解釈が入る余地はありません。すでにある作品を、他者が解釈した結果、次元数が進むのなら、このデニスの創作品は、言わば1次創作ですね。

長過ぎるので、次の実験は投稿を改めます。