月別アーカイブ / 2020年02月

続き!!

で、話が戻るけども
お祭りをテーマに歌詞を書こうと思った以上
どうやっても浮かれた楽しい歌詞にはなりようがないと思って
だけどもそこで
スタジオで浮かれまくっているメンバー達のことを思い出して
この曲はきっとどんな歌詞になっても盛り上がる曲になるだろうと
だから大丈夫だと
それで書いていった。
これは何かで言ったけど
こういう歌詞を書くときはいつも笹倉鉄平さんの絵を思い出す。
笹倉鉄平さんは俺が一番好きな画家なんだけど
特に好きなのは夜の喧騒を描いた絵で
人々の楽しそうな風景を誰もいないくらい場所から
独りぼっちで眺めているような構図が多くて
それが幼心になんだか沁みた。
そういう、笹倉鉄平さんの絵のような
楽しそうな人たちを独りぼっちで眺めているような
まるで自分はそこにいないかのような
誰にも見えていないかのような
そういう言葉選びになってしまう。
なので、スターマインは
歌詞だけ読むとなんだかとても寂しい。
とても寂しいからこそ曲が楽しいことに意味がある。
ライブで盛り上がることに意味がある。
それこそがお祭りだから。
そこにはちゃんとファンのみんなそれぞれの日々の
悲しみがあって寂しさがあって
誰しもに消えない傷がある。
それを抱えながらみんなで歌って騒いで踊って笑う。
そこまで含めての
スターマインのあの歌詞な訳です。
全部繋がってるんです。俺の中では。

Aメロの

どこからともなく
太鼓が鳴りますとんてんかん
屋台に灯が燈り
お囃子鳴りますちんからりん

のところ
徳間の新井くんが何故かとても気に入っていた。
音に乗ると非常にリズムが良くて楽しい。
けど文字で見ると何故か寂しい。
ここは言葉選びを大層悩んだ。
悩んだ末にこれ以上なくピッタリと収まった。
サビ頭からのリフからのAメロ
サビでは頭上に広がる花火を描写して
そこからの場面展開でふと見渡した周りの描写
それが二番になると

浮ついた街に
太鼓が鳴りますとんてんかん
誰もがはしゃいでいる
お囃子鳴りますちんからりん

と、祭りの熱気が増してきていて
時間が経っていることがわかる。
こういう風に曲の中で時系列を描いていくのは
割とよく使ってしまう。
インディゴとかもそうだし
きらりいろもそうだなあ。

ここの歌詞はもう
敬愛する中原中也のサーカスという詩のオマージュと言ってもいい
というか、でしかないかもしれない。

観客様はみな鰯
咽喉が鳴ります牡蠣殻と
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

という、あの有名なやつです。


レコーディングの時はもうお祭りソングってことで
やるならとことんやろう!ってんで
掛け声入れたり手拍子入れたり
やりだすとハマっちゃうので
山下君とエヘエヘ言いながら
曲の最後にドラを入れてみたり
ギターソロの前半にユニゾンで笛を入れてみたり
出来上がったのをいろんな人に聴いてもらった時に
音楽と人の金光さんに
デビュー10周年の曲がこれでいいの?
ってブツブツ言われて
いやいや、歌詞をちゃんと読んでくださいよって言ったけど
確かに俺らは大真面目でやってたけど
今改めて聴いてみると
LUNNKHEADどしたん…って思うぐらいはっちゃけている。
でもまあ、そのぐらいやったから
今こんなに盛り上がる曲になったんだ!
と、思いたい…

MVも、俺のそれでものアー写撮ってくれてたり
ライブもよく撮ってくれてるマイメンのカメラマン
オオタシンイチロウ氏にメガホンを持っていただき
本気で悪ノリしよう!!ということで
あんなMVになりました。
悟金タイツやし
いきなり一世風靡セピアだし
モノボケしよるし
ファンクラブの皆さんにエキストラで出演していただいたり
撮影も楽しかったなあ。
エキストラは応募してもらった中から抽選だったんだけど
その中で
ファンクラブ会員じゃないですけど大丈夫ですか?って
ロストインタイムの源ちゃんが
直接言うでもなく
普通に応募用のメールフォームから応募してきて
笑ったなあ。
バッチリ出演してもらいました。
小道具のカツラかぶってもらったら
まるで葉加瀬太郎さんみたいでした。
この頃源ちゃんはいろんな人のMVに出演するのにハマっていて
ロストチームからはPV男優と呼ばれていたそうです。
ギターソロも最高
山下君わざわざ衣装用意してきました。
で、T.M.Revolutionみたいに
風で髪をなびかせているんですが
その風がまさかの
悟がダンボールで必死に煽ってるっていう。
このシーンの後、悟まじでぶっ倒れてました。
さ、酸欠が…って
ライブであんなに動いてピンピンしてるやつが。

で、スターマインは前述したように
俺らのデビュー10周年記念シングル的な曲だったので
歌詞にも俺らの曲に出てきたいろんな人達が登場します。
帰り途や夕暮れのに出てくる浴衣の少女や
月と手のひらやプルケリマに出てくる親子や
サイダーに出てくる男女や
なのでMVでも10周年感を出そう!ってことで
過去のMV作品のオマージュがたくさん出てきます。
白い声、体温、プルケリマ、カナリアボックス、
夏の匂い、スモールワールド、シンドローム、閃光
衣装が残ってたのもあるし新調したのもあるけど
そこらへんも楽しんでもらえれば。
オオタくんが頑張ってかなりの再現度だと思う。
特に夏の匂いや体温のとことか。

こないだの名古屋で
ステージから見ていて
卓越した踊りの男の子がいて
周りに迷惑がかからないコンパクトな振りながら
リズムの取り方、腕の振り具合
悦に入った表情
すべてが完璧で思わず見とれてしまった。
ライブ後、物販でその子とお話した時
あれ?別人?と思うくらいシャンとしてた。
音楽ってすごいなー

ブログ書いたら長すぎて一度にあげられなかったので二回に分けます。。


スターマインは
最初にデモを作った時は
至極まっとうな曲だった。
どっちかというと、ガラス玉とか濃藍とか
メロディが綺麗で疾走感があるけどセンチメンタルな
これぞLUNKHEADの王道みたいないい曲ができた!
と俺は思っていた。
今久々にオリジナル音源を聴いてみて
どうしてこうなった?と改めて愕然としている。

自信満々でデモをメンバーに送りつけ
そして後日、意気揚々とリハーサルスタジオに向かった。
桜井さんは毎回、どうにかして曲をいじれないかな?
という節があって
それが小さな反逆みたいに物凄く良くなる時もあるし
きょ…曲を殺す気かー!!
みたいな時もある。
(四分の八拍子の曲をハチロクでやりだそうとしたり
いや、ムリっす。それ歌えねっす。みたいな)
ドラムって曲の骨格だから
悟がトゥルペトゥルペしまくっても
実はそんなに曲の印象って変わらないけど
ドラムが変わるとまるっきり違う曲になっちゃう。
でも俺もひっくり返る前提でデモを作ってるし
4人で想像を超えた先のものを生みたいと思っているので
そうやって色々アイデアを出してくれるのは
本当にありがたいし嬉しい。
それがないと4人でやる意味ないから。
でもね
この曲でいきなり
テーンケッテッケテーンケッテッケ
って叩き出した時には
え、まじで?
って思いましたよ。
そういう曲じゃないんだけど…と。
なんたってこっちのイメージはガラス玉とか濃藍なのだ。
そしたらそこに山下君が
テンテレテンテンテンテレテンテン
と便乗し始めた。
なんなら悟までそこに合わせ始めた。
気づいたらスタジオ内はお祭り騒ぎだった。
誰もがはしゃいで
お祭りビートを叩き出している。
それを俺は呆然と眺めていた。
そして思った。
「ああ、これはもう、戻れないんだな」
そうやってスターマインはできていった。
Bメロだけは元のまんまというか
お祭り感は鳴りを潜めてる。
それがちょうどよくて
ほっと一息というか
カレーの付け合わせのらっきょう的な。
多分コード進行のアンニュイな感じでそうなったんだけど
さすがにここはテーンケッテッケじゃないなーと。
ここのコード進行とメロディがとても気に入っていて
ちょっと凝ってるんだけど
DM7→C#m7→Bm7→C#→E#dim→F#m7→Em7
DM7→C#m7→F#m→E→C#sus4→C#
ていう感じ。
当時限定シングルで出した時にコード譜もつけたんだけど
Bメロのコード進行が耳コピできなくて目から鱗でした
ってリプをもらったんだけど
前半の後半
Bm7→C#→E#dim→F#m7→Em7
のところがめまぐるしくコードが変わってて
最後のEm7がわかりづらいのかな?
ちょっと変則的だから
でもこのEm7がキモなんだな。
他全体がテーンケテッケになったことで
逆にこのBメロがハッと我に返るハイライトになったので
とても良かった。

で、歌詞は結構悩んだ気がするけれども
結果的に曲のお祭り感に助けられてしまった。
お祭りってものに対して小さい時から
いつもどこか物寂しさや物悲しさを感じていた。
なんていうんだろ?
お祭りって
重たく暗い日々の悲しさや辛さ
理不尽だとか暴力だとか
虚しかったり苦しかったり
そういうものを今だけは笑い飛ばしてやろうぜ!
そして今日を糧に明日からまた1年間頑張って生きていこうぜ!
みたいな
そういう人々の祈りとか願いが
幾千年前から受け継がれてきた人々の思いが
あの夢を見ているようなふわふわした非日常の空間の
喧騒や笑顔や賑わいの中にはあるように見えて
それがいつも切なくていつもなんだか胸がぎゅっとなった。
だからお祭りをテーマに言葉を紡ぐと
どうしてもそういう言葉になってしまう。
帰り途とか夕暮れのとか。あと海月もか。
スターマインは毎年7月の終わりに行われる
国領川の花火大会を思い出しながら書いたけど
やっぱり花火大会も同じような気持ちになる。
花火って余計にね、儚いから。
余計にそういう気持ちになるのかもなあ。
だから、ジャケットは国領川をイメージして描いた。
浴衣の少女、めっちゃ難しい。
あのスターマインも満天の星空も全部手描きです。
大変だった~。
白い紙に黒いペンでひたすら点描していって
スキャンして反転させて黒を紺色に変えてるだけだけど。
表ジャケはスターマインで
裏ジャケは最後サビの振り向いた空には星の海
って歌詞を表現してます。
ジャケットもめちゃくちゃ頑張って描いたんだよ~!!
浴衣の模様とかも大変だったんだ~!!

続く〜!!

ある日、街中を歩いていて
どこかのスポーツジムの軒先に置かれていた大型テレビで
そのお店のPR映像が流れていて
そのBGMの曲(インスト)がなんかかっこよくて
こういう全員で同じリフ弾く曲なかったな~と思って
で、家に帰ってこんなんだったけかな?あれ?違うな?
と思いながらギター弾いてたらできたのが懺悔室のリフなのだった。
そこからイメージを広げていって
こういう展開にしたいな~というイメージありきでサビを作った。
リフ~AメロはEmで
サビはメジャーCなので
これは属調と呼ばれる転調かな?
サビからリフに戻る転調の感じが
なんかワルい感じがして好き。

僕たちには時間がないのブログで書いたけど
懺悔室は最後のレコーディングで録る3曲のうちのひとつで
当然、アレンジを詰める時間が少なかった。
けども、こういう曲なのでデモの時点で構成がガチッとできていたこと
デモのアレンジがしっかりしてたこと
その上でバンドアレンジする自由度が高かったこと
(Aメロとかみんなアドリブ)
などなどが功を奏したのか
ほとんど行き詰まることなくススッとアレンジが固まった。
ぐるぐるの前例があったので
音源では俺もギターをそれなりに弾いてるけど
これはライブでは俺はハンドマイクになるのだろうな…
と思いながら弾いていた。
という話を直球デスク石川に話すと
これはもう小高はハンドマイク以外ないっしょ
と、当然のように言われた。
ですよね。

リフは今ライブだと壮は6弦一本で弾いてるみたいだけど
俺が考えた状態だと6弦と5弦を使って弾いていて
俺が考えた通りにまず弾いてもらってたんだけど
壮は最初、弾かない弦は他の指でミュートして複弦をかき鳴らし
結果1音だけ音が出るというアベフトシスタイル(俺がそう呼んでるだけ)で弾いてて
アベフトシスタイルだと単音でもミュートした弦も鳴るので音が太くなって
男らしい音色になる。
実際俺も自分のパートで単音を弾く時はアベフトシスタイルが多い。
でも懺悔室の壮パートの場合、めちゃくちゃ音が歪んでて
アベフトシスタイルだとミュートした弦もボッと鳴りすぎてしまい音が濁るので
複弦で弾かず1音1音丁寧にその弦だけ弾く感じでオナシャス!
と頼んだ。
日本中のLUNKHEAD弾いてみた勢のみんな
ここ、テスト出るからな。
ちなみに壮はリアピックアップで弾いてて
音像の差を出すために俺はセンターピックアップで弾いている。
これもよく聴くとわかると思う。
最初壮だけの時はリア特有のブリッとした音だけど
バンドインで俺のギターが混ざるとジャズマスターのセンター特有のジャリっとした感じが足されてグッとレンジが広がって聴こえる。

この曲もやっぱリズム隊がすごい。
2:27あたりから2:49あたりまで
20秒以上桜井さんずっと16分で叩きっぱなしなんだよな…
よくやるなあ。
疲れないのかな?
アウトロのリズムが変わるところで悟がフィルター踏むのも好き。
あの悪さがすごいかっこいい。
え!これ何やってんの?めちゃかっこいいじゃん!と言ったら
どうもエフェクターをかましてるだけみたい。
でもすごい、大正解だと思う。

間奏のコード進行とか、結構凝ったと思うんだけど
もう随分この曲のギター弾いてないので忘れてしまった。
ちょっと検証してくる



…今検証してみたところ
どうもコードとかじゃなく
Eの7thスケールでフレーズを弾いてるだけのようです。
音源だと俺と壮でハモリになってるんだけど
ライブだとどうしてんだろう?
7thスケールとはなんぞや?
メジャースケールと俗に言われる
例としてハ長調のドレミファソラシドだと
まあいわゆる明るい感じの普通のスケールです。
世の中のだいたいの曲はこのメジャースケールで出来てます。
このメジャースケールの長7度のシだけが短7度のシ♭になったものが7thスケールです。
ドレミファソラシ♭ド
これが長3度のミまで短3度のミ♭になってしまうと
今度はこれはマイナースケールと呼ばれるスケールになってしまいます。
ドレミ♭ファソラシ♭ド
弾いてみると暗い響きがよくわかると思います。
ここから
ド、ミ♭、ファ、ソ、シ♭、ド
だけを抜くと
1オクターブが5(ペンタ)音で構成される
ペンタトニックというスケールになります。
いわゆるロックの王道スケールなので
適当に弾いてるだけでなんかロックっぽく聴こえます。
7thスケールの強みは
このペンタトニックとメジャースケールの美味しいところを掛け合わせた響きにある、と思ってます。俺は。
メジャーかマイナーかを決定づけるのは
3度が長か短か。ミかミ♭かなので
7度が長か短かは実はあまり関係ない。
で、7度が短だと急にそこだけロックっぽくなる。
なので7thスケールでフレーズを弾くと
ドレミファソラまで普通にメジャーのキャッチーな響なのにシ♭ドで急に男らしくなる
まさにペンタトニックとメジャースケールの良いとこどり。
懺悔室の間奏でいうと
キーはEなので
ミファソ#ラシド#レミになります。
壮のフレーズは前半
ミ〜ソ#〜ラ〜シ〜
と普通にEメジャースケールの範囲です。
それまでのEのペンタトニックでゴリゴリ弾いてたところから一転
とても明るく開けた感じになってるのがわかるかと思います。
そこから後半
ソ#〜ラ〜レ〜ミ〜
ここのレが短7度
急に男らしい壮大な響に変わるのが伝わるでしょうか。
悟は多分Eのペンタを基準にトゥルペトゥルペしてるんだと思います。
桜井さんはひたすらズドドズドドズドドドと重機のようでした。

ここでベースまで7thスケールに付き合わず
ベースはペンタトニックでロックなままで
その上でギターが7thにいく方が
音像にハデさが出たり
その逆もあって
演奏はメジャースケールなのにギターソロだけマイナーにいったりとか
結局耳で聴いて気持ちいいかどうかなので
正解が無限にあるのが音楽の面白いとこです。
後で、なぜそれが心地よく聴こえるのか
その理屈を検証していくのも楽しいけど。

歌詞は
レコーディングに向けて3曲書かなきゃいけなかったうちの
最後にとっておいて
僕たちには時間がない、玄関を書いた後で
デザートをいただくような気持ちで書いた。
僕たちには時間がないも玄関も
真面目な曲なので割と神経を使う。
その最後にオンドリャァァアアア!!
みたいな感じで書いたので
ほんとに30分ぐらいで書けたと思う。
読んでもらった通りなので
敢えて説明することもあんまないかな。

ただこういう曲は歌録りが難しくて
何回も歌っても絶対良くならないので
ファーストテイクにかかっている。
サビは何回か歌ったし、なんならダブってるけども
Aメロのポエトリーリーディング(と呼べるのか?あれ)との差を出したくて
サビを敢えてダブらせた。
(教会にある懺悔室の設定なので一応サビは牧師さん?神父さん?的な)
レコーディングのブースでこのノリで歌うのは
相当自分を高めていかなきゃで
しかも一発勝負なので疲れる。

最後のサビの前のピーーーのところ
当時いろいろ
こう言ってるんですか??
と聞かれたりした。
い(ピーーーーー)たーい!
って聞こえるので
いっそ死んでしまいたーい!
って言ってるんですか?とか。

ちょっとこれは本当に誰にも言ってないかもしれない。
取材とかでも。
本当にあの時コンソールにいたエンジニアのクワマンとメンバーしか知らないかもしれないし
なんならメンバーはきっともう何言ったかも覚えてないだろう。
そのくらいしょうもないことを言った。
クワマンだけは爆笑していた。
そしてそれをこれからも公表することはないだろう。

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