月別アーカイブ / 2019年11月

龍がLUNKHEADを正式に脱退して
今の四人で最初に作ったのが何も怖くなどなかっただった。
(通称なにもこ)

なにもこは、もうなんていうか
完全にその時の俺らだよね。。
特にサビの歌詞は。

割と、それまであったようで
なかったようなサウンドメイクで
ゴリゴリのバッチバチに攻めている。

あと、多分それまでのLUNKHEADで一番テンポが早い。

あの時の俺らはやっぱり焦りと不安があった。
まあ、高校からの同級生で10年続けてきたバンドが
メンバー変わるんだからそりゃそうだろう。
龍はとにかくファンの信頼が厚かったから
龍がやめることになって
続けることを選んだ俺らが叩かれたりもした。
あの四人じゃないならLUNKHEADを名乗らないでほしい、とすら言われた。
いっそ解散するか、という話も当然のように出た。
動員も半分になった。
それでも俺らは続けることを選んだ。

なにもこは
そんな俺らの
不安も迷いも蹴散らしてしまえるような曲にしたかった。
そして俺ら自身を鼓舞して勇気づけるような曲に自然となった。

心から震えるような喜びが待っている目の前の暗闇

そんなものがあるのか。
でもそう信じて飛び込むしか
前に進む道はないじゃないか。

変な話だけど
桜井さんはきっと随分責任を感じてたと思う。
なんの責任か分からんけども
そんなものないけども。

一緒にやるって言ってくれて本当に良かった。
あの時桜井さんがもし
いや、そういうんじゃないんで
って言ってたら俺らどうなってたのだろうか。

そういう俺らの心情もあってか
とにかく塊感がすごい。
うおぉぉりゃぁぁああああ!!!!
ってこう、全員がものすごい熱量で攻めてくるように聴こえる。
始まりからしてパッションのハジケ方がヤヴァい。
これは、今録り直したらこの感じにはならないんだろうな。。

なんだろうな、だからあんまり楽しそうな感じには聴こえないんだよな。
必死すぎるというか。

曲としてはかなりシンプルな作りで
あんまり特筆することがないんだけど
イントロのリフがね
デモを作る時に、これ!っていうリフがない時は
一応、なんか適当に山下パートにフレーズを入れて送るんだけど
なにもこは結局山下君、デモで俺が適当に弾いたフレーズをほぼそのまま弾いてて
(全く一緒じゃなくちょっと変えて、俺ちゃんと考えたよ!風な雰囲気を出してくる時、ある)
それ、俺が適当に弾いたやつだからさ、と言うと
いろいろ考えたけど
やっぱ元のがいいのよ…元のが…
と言うのである。
なにもこに関しては
フレーズもなにも、メロディとして成立してすらいないようなラインで
このやろう、とその時は思ったけど
だんだん馴染んできちゃって結局これがベストなんじゃないか、と
俺も思うようになってしまった。

タイトルは
どこか地方からの帰りに
なぜか全員じゃなくて
俺とボビーと壮かな?
あれ新潟の帰りかな?
俺と壮の二人でアコースティック編成でイベントに呼ばれて
新潟にエモい二人組の女の子のファンがいて
その二人がイベントやるって言って
呼んでくれたんだけど
あの時、マイヘアとかも出てたんだよな。
マイヘアイズバッドってバンド名なのに
オシャレで全然バッドじゃないじゃん…と思った記憶。

その帰り道にいろいろ案を出し合って
ああでもないこうでもないと話し合った。
何も怖くなどなかった、ってタイトルだけど
歌詞はその後に
嘘だ、本当は怖かった
って続くのが、俺らっぽいなあと思う。
答え合わせっていうか。
怖いんかい!ていう。
そりゃま、怖いよ。
嘘だ、がいいのよね。嘘だ、生々しくて気にいっている。
嘘かい!ていう。

ライブでも結構勝負どころで演奏する曲だと思う。
曲を作った時のパッションが乗り移って
エモくなりすぎるきらいがあるので
ライブ終盤でしかできない感ある。

あと、最後の最後、終わり方のナンバーガール臭がすごい。

[vivo]は桜井さんがドラムになって初めて一緒に作るアルバムだったので
とにかく「舐められたくない」という思いがあった。
メンバーが変わって劣化したね~なんて絶対言わせない
みたいな気負いがあった。
その一方で
俺は子供が生まれて親父になって
世界の見え方がまるで変わってしまって
[vivo]を作っている時は特に
虐待やネグレクトのニュースが毎日ワイドショーを席巻していて
世に訴えたい、というよりもう吠え散らかしたいような
ドロドロとしたタールのような憎悪で漲っていた。
歌詞、曲、演奏、ありとあらゆる意味で
LUNKHEAD史上最も攻めていて尖ったアルバムだと思う。
これから先、どういうことを歌っていけばいいのかな?
みたいなことを20代は思っていたけど
この思いをぶちまけるのはこれっきりだろうな、と
[vivo]を作っている時は思っていた。
その先のことはわからないけど
それでも今俺から生まれるものはこれ以外ないから仕方がないな
と思っていた。

狂った朝は、ほとんど音源のイメージでデモができて
リズム隊はそこからすんげーめちゃくちゃやってますが
山下君はデモで俺が適当に弾いて入れた
スケールアウトしたフレーズにピンときたらしく
それを活かしてきた。
曲としてはとても清涼感があって
爽やかな曲だと思う。
構成としてもとてもシンプルで
敢えて凝ったところを挙げるなら
サビのコード進行が
Cadd9→D→Em→D→Cadd9→D→Em→D→
Cadd9→D→Em→D→Cadd9→D
なんだけど
最後サビの折り返しからはそのままCadd9→Dからスリップして
Em→D→Cadd9→D→Em→D→Cadd9→D
になっている。
だから
ずっと
Cadd9→D→Em→D→Cadd9→D→Em→D
の繰り返しなんだけど途中から頭が
Em→D→Cadd9にすり替わることで
より最後サビのヒリヒリ感が増してくる。

いつも歌詞が書けたらまずメンバーに見せるんだけど
[vivo]の曲に関しては
ほとんど最後までメンバーに見せなかった。
自分の中での歌詞のモードと
バンドのモードがだいぶ違ったので
俺のモードに引っ張られたくなかった。
こんな歌詞見せられたらどんよりしちゃうじゃない。
LUNKHEADのモードとしてはそこじゃないと思って
イケイケで行きたいと思って
だから敢えて歌詞を見せなかった。
(1サビ後のインターの部分、1:38あたりのベースの
トゥットゥットゥルットゥ~!!ってところ
歌詞の内容に比べて、余りに、オレ!悩み何もないっス!!ぐらいの
ゴキゲンなフレーズすぎて、壮がレコーディングの時に
これ浮かれすぎでしょ笑って爆笑していた。)

頭のピアノは俺の打ち込みです。
幼稚園の頃エレクトーンを習っていたのと
家で父親がいつもクラシックを聴いていたのと
姉がずっとピアノを習っていて
その練習を聴いていたのが相まってか
ろくに弾けないけど、音は頭の中で浮かぶのです。


神戸で子供が親にほったらかされて餓死した事件で
心がもう数え切れないほど千切れてミンチみたいになって
ずっと泣いていた。

そうしてしまった母親の気持ちが1ミリもわからない
ということはない。
親なんてみんな大なり小なり
ギリギリで子育てやってるんだから。
こいつさえいなければ、と思ったことが
一瞬足りともなかったか、と言われたら
言葉に詰まる。
だからこそ許せなかった。
わかってしまった自分も許せなかった。
許せなくて許せなくて歌詞にしてしまった。

それでも子供は大人を信じている。
子供にとって、親がこの世界のすべてだから。

トットで紹介した
トットちゃんとトットちゃんたちの中に出てくる言葉で
「子供は、大人を信じたまま黙って死んでいくんです」
という言葉が頭をよぎった。

どんな気持ちで生きたんだろう。
どんな気持ちで死んだのだろう。
最後に何を思ったのだろう。
何も考える気力すらなかったのだろうか。
それでも母親を信じていたのだろうか。
この世のすべてを呪っていたのだろうか。
幸せだった思い出をせめて抱きしめながら
目を閉じたのだろうか。

何をどんな風に考えても
本当に本当に地獄でしかない。

合田なんです!

ALL TIME SUPER TOUR4本目、札幌COLONY終了!
来てくれたみんな、本当にありがとう!
北海道、札幌はとにかくあたたかいので心からただいま!って言えるとこ。
ほんとに大好き。
たまらなく好き。
北海道って大きいからすごく遠いところから来てくれた人も大勢いたと思う。
感謝しかないです。
LOVE。
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当日のセットリストはこんな感じ。

1.白い声
2.プリズム
3.体温
4.ENTRANCE
5.果てしなく白に近づきたい青
6.ハイライト
7.素晴らしい世界
8.決戦前夜
9.シンドローム
10.三月
11.プルケリマ
12.夏の匂い
13.桜日和
14.ラブ・ソング
15.No.6
16.スターマイン
17.ユキシズク
18.アウトマイヘッド
19.はじまれ
20.スモールワールド
EN1.アス
EN2.シューゲイザー
EN3.カナリアボックス

No.6のときの、そんな曲、あるんすねっ的な雰囲気がたまらなかったよ(笑)。
ベストツアーだからいろんな曲をやってあげたいと思ってる。
とてもいいライブだったと思う。
イベンターのWESS佐々木さんが、わざわざ桜井さんバースデー用のケーキまで用意してくれてたりもう愛しかなかった。
そういう意味でもならではのライブだったと思う。
終わったあとは音楽処の石川さんとWESS佐々木さんとジンギスカンへ。
基本的に打ち上げしない我々なんだけど、札幌は別。
しかも20周年ということでWESS佐々木さんにごちそうになってしまった。。
ファンのみんなはもちろん、全国各地のイベンターさんにもお世話になりっぱなしで。
各地担当イベンターさんてたくさんいるんだけど、みなさんデビュー前からの付き合いの方ばかりで。
それくらいの年月が経つと社内でもうそれは偉い立ち位置になる。
ほんとは我々みたいな小さいライブハウスではなくて、ホール公演についたりするのが当たり前。
なのにわざわざうちのために時間を作ってくれる。
本当に、心から、恩返しがしたいと思う。
自分たちの力のなさに情けなくなるときもある。
そういうのもあって辞めるわけにはいかない、と、思う。
まだツアーは16本残ってる。
まだそんなにあるんだって感じだけどね(笑)。
今週は11/30(土)西川口Hearts、12/1(日)福島アウトライン。
チケットはまだ買えるので是非遊びに来てほしい!

ローチケ
イープラス
ちなみに初日Shibuya O-Crestの振替公演(1/31)のチケット再販も始まったのでそちらもよろしくね!
ローチケのみなんだけど、1/25水戸ライトハウスの下に購入ページがあるからお間違いなく!あと数枚です!

あと16本、全力でやるのでどうか多くの方に遊びに来てほしい。
ツアーファイナル3/12 Shibuya O-EAST以降はまだなにも見えてないけど、ここまで繋いでもらったので歩んでいきたいと思ってます。
とにかく、このツアーを笑顔で終えたい。
それだけです。

LUNKHEADに幸あれ!

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