月別アーカイブ / 2019年05月

FORCEを制作するにあたって
話し合ったコンセプトが
「1st アルバムをもう一回作ろう!」
ということだった。
月と手のひらは割と全体的にメロウで渋く
LUNKHEADはポップで明るいアルバムだったので
そういう縛りのない
地図みたいなごちゃごちゃしてて
よくわかんないけどなんか滾っている
そんなアルバム作ろう!と。
そしてレコーディングが進んでいく中で
そしたらやっぱまた地図の「音」みたいな
オープニングSEが欲しいよねという話になり
どうしよう、あれをもう一回やろうか
とか、いろいろ意見が出た中で
「音を逆再生してみたらどうだろう?
1stに戻っていくって意味も込めて」
というアイデアが浮かんだ。
読みも音をひっくり返してもOTOだから面白いし。
という流れで、エンジニアの佐藤さんがその場ですぐに処理してくれた。
で、いざみんなで聴いてみると
お、おおお…なんかかっこいいじゃん…
これはイケるんじゃないか?という空気になり
ちなみに地図の「音」は
龍のセイッ!(SEY!)という掛け声で始まる。
それを俺ら気にしてなかった。
それももちろん逆再生される。
ひっくり返した音をそのまま聴いてたら

ショバッショバババァァアアアンダ!イエスッ!!

俺らみんな爆笑しちゃって
これはもう決まりだな!!ということで満場一致でOTOが生まれた。
だからロジックとかプロツールスとかDAWソフトを持ってる人がいたら
OTOをひっくり返して聴くと音になるから
ぜひやってみてほしい。

やさぐれ、と読みます。
当て字です。ゆうぐれではありません。
字面だとめちゃくちゃ優しい感じがするのに
やさぐれ。
ちょっとキラキラネームかな〜
頭のコードバッキングから作って
あっという間に曲ができてしまった。
頭のコードバッキング、これも
ナンバーガールのI don't know臭するな…

ギターソロ前の山下君以外の3人が一小節ずつソロっていうほどでもないところ
俺と悟はハーモニクス奏法というやつをやっている。
ギターの弦が振動する時
音の波形のように弦自身も波波に揺れていて
その山でも谷でもないところをミュートしながらピッキングし、ピッキングと同時に左手のミュートしてる指を離すと
原音だけがミュートされ
ハーモニクス音(倍音)だけがなる。
そのポイントが
5、7、12フレットで(厳密にはもっとある)
すごい人だとこのハーモニクス音だけでフレーズ弾いちゃったりする(ロストのみっちゃんとか)
ディストーションで歪ませてると結構ハーモニクス音出やすいんだけど(指を離すのが早いと原音が鳴ってしまうし、遅いと倍音もミュートされてしまって音が小さくなる。けど、ディストーションで歪ませてるとコンプレッサー効果でゲインが底上げされるので小さな倍音も大きく聴かせられるというわけです)それでフレーズ弾くとなると
とっても難しいし
使えるフレットと音数が限られてくるので頭がこんがらがってくる。
で、優暮は、単に複弦でポローンとハーモニクス音を一発出しているだけなので
ぶっちゃけ誰でもできる。
ギター弾けない人でもできる。
けど
ジャジャジャジャジャジャジャジャ!
ポローン…
と、激しいところから2拍でポツネンとした綺麗なハーモニクス音を出すのはちょっとせわしなくてめんどくさい。
なので間奏が近づくとちょっと緊張する。

間奏あけの
それでも目に映ってる人々みんな誰もが
のところ
ライブ中、ほんとは目に映ってるみんなを見渡しながら歌いたいんだけど
あそこ、ハーフミュートのダウンピッキングで俺バッキング弾いてるので
なかなか見渡せないのよね…
山下君に弾いてもらえたらいいけど
山下君も直前まで鬼のギターソロ弾いてるから無理なのよね…

歌詞は
なんか別の曲の歌詞を書いてて
3時間机に向かってても1文字も書けなくて
俺はクソや…この世でもっとも価値のない人間や…とやさぐれてしまって
そして30分で書けてしまった。
行き詰まってたほうの曲の歌詞がその後どうなったか…覚えてないけどまあそのうち書けたんだろうな。
歌詞を書くのは本当に孤独でしんどい作業だけど(俺は)
たまにこういうボーナス的な曲ができる。
だけどきらりいろのカップリングにしてしまったせいで当時認知度が低く
ライブでやってもそんなに盛り上がらないので
あんまりライブでやらなくなり
ボビーのお決まりの
なんでこの曲をカップリングにしてしまったんだー!!
が出た。
だけどREACTで再録されたことで
結構認知されて盛り上がるようになった。
ボビーが優暮入れて欲しいって言ってたんだよな確か。
優暮好きすぎる人がたまにいるので
割と未だにライブでやってる。
あと、意外に
桜井さんが優暮好きなんだよなー。

桜日和をリリースしたぐらいに
アーティスト担当が代わった。
姉帯さんは結構前から世話になった人が立ち上げた会社から、誘われてたのだけど
俺らのことが気がかりで迷っていたそう。
でも変をしているツアーのAXのライブを見て
もう俺がいなくても大丈夫だ、と決心して
ビクターを退職した。
新しい担当の菊地さんは
ものすごく優しい穏やかな人なんだけど
学生時代アメフトをやっていたこともあり
いったん火がつくとどこまでも熱い男だった。
ある日の選曲会議で
曲だしレコーディングで録ったネタをみんなで聴きながら次のシングルどうしよう?と話していた時
菊地さんはほとんどボツになりかけていたきらりいろの原型を聴いて
「ぜっっったい、これしかないっすね」
と、ものすごいドヤ顔で言ってきた。
これ以外ありえないと。
そこまで言うなら、と
スタジオに入ってアレンジを詰めていったら
結構雰囲気変わっちゃって
なんかかわいい感じになってしまった。
キャッチーなリフ…キャッチーなリフ…
ていうのを毎日4人で話し合って考えていたな…
歌詞も、これはほんとにもう2度とこういうのはごめんだと思ったけど
毎日スタジオの後にボビーも含めて永福町のファミレスで
どんな言葉がキャッチーかをみんなで議論して
か行がキャッチーじゃないか?とか
いや、ら行がキャッチーだと思うとか
キャッチーな歌詞書いてこいとか
なんなんそれ、と思った。
屈辱的でしたなあ。
そんで、か行…ら行…
か…ら…
か…き…く…ら…り…る…
き…ら…き…ら…り…
みたいな感じでサビの歌詞を書いたのでした。
メンバーもボビーもみんな
おお!めっちゃええやん!!
と褒めてくれたけど全然嬉しくなかった。
むしろ腹立たしかった。
そういう期待にバッチリ応えてしまう自分にもムカついた。
かといってきらりいろの歌詞が気に入ってないわけではなく
ちゃんとそこには自分なりの魂を込められたので
そこは一矢報いた感がある。
これは新居浜の滝の宮公園の池のそばにあるベンチを思い出しながら歌詞を書いたんだよな〜。
滝の宮公園の池のベンチから西陽見えないんだけど。

そんで、2007年春、新居浜市民文化センター中ホールで凱旋ワンマンをやったんだけど
そこのライブできらりいろのMVを撮ることになった。
監督は夏の匂いに続き下山天さん。
天さんはライブ中、客席の中に大杉漣さんばりのオーラを放っている男性を発見し、思わずその男性を撮り続けてしまったという。
そしてライブが終わり
打ち上げ会場に向かうと
さっき撮り続けていた男性が打ち上げを仕切っているではないか。
そう、山下忠その人である。
その男性が山下君の親父だとまったく知らずに
そのオーラについ撮り続けてしまったのだと。
そんな忠の画は実際のMVにも盛大に使用されている。
というか、むしろ山下君より多く映ってる。
それどころか、スポット(15秒バージョン)など
俺のリップ以外は忠しか映ってない。
MVが完成して、みんなで一緒に見た時
微妙な空気が流れて
みんなが気の毒そうに山下君を見た。
山下君も微妙な顔をしていた。

でも、よく探すと悟のお母さんも一瞬映っている。

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