お題で一筆.jpg



第一回「徒然草」

鎌倉時代の随筆(1)。二巻。作者は兼好法師(2)。出家前の1310年(延慶3)頃から31年(元弘1)にかけて断続的に書いたものか。
「つれづれなるままに」と筆を起こす序段のほか、種々の思索的随筆や見聞など243段より成る。名文の誉れ高く、枕草子と共にわが国随筆文学の双璧。


(1)随筆とは:心に浮かんだ事、見聞きした事などを筆にまかせて書いた文章。そういう文体の作品。
(2)兼好法師とは:吉田兼好は、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての官人(3)・遁世者(4)・歌人・随筆家。本名は卜部兼好。
(3)官人とは:役人
(4)遁世者とは:俗世を逃れて仏門に入った人、世捨て人



学生のときに国語の授業で習ったものだが、いつだったかがあまり思い出せない。あれは小学生だったかなぁ…。
たしか、「つれづれなるままに」に続く序文を暗唱させられた記憶がある。そういうテストがあった。
一人ずつ授業中に黒板の前に出ていって暗唱するテスト。今思えばなかなか勇気がいるテストだった。
『つれづれなるままに、日暮らし、硯にむかひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。』
たしかこの一文。懐かしい。
その頃は清少納言の枕草子の暗唱のテストもあった。で、だいたいそういうときに先陣を切るのが私の役目でした。クラスのスターとして最初にやらなきゃならない空気だった。
小学生といえば私の人生のピークと言っても過言ではない時期ですね。
勉強もできたし、スポーツもできた(バスケ部でスタメン)、人生で一番モテたのもその時期ですね。
別に「なんでも思い通りになる、この世は楽勝だな」って思ってたわけではないけど、この文章を書いている今よりは確実に調子にノっていた。というか、自信があった。自分に。やったことが報われてる感覚があったというのが正しいかな。
それがいつの間にかなくなっていってね…w

その話はいいや。
暗唱させられたせいなのか何なのか、この文章だけはすごく鮮明に覚えてた。何か心に引っかかる部分があったということでしょう。
現代語訳(口語訳)を載せると
『することもなく手持ちぶさたなのにまかせて、一日中、硯に向かって、心に浮かんでは消えていくとりとめもないことを、あてもなく書きつけていると、(思わず熱中して)異常なほど、狂ったような気持ちになるものだ。』
ということらしい。
今回から始まった「お題で一筆」の最初のテーマに相応しいなと。広辞苑からランダムで選んだ単語で文章を書いてみるという企画。それこそつれづれなるままに書いていこうじゃないかと。
普段の生活の中で考えないような事を考えて文章を書きたいという想いから始まっているこの連載。現代版徒然草と言ってもいいんじゃないでしょうか。
そもそも私が書いている歌詞だってそうです。心に浮かんでは消えていく想いを消えないうちににガッと捕まえて、それを乱暴にも歌にしようってことですから。
心に何か浮かんでくる事が大事なんです。歌になるかどうかは私の捕まえ方次第なんです。
この企画を通して、心に浮かんだものを上手に捕まえて、上手に文章にできる力を養っていきたいと思います。
ということで、第一回はこの辺で。




1501641245004.jpg