月別アーカイブ / 2020年05月
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東野圭吾氏の著書
「赤い指」
加賀恭一郎 シリーズです。

前原昭男は普通の会社員。
妻と母の仲は険悪。最近は母に認知症の症状も出ていた。
中学生の一人息子は妻が甘やかして育てたせいで、無責任ですぐキレる。育児に無関心だった昭男には文句をいう資格は無かったが……。
ある日、職場に妻からの電話。とにかくすぐに帰ってこいと言われ帰宅すると、庭に少女の死体があった。
どうやら、息子が殺したようだった。
警察に知らせようという昭男に対し、妻は
「あのこの将来がどうなってもいいのか?息子がかわいそうだと思わないのか?なんとか隠してやるのが親だろう❗️」
到底納得できる話ではなかったが、妻に泣いて頼まれた昭男は死体を隠そうと奮闘する。
自分の犯した事から目をそらし、親に始末をさせ平然としている息子。なんなら全てを親のせいにしてしまう息子に強い憤りを感じた。
翌日、少女の遺体発見から警察は動きだし、昭男の家にも加賀という刑事がやって来た。
隠しきれそうもないと思ったとき、昭男がとった行動とは?
加賀の刑事の目は何を見ているのか?

とても残酷な親子の物語です。