先日、鶯谷のキネマ倶楽部にてワンマンライブを行いました。(後日配信ライブあるよ)

 

コロナ禍だったので、ファンクラブ限定で、普段の6分の1くらいの人数で開催。

 
個人的にも思い入れのある会場で、しかもフルバンド編成でしたので随分と気合が入っていました。

 

数ヶ月前から準備に取り掛かり、セットリストを決め、演出や装飾、衣装などありとあらゆる方向で「死に損ないのパレード」というアルバムの世界をステージに落とし込もうとしてきました。

 

私には曲を書いたときに見えているものがあります。

それは非常に具体的なイメージであり、例えば何色のどんな服を着て歌うとか、なんなら右側へ目線を向けて歌うとか、ものすごく細かい決まりごとのようなものです。予感というのだろうか?

 

とにかく、音楽に伴って出てきたそれらのイメージを崩さずに実現してみるのがとても面白く、またそうすることが一番楽曲を引き立たせるのだと思っています。

 

キネマ倶楽部にはサイドステージがあります。

他のライブハウスにはない特徴なので、これを上手く使う方法を考えるのにも燃えました。こういうの考えているとき、すごく楽しいです。

 

いつものワンマンだったら「ちょっとやりすぎかなあ」と遠慮するような演出も、今回は会場の世界観に合わせてバンバン盛り込んだし、なにより全体のテーマが「パレード」なので、とことんやらなきゃ損、損♪

 

それにしてもやはりライブは生き甲斐です。

色々と練習したり用意してきた段取りなんて、本番舞台の上に立っちゃえばどうでもよくなるくらい音楽の力はすごい。

 

私はおそらく、ステージ上でのあの狂気じみた絶頂を得るためだけに、普段地味に作り続けてるんだろな、と納得できました。

 

落差が癖になっちゃってるというか、ステージなんて本当に一瞬だし、上手くいかなかったときは自尊心が砂になるくらい打ちのめされるんだけど、それでもやめられない。

 

「あ、音楽になっちゃった」って自分が音符になってる瞬間、成仏に近いような安らぎと、暴力的とも言える興奮があります。(それは公演後の楽屋でも余韻で踊り出しちゃうくらいのアドレナリン)

 

今回は宣言解除後すぐのライブだったこともあり、来てくれたみなさんは声が出せませんでした。それでも、みんなの手拍子も私と一緒に音符になっている瞬間があった。これは次のライブ(歓声や歌声が解禁されたライブ)はもっと気持ち良いだろうなあ。と歌いながら思いました。

 

1年半も我慢していたライブを、また再開できて心の底から嬉しかった。

そして、変わらずに見に来てくれたお客さん、状況を鑑みて配信のチケットで応援してくれるみんなのおかげで、活動を続けられていることに大変感謝しています。

 

私が死にぞこなった日も、最高に幸せな日も、地味に作ってる日も、お酒飲んでバカなラジオやってる日も、ずっと一緒に歩いてきてくれたみんなのことを、自分の一部のように愛しています。


 


追伸→「配信ライブの楽しみ方ヒント」

 

・オープニングの言葉が何を語っているのか深掘りしてみる

 

・玉の存在について考察する

 

・衣装の変化、特に第二形態は何を例えているのか

 

・人間のふくらはぎとネガティブ思考について渚の言ったことを実践してみる

 

・メンバーで誰が一番役者かを決める

 

・パンツの色は何色だったかを見る

 

・渚が自動操縦モードになっている曲を探す

 

・看板の色が全部で何色に変化したかを数える

▼Live information
黒木渚 ONEMAN LIVE 2021『死に損ないのパレード』
配信日時:2021年11月6日(土)
21:00 start
※11月14日(日)
23:59までアーカイブ有
料金:¥2,500
購入サイト:
https://eplus.jp/kurokinagisa1106-st/