皆さん、お久しぶりです。

本日発表しましたが、9月に音楽活動に復帰いたします!

嬉しい。

皆さんと再会できる日を本当に心待ちにしていました。

喉の療養に入った直後は、2、3ヶ月くらいですぐに復帰できるだろうと楽観していたので、
思うように回復しなかった時期は正直とても焦っていました。
 
そんな中、ファンの皆さんが「ゆっくりで大丈夫ですよ。ずっと待っていますから」というメッセージを送ってくれたことが本当に支えになりました。私よりみんなの方がどっしり構えていてくれたおかげで折れずに済んだ。

本当に心から感謝しています。ありがとう。

約1年間、歌えずにいたけど、音楽のことを考えない日はありませんでした。
 
声が出なくても出来る事はたくさんあったし、膨大なインプットや音楽的構想を練る時間もたっぷりありました。
それを持ってステージに帰ることが、私の1年間に前向きな意味を与えてくれるのだと思います。



ああー嬉しいな。本当に嬉しい。

みんなに聴かせたい音や見せたい景色がたくさんあります。

1年前の私は、とにかくタフであることにこだわっていたけど、この1年を経てまた新しい意味で強くなったかも知れません。
タックルしているだけじゃ破れない壁もある。楽しみながら攻略する知恵みたいなものを得た気がします。

だから、運命への反撃はカラリと笑って行こう。

9月、会場でみんなに会えるのを心から楽しみにしています。



【ライブ詳細】
黒木渚 ONEMAN LIVE「音楽の乱」

9月24日(日)渋谷O-EAST
16:00開場/17:00開演
¥4,800 (+1drink 


10月7日(土)福岡スカラエスパシオ
17:00開場/18:00開演
¥4,300 (+1drink 
 

黒木渚オフィシャルモバイル・ファンクラブにて6月4日(日)23:59までチケット最速先行抽選予約受付中!詳しくはスマートフォンから  kurokinagisa.jp  まで。
※オフィシャルHP 1次先行抽選受付は6/9(金)よりスタート。詳細は近日公開。




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皆さんこんにちは、渚です。

春っぽくなってきましたが花粉症、大丈夫ですか?

アレルギー持ちの私も外の風に当たるとほっぺが痒くて大変です。

人類は月へ行くことも出来るのに、どうして地上の花粉に対してこんなに無力なのか…。

 

さて、ブログに何を書こうかなと記憶を遡っているうちに、昔通っていた学習塾のことを思い出しました。小学4年生から2年間通っていた地元の塾です。

 

私は私立中学に進学を希望していたのですが、同じような子供達、いわゆるお受験組を集めた小さな塾に通っていました。

 

その名も「英才教育研究所」

 

なんかネーミング!!!

天才児を育てていますよ感が凄い。

研究所と書かれると、塾と言うよりも謎めいて聞こえますね。

極秘任務のため子供達に特殊な能力を開花させる訓練をしている場所みたいな。

 

優秀な生徒さんがたくさんいた事は確かです。

ただ、私に関して言えば円周率が8億桁言えるとか、小学生なのに高校数学を解いてしまうとか、地元で神童と呼ばれているとか、そんなエピソードは一切ありません。毎月「りぼん」を買うのを楽しみにしている普通の女児でした。

 

そんな大胆な塾を開いた先生もユニークな方ばかりだったのを思い出します。

塾長はあごひげを仙人のように伸ばしていて、時々それを三つ編みにして小さな髪飾りで結んでいる人でした。原宿にいてもおかしくない。

 

授業は主に入試の過去問をやっていたのですが、答え合わせの時間が超おもしろかった。パッションが溢れまくって、授業が1時間延長なんてこともしばしばでした。

解説の途中で、色んな分野の話に脱線したりするのですが、その話がまた面白い。

かなりぶっちゃけた内容の話もありましたが、私達には「常識的に考えて、おそらく子供には話さないであろうネタを我々に話してくれているな」という察しもあり、お母さんやお父さんには秘密にしている楽しい共犯関係でした。

 

それからその塾の恒例行事みたいなもの。

毎月行われる模試で満点を取った子の名前を、大きな模造紙に書いて塾の外壁に貼る、というもの。教科ごとに貼るので、優秀な生徒さんが全教科満点だったりすると、あっというまに壁一面が模造紙で埋まります。

小学生だったし、貼りだされた子は頑張った自分を誇らしく思えるでしょうし、自信やモチベーションもあがるはず。それに塾自体の宣伝という意味もあったのかなあ。

でも、あんな住宅街の真ん中に毛筆文字だらけの建物あったら怪しいだろ。私に子供がいたら「あの建物は何かがヤバそうだから近づいちゃいけません!」と言う。当時あの存在を受け入れていた近隣住民の懐の深さね。

 

それでも、私達はあの塾が大好きでした。違う小学校の友達もたくさん出来たし、突然「授業を止めて海に行こう!」と塾長が言い出して蟹を取りに行ったり、新聞紙を広げて制限時間内にどれだけ「の」の字を見つけて赤丸を付けられるか競ったり。

クラスの子とハイパーヨーヨーのループザループという技を教え合っていたら、ぐるんぐるん回転したヨーヨーが蛍光灯に当たって爆発したり。(その後の授業はガムテープで床ぺたぺたする時間になった)

 

授業がなくても毎日みんな自習に来ていて、一生懸命勉強していました。

そんな横で、私は地図帳から印刷した世界の国旗をひとつずつ切り取ってノートに貼るという何の意味があるのか分からない単純作業をしていました。

 

そして卒業して数年後、私の弟も英才教育研究所に通い始めました。

久しぶりに行ってみたくなって先生に会いに行くと、

 

「お〜渚!弟もしょっちゅう職員室のデスクチェアで回転しよるぞ。やっぱ兄弟やな」

と言われました。そういえば、私も隙をみては職員室で回転していました。あの楽しさに目覚めたのか弟よ。

 

先日、お正月くらいに地元に帰省しました。

その時ちょうど近くを通りかかることがあったので、今はどうなっているのだろうと塾の前を通ってみました。

 

建物だけは残っていたけれど、そこはもう塾ではなくなっていました。

張り紙だらけの変な建物で、変な先生達に囲まれてゲラゲラ笑いながら過ごした日々が懐かしい。

 

クラスメイト達はそれぞれに巣立って行きました。

お医者さんになりたいと言っていた子は夢を叶えられたかな、もしかしたら結婚してお母さんになっている子もいるかも知れないし、地元に戻って暮らしている子もいるでしょう。

みんなどんな大人になったんだろう。

神風怪盗ジャンヌを崇拝し、忍者戦隊カクレンジャーのテーマを熱唱していた私はこんな大人になりましたよ。

 

思い出すエピソードのすべてがヘンテコだし、きっと今の時代に同じことをするのは難しいとも思うけれど、あれは豊かな教育だったと今思います。

 

今日発表しました。
4月19日に講談社より小説を2冊発売致します。

小説家として世に作品を放つのは初めてのことなので、嬉しくもあり緊張もあり。
 
今回発表される2作品は、処女作の「壁の鹿」と最新作の「本性」です。

「壁の鹿」は、以前CDの限定版に特典として書き下ろしたものなので、既に読んで下さっているファンの方もいらっしゃると思います。
今回は改めて文庫本として出版されます。ミュージシャンとしての私を前提とせずに、「壁の鹿」という純粋な小説作品として書店に並ぶ日がくるとは。
剝製というモチーフで繋がる6つの物語。もの言わぬはずの剝製が、ある日突然声を発します。
主人公達と壁の鹿との間で交わされる奇妙な会話の中に、破壊と再生というテーマを描きたくて書き始めた小説です。
 
そして最新作「本性」。こちらは単行本です。
「超不自然主義」「ぱんぱかぱーんとぴーひゃらら」「東京回遊」という3つの短編が収められています。
このうち前2作品は小説現代にも掲載して頂いたのですが、さらに新しく「東京回遊」を書き下ろしました。

余談ですが、壁の鹿を書いていた時、ツアーやレコーディングと平行して執筆していたので「こんなにしんどいなら二度と書きたくない!」と思いました(笑)誰にも言わなかったけれど。
しかし、ゲラがあがってくると積み上がった原稿の質量に言い知れぬ達成感を感じ、ドーパミンみたいなものが脳内でドバドバ出るのを感じました。そこで、「よし次も書こう」と決意し、「本性」の制作に取りかかりました。

「超不自然主義」は、占い師によって1年後に死ぬと予言されたサイコの泥試合みたいな人生を描いています。モノしか愛せないという性癖を持ったエリちゃんとの同居生活など、違和感だらけの登場人物がわんさか出て来ます。普通ってなんだろう?という素朴な問いに対する主人公サイコの答えをお楽しみに。

「ぱんぱかぱーんとぴーひゃらら」は、日雇い労働者の岩崎と風俗嬢アッコの日々を描いた物語です。
この話を書くときが一番取材したんじゃないかな、と思います。
いろんな街に行って自分の目でそこに暮らす人々を見て、音や匂いや生活感などを取り込んでから書き始めました。
デリヘルの待機所やパチンコ店など、普段足を踏み入れない場所にも取材を申し込んで入れて貰ったりしました。快く協力して下さった皆さんに感謝しています。

そういえば私はパチンコをしたことがなかったのですが、この取材で初めて千円分だけパチンコを打ちました。賑やかな店内でスタッフに見守られながらパチンコを打っているとき、謎の感動があったのを覚えています(笑)
ユンボや重機の仕組み、超合金ロボの起源など、知らないことをどんどん掘り下げる作業がとても楽しかった。風俗業界の話なども詳しく聞かせて頂く機会があり、そこには意外にもカラリと健全な部分があったりして、むしろ昼間の世界にこそ一番深い闇があったりするのかもというようなことを考えました。

「東京回遊」はタクシー運転手と、そこに乗り合わせた専業主婦との2時間ほどの東京ドライブです。
虚構、というテーマで書きました。この話の取材は、とにかくタクシーの運転手さんに話しかけまくりました。
運転手さんのほとんどがタクシードライバー以外の前職を経験されていて、興味深い話ばかりでした。
小説を書いているんです、と言うと色んな話をしてくれて、降りる時にはすっかり仲良くなっていることもしばしば。
この話は前2作に比べて比較的変態っぽくないというか、R指定しなくても読める話かなと思います。
その分、心を掘り下げることに集中していた気がします。何気なく乗り合わせたタクシーという、偶然の接点がその後の人生を左右することだって充分にあり得ると思うのです。

ざっくりご紹介しましたが、最新作を書き上げた時にはもう「二度と書きたくない」なんて全然思いませんでした。
それは、音楽活動が出来ないという今の状況も手伝っての事かもしれません。
だけどこれからも私は小説を書き続けると思います。もちろん音楽活動に復帰した後も。

第一弾として世に出るこの2冊が皆さんに楽しんで頂けますように。
読んだら是非感想が聞きたいなあ。
 
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