エベレスト北壁に出発まで残り3週間を切りました。
本当にいくのか。。ワクワクする自分と不安な自分が混ざり合い、その摩擦が火花を散らしてます。
もう一つの火花「冒険の共有」エベレスト北壁生中継に今年も挑戦します。
北九州の中学校で講演後に教頭先生からこんな話を聞きました。
今まで感想文に一行も書かない生徒が、栗城さんの冒険の共有の話を聞いて、「今の自分には夢はないけど見つけたら先に先生に言う」と感想文に一行書いてあり、担任の先生が泣いていたと聞きました。
鎌倉に住む車椅子の女性がサーフィンをやるためにリハビリし、ようやくボードに乗ることができた写真を送ってきてくれたり。
それは登山をするだけでは、けして見ることのできない世界を「冒険の共有」から見ることができました。
本来、冒険は個人的な世界であり、特別な意味はありません。だからこそ美しい。
でも、登山家や冒険家だけが特別な挑戦をしているわけでもありません。
先ほどの中学生のように誰もがもがきながら見えない山登ってます。
挑戦の本質は何か。
それは「うまくいかない」こと。
はじめからうまくいくのをわかっていたら学びや摩擦は小さい。
もがき、苦しみ、その中に何か光るものがあります。
エベレスト北壁のもがき、苦しみ、失敗や挫折を共有することで、壁に当たってる人達が、いつのまにか一歩を踏み出していた。
その世界に行ってみたいのです。
しかし、冒険の共有には多額の費用がかかります。
エベレストの個人の遠征費用は登山許可含めて250万〜300万ぐらい。自分一人の遠征費は、普段の企業の講演やストレス対策のお仕事でお金を貯めて向かうことができますが、衛星回線を使用し、特殊な機材で日本と繋ぎ、日本側の中継受けや現地スタッフと実現するための費用をどうするか。
その資金を何とかするためにトレーニングや講演の合い間に企画書作っては様々な企業にスポンサーのお願い行きます。
現実は、運営も含めて資金が足りなく厳しい状態。。
では、そこをどうやって最後に克服したのか。
実は、今まで冒険の共有をするために大きな借り入れを5回してきました。
それを帰国後に一年間講演しながら返していきます。
そして、今回も。
「資金が無いからやらない」
ではなく、
「資金が無くてもやるよ😊」
登山だけでは、けして見ることのできない世界をこれからも見ていきたい。
期待と不安。
様々な感情が交差する火花が今散ってます。
☆「栗城君は小田原で健在だよ」と先日、小田原市立城南中学校から写真が送られてきました。