カトマンズで最後の機材の整理をして今夜にカトマンズは立ちます。

機材を整理しながら改めて今回応援して頂いた皆さんへの申し訳ない気持ちと悔しさ、感謝の気持ちと胸がいっぱいなってました。

今年の秋季エベレスト(北側)からのチャレンジでしたが、モンスーン(雨季)が平年より長く、中腹部では腰近くある雪を掻き分け進まなくていけない状態の中で雪が安定する期間後半に登頂を狙いましたが、すでにジェットストリームが到来し、また登山許可の期限が近づき、終えることになりました。

今年は念願のベースから山頂まで距離の短い中国側からの挑戦となり、昨年はネパール大震災の影響で中国側の挑戦ができなかったこともあり、自分自身が本当に楽しみし準備を行ってきました。しかし、結果は7400m少し上がったところで断念しました。

あともう一回アタックチャンスがあればと。。

天候だけはどうにもできませんが、この結果に改めて本当に申し訳なく思っております。

また「冒険の共有」は今年は現地からの配信が上手く行えませんでした。新しく導入しカメラなど中継は上手くできた部分もありましたが、日々の配信の方でヒマラヤになれている配信担当のカメラマン一名が体調不良で帰国し、またアシスタントも最後まで体調不良で残りのスタッフが頑張ってサポートしていましたが、高所(低酸素)では思うような動きができませんでした。

機材の方では、中継用の大型ソーラーパネルがチベット側から今回初めて入国を拒否され、急遽小型のソーラーパネルに変更。少ない電力の中、最後の山頂到着の3時間生中継に電力を集中させるため、思うよな配信ができず、途中栗城のどうなったのか心配されている方もいたと思います。

それでもできる範囲は全てやると決めてやってきましたが、以上の結果には僕自身、本当に悔しく、応援して頂いた皆さまに改めて心からお詫び申し上げます。

本当に申し訳ありませんでした。

今回、ルートは大雪でしたが、トレーニングの成果もあり、ほとんど高度障害はでず、途中ヘルペスで下山しましたが、それ以外はかなり集中して体調は良かったです。登っていたホーバイン・クロワールも全体的に非常に良いルートで雪が安定すれば最も登頂の可能性が高いルートだと感じました。

今年は深い雪とスタッフの体調不良とコテンパンにやれましたが、もう一度リベンジしたいと思います。

配信に関しましては、体調不良の者がでないよう改めて細心の注意でやってきます。

登山に関しては、時期の変更も考えております。 秋にもう一度登りたい気持ちがありますが、今年のような大雪の周期が来た場合は非常に厳しいです。そこで雪が最も少ない時期(冬季)かまた春(ホーンバイン・クロワールなら誰もいません)か、雪が安定すればチャンスのある秋か今後じっくり考えいきます。

今回、僕は本当に落ち込みました。悔しくて、悔しくて、左目が異常に腫れてます。。

山だけではなく、皆様の応援にきちんと答えられなかったこと本当に心からお詫び申し上げます。

ただ、まだ諦めておりません。

少しお待たせすることになりますが、必ず皆さんと山頂を共有したいと思います。

引き続き、また報告させて下さい。

そして、冒険を共有させて下さい。

この悔しさを忘れず、冒険は続けます。

何よりも皆さまに本当に申し訳ございませんでした。

そして、支えて頂き本当にありがとうございます。

今夜、出国します。


※いくつか質問が来ているのでお答えさせて頂きます。

※ 中継機材は持って行っているのか?

もちろんです! 以前はアナログの電波による中継機材、8キロWi-Fi電波を出す機材をエンジニアに製作してもらい持って上がりましたが、重さが1キロ以上あり、最近は別の軽量の機材を使用しています。一部通信のスポンサードを受けている関係から栗城中継カメラを公表することは控えさせて頂きます。撮影キャンプからは40倍のレンズにカメラを付け、衛星端末2台、カメラ2台を使用して中継を行います。


※なぜ下山時に生中継を行わないのか?

生中継は、キューブという機材を通しあらかじめ指定されている日本のスタジオを経由して様々なところに配信されます。栗城カメラと撮影キャンプのカメラがそのままネットにアップすることはできません。スタジオは24時間抑えことは難しく、日程も良く変更されるため山頂到着5時間前ぐらいに配信スタッフが集められます。そのため今回深夜3時ごろに下山を伝えましたが、生中継はできませんし、下山時は大変な時なのでやる予定もありません。また、夜のヒマラヤはカメラのバッテリーが一気に無くなるため基本夜の生中継は行いません。 次回は中継をもう少し多めにやりたいです。


※ラーメン一食分で悪天候のビバークをどうする気だったのか?

エベレスト北壁は強風のため何日もビバークは非常に危険です。6800mキャンプ3から下の取り付きまでゆっくりでも3時間近くで下山できます。そのため悪天候が近づいたら上で留まるより下りた方がいいです。天候が安定しチャンスがある時に一気に登り、一気下りる。その分の食料しか持っていきません。秋季の複雑な天候の中ではそれしかないです。またかなり前から少ない食べ物でも長時間行動ができるようトレーニングしてきました。慣れているので特別に少ないとは感じてません。


※GPSはなぜ持って行かなかったのか?

GPS(SPOT)は僕もお気に入りの装備です。自分のいる位置がリアルタイムで伝えられるのは素晴らしいと思いました。しかし、今回の北壁は傾斜が強く、短期間で勝負をつけないといけないことから最も最軽量化しなければいけませんでした。寝袋無し、テント無し(ツェルトのみ)食料もわずか。その中でGPSを持っていくか考えましたが、今回撮影キャンプからは取り付き(壁のスタート地点)から山頂直下まで見通しがよく、栗城の位置が確認できること、SPOTの使用可能高度が7500mまでと。また昨年使用した時に一時大幅にずれたこともあり、今回持っていかず登山に集中することにしました。点ような栗城の姿を見ながらどんなところか想像を膨らませた方が山は楽しいと思ってます。


※否定的な意見を削除しているのか?

LINEブログのことかもしれませんが、こちらは削除などしていないです。否定は冒険の一部であり、また実際に本人がやってみないとわからないことだと思うので誤解も含めてそういった意見は当然あると思います。ただ、名前を変えて何度も投稿する方、明らかにIPアドレスを変えて投稿する方、いじめのような投稿はLINEブログの運営の方で管理して削除されていると聞いてます。


※次はどうするのか?

今、時期を見直しを含めて考えています。それぞれの季節にメリットとデメリットがあります。それでいて自分が「感じる登山」がきちんとできるかどうか。良く考えて必ず挑戦します。

161022